世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

愉快な衆議院選シュミレーション 「自・公・民」合わせて190議席の大敗北!

2012年06月25日 | 日記
戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)
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愉快な衆議院選シュミレーション 「自・公・民」合わせて190議席の大敗北!

 消費増税法案採決のスケジュールが揺れている中で、年内にも解散総選挙の可能性が濃くなっている。衆議院選後の我が国の政治状況を考えるのは、先走りの感があるが敢えて触れてみようと思う。何故かというと、半年後に展開されているかもしれない永田町の権力構造の展望なしには、現時点の事実だけでも政治選択そのものが、あまりに近視眼過ぎる弊害を避けるためである。何も決まっていないのに、半年先が展望できるか、と云う疑問もあるだろうが、その程度の想像力を働かせないと、行き当たりばったりのジャッジが繰り返され、“権利なき主権者の増産と云う霞が関官僚の錬金術”の罠に嵌るだけである。

 現時点の国会における数の論理から推測していけば、民主・自民・公明党は3艘の泥船を荒縄で括り、太平洋の海原に漕ぎい出ようとしている。呉越同舟ならいざ知らず、泥縄で用意した荒縄で3艘を括りつけるだけなのだから、その成り行きは推して知るべしだ。しかし、その3艘泥船に乗る乗員は、“みんなで渡るから怖くない”その方が安全だと思っているのだから、不思議である。いざ沈没の危機には「トモダチ作戦」のアメリカが助けに来ると、信じて疑わないのだ。彼等にしてみると、その3艘の泥船こそが、「ノアの箱舟」に見えるのだから、口を酸っぱくして注意喚起しても無駄だろう。

 現時点で、次回の衆議院選挙を予想している政治評論家は少ないが、小林吉弥氏や鈴木哲夫氏の予想を平均総合評価すると次のようになる。
自民党:170~200
民主党:100~120
公明党:029~030
みんな:035~040
維新 :040~050
その他:106~040
合計 :480~480
となる。相当のバラツキがあるが、流動的過ぎる現政局の下、予想すれば致し方のないものである。

 消費増税法案の採決が何時になるか別にして、ここまできたら、いずれ採決されるわけで、その日がいつになるか、たいした問題ではない。常識的線に則って予測すれば、“消費増税法案”は可決する。その先も常識的判断に則れば、法案に反対票を投じた民主党議員は、小沢一郎が立ちあげるであろう「小沢新党」や「みんなの党」、橋下新党に分散する。政局が、今後そのような展開において、年内にも行われる小選挙の結果がどのようなものになるのか、シュミレーションは必要だろう。以下に、筆者の身勝手な衆議院予測を示しておく。

 年内解散総選挙におけるシュミレーション。(小沢新党が立ちあがった場合)
自民党:130
民主党:080
公明党:030
みんな:040
維新  :050
小沢党:110
その他:040
合計 :480
となる。結構、これでも小沢、渡辺、橋下に甘い見通しだ。これでは、その他を糾合すれば、自公民の大連立か連携が成立、既存勢力温存、歴史の繰り返しが続くことを意味する。つまり、このバラバラ選挙戦略は、国民の民意が分散化されている事になる。 *小沢新党では、現職+新たな有力候補が擁立されると読んでいる。

 つまり、既存権力勢力への挑戦と云う一点突破・旗幟(反増税、脱原子力、霞が関行政大改革)の下に戦う、選挙戦略が反増税派に求められる。それが、小沢と橋下の度量勝負になることは、間違いないだろう。上記の選挙状況では、自公民の既得権勢力陣に敗北するわけで、長い目で見れば有効だが、日本の立て直しが遠回りする点は否めない。対米自立問題は歴史的観点から思うに、選挙の争点とする事は意外に難しい。問題が多岐にわたる為、逆にシンボリックな矮小化した問題で争点化するからである。故に、日米問題は選挙の争点にするには、当面避けるべきだ。米国の凋落を、国民の多くが共通の認識に至るまで封印が良いのだろう(笑)。

 上記のような政治的大局観に立って、小沢・橋下・渡辺らが“新連立構想”を有権者に示すことが可能になった場合、年内にも行われるであろう衆議院選は、我が国の戦後の歴史を塗り替える程の、政治権力の移動が為されるのだろう。想像するだけでも愉快なので、そのアッと驚くシュミレーションも提示しておく。妄想との誹謗中傷は覚悟の上だが、瓢箪から駒と云うこともある。

自民党:100
民主党:070
公明党:020 
みんな:060
維新  :070
小沢党:130
その他:050
合計 :480

 小沢新党が比較第一党となり、総理を出すことになるが絶対的条件ではないだろう。新連立政権は小沢150、みんな50、維新60で260議席。衆議院の過半数241を超え安定連立となる。絶対安定にはならないだろうが、自公民連立は190議席だが、次第にその力を失う。公明は「本当は反増税、反原発だった」等と言い、与党にすり寄るだろう。石原慎太郎のように、国政を考える時、個人の好き嫌いで政治を考えるようでは駄目だ。目的が一致すれば、その目的のために団結すればよく、その目的達成時には、次なる目標の連立を夫々が考える時代が来ているのだろう。小沢一郎が、このような民主党だと、政治が混沌としてカオスの世界に突入すると心配していたが、否応なくカオスは越えなければならない時代の要請だ、と筆者は考えている。

 以上のような愉快なシュミレーションを皆様も夫々に愉しむことをお薦めする。筆者の妄想に文句を言うよりも建設的だ(笑)。少なくとも、素晴らしき「頭の体操」になる事だけはたしかだ。直近の政局ばかり考えていると、腐ったような政治屋の顔が浮かび吐き気をもよおす。絶対、酒煙草よりも健康に悪影響がある。現実逃避ではなく、可能性がある夢を描くことは、人間の進歩に極めて有効だ。それこそ自己啓発の基本の基、イマジネーションである。それでは、大政局の25日の週が来ますが、ご健勝に過ごされること説に願い、眠ることとします。オヤスミナサイ!

そして官僚は生き残った 昭和史の大河を往く 第十集
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