進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

如何に迅速に計画停電をやめるか

2011-03-21 12:06:11 | 経済
電源復活と放水の効果がある程度認められるということで、福島第一原発に関する異常報道が落ち着いてきた。
既に始まっているが、当初から当Blogで予想した通り、いたるところの放射線量をガイガーカウンターなどを使って計測し、大騒ぎすることがメインになっていくだろう。

ただ、原子炉の問題の場合には、地震直後で人々の心が浮ついていたことと、また水素/水蒸気爆発の衝撃的な映像の影響もあって、その流れに流されてしまう専門家が多かったが、この放射線量の問題に関しては、衝撃度という点に関して原子炉ほどのインパクトがないだけに、冷静な報道が目立つ。

マスコミという拡声器がどちらの方向に振れるかにもよるが、放射線に関する報道は基本的には落ちついて行くと見ている。
もはや今の日本では、本質的ではない虚構の情報に右往左往する余裕などないのだ。
地に足を付けた活動が重要であり、日本人の瞳は覚醒していくと私は信じている。
ただ、マスコミはニュースのネタが切れると何をし出すかわからないので、注意は必要だ。

さて、閑話休題。

ここ1~2日を眺めていると、ようやく今後の話が多くなってきた。

特に経済だ。
問題はエネルギーだ。
エネルギーが日本経済を維持していくのに圧倒的に足りていない。
少なくても、計画停電をどうにかしなければならない。
このまま計画停電が続けば日本経済に与える影響が甚大で、東北どころか日本全体が沈む可能性が高い。
とにかく、実現性および即効性のある対応策を考え、スピード感を持って行動に移す必要がある。
これは日本全体で取り組むべき至急の課題だ。

現実的な解としては、価格の調整機能(価格メカニズム)を信じるしかないと思う。
公共財に対して価格メカニズムが有効に機能するかどうかは、やってみないとわからないレベルだとは思うが、それ以外に有効な手立てが思いつかない。
(価格メカニズムだと実際に効果を持つまで1,2ヶ月必要かもしれない。)
理想的には、最も迅速かつ確実な方法は、電力供給側で戸毎に供給量にキャップ(上限)を当てはめることだ。
しかし今ない武器について語っても仕方がない。
(ただし、この方法でも、各家庭で医療器具などを使用している場合などで戸毎の交渉が必要になり、この交渉コストが発散すると実効性が失われてしまうが。)

短期的には電力供給量を増やすことはできないのだから、解決すべき問題は明瞭である。

「電力需要ピークをどう抑えるか」である。
経済活動や生活に最低限必要な電力量を担保しながら、ピークを抑え込んでいく、正確にはピークを均して平準化していくことだ。
こんな時、やれることは何でもやった方がいい。
実行に移すのが遅れれば遅れるほど、損失は大きくなっていく。


緊急提言2:
基本料金の見直しで、節電と利用平準化を進めよう (野口悠紀雄)
http://diamond.jp/articles/-/11554


、「各家庭の基本料金を、40A以上は5倍程度に値上げする」というものである。これは、大変優れた方式だと考えられるので、その意義を検討してみたい。

[中略]

この方式の長所はいくつかある。

 最も重要なのは、判断が個々の家計にゆだねられていることだ。「契約アンペア数を引き下げる」ということさえ、強制的なものではない。各家庭が個別事情を勘案して、自主的に決めればよいことである。

 また、その時々の節電、利用の平準化なども、各利用者の個別事情を勘案しながらなされるだろう。

 一般には、「価格を引き上げると、所得が低い家計が購入できなくなる」という問題が発生する。しかし、ここで提案した方式によれば、基本的な生活には支障が出ない。これも、基本料金方式の優れた点だ。

 計画停電方式の最大の欠点は、こうした個別事情が勘案できないことだ。実際、計画停電によってさまざまな不都合が生じていることが報道されている。

 電車等の公共的利用に関しては、勘案されるようになったが、信号機などでは問題が残っている(都内の信号機は約1万5000基あるが、停電時に自動発電するのは700基程度しかないとされる)。実際に、交通事故も発生した。

 医療関係でも深刻な問題が発生している。自家発電を装備した病院でも、すべての必要電力には対応できず、エレベータや空調に問題が生じる。人工透析などにも支障が出るという。

 人工呼吸器などの医療機器を在宅で用いる家庭に関しては、東電が自家用発電機の無償貸与を始めた。そうした措置はもちろん必要だが、それだけで対応できるとは限らない(関東地方で用いられている人工呼吸器は2万台程度と言われるが、東電が準備できる自家用発電機は2000台から3000台程度と言われる)。

 こうした事態が長期的に続くことは、是非避けるべきだ。

[中略]

なお、「40A以上は5倍にする」というのは、例示に過ぎない。40Aは3倍、50Aは5倍、60Aは7倍といったことでもよい。具体的な設定は、さまざまなデータを勘案して決定すべきである。


問題は、一体何倍にしたら計画停電をしなくてよいレベルまでピークを平準化できるかだが・・。

それと、価格メカニズムだと実際に効果を持つまで1,2ヶ月必要かもしれない。
請求書を見て驚いて使用を控えるというパターンもかなりあるような気がする。
これこそマスコミ拡声器を使い倒して周知していく必要があるだろう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿