日本から自宅に戻った11月1日
家のそばで見かけたウサギが全身真っ白で
ああもう冬支度万端なのねと思いました
でも義父によると
この辺りで冬に向けて白い毛皮に生え変わる動物が
完全に衣替えを終えるのは11月2日
そのウサギも身体のどこか一部はグレーの毛が残っていたかも…
え、なにその日付?
聞けばこの11月2日という日は
白い毛皮のための猟の解禁日
(よその地域ではどうかわかりませんが…)
そんな話を聞いたすぐ後のこと
自宅の周りに遊びに来る
(というかエサを探しにきている)
小さな白いけものに気がつきました
薪用に切って運んできた木の小山の周辺をウロチョロ
大きさから snømus(雪ネズミ : 日本語ではイイズナ?) かと思いましたが
よく見ると尻尾の先が黒い
snømus なら11月2日を過ぎたら真っ白のはず
一年を通して尻尾の先は黒いのは…
そう、オコジョです
snømus に見えるくらい小さいのはメスだから
(後ろ足で立つ姿もカワイイ)
オコジョはノルウェー語では røyskatt
steinrøys(石の小山)が大好きな肉食獣
小さいけれどネズミを捕るのが上手なので
うちのようなネズミと戦う田舎住まいにはありがたい存在です
写真には撮れませんでしたが
ネズミをくわえて走り去る姿も窓から見かけたりします
オコジョの白い冬毛は hermelin といって
(日本でアーミンと呼ばれているもの)
昔から王様のマントの襟に使われていたという高級品
(画像はWikipediaからお借りしました)
オコジョの尻尾が黒いから
白地に黒のドットみたいに見えます
どうして尻尾も真っ白になる snømus を使わないかという
ファッションの素材加工知識ゼロのわたしの素朴な疑問に
うちのムツゴロウさん(相方)が即答
なんでもリスや snømus は小さい上に
皮がもろくて毛皮製品に加工するのに向いていないのだとか
そ、そうなんだ…
皮がもろくて命拾いしたね、きみたち
もともと防寒のための毛皮ですから
夏毛より暖かい冬毛を使うのが当然なわけで
白くてきれいだから冬に採るわけではないのねと今更ながら納得
わたしのこれまでの人生には無縁だった毛皮というアイテムですが
今年84歳になる義父にとってはなじみが深いそうで
なんと少年のころ罠を仕掛けてオコジョを捕まえて売っていたそうです
当時1インチあたり1krが買取の相場で
大きいオスなら18インチ、小さいメスで12インチ
まだ日用品の値段にøre(日本円の「銭」にあたる下の位の通貨単位)が
ごくふつうに使われていた時代
18krというのは少なくない収入だったと思います
堅信式に着るスーツを買うお金を貯めるためにオコジョを捕まえるなんて
おとぎ話に出てきそうな本当の話
義父の武勇伝(?)はいつも面白くて聞いていると飽きません
(チェーンソーでラクラクと木を切る義父)
家のそばで見かけたウサギが全身真っ白で
ああもう冬支度万端なのねと思いました
でも義父によると
この辺りで冬に向けて白い毛皮に生え変わる動物が
完全に衣替えを終えるのは11月2日
そのウサギも身体のどこか一部はグレーの毛が残っていたかも…
え、なにその日付?
聞けばこの11月2日という日は
白い毛皮のための猟の解禁日
(よその地域ではどうかわかりませんが…)
そんな話を聞いたすぐ後のこと
自宅の周りに遊びに来る
(というかエサを探しにきている)
小さな白いけものに気がつきました
薪用に切って運んできた木の小山の周辺をウロチョロ
大きさから snømus(雪ネズミ : 日本語ではイイズナ?) かと思いましたが
よく見ると尻尾の先が黒い
snømus なら11月2日を過ぎたら真っ白のはず
一年を通して尻尾の先は黒いのは…
そう、オコジョです
snømus に見えるくらい小さいのはメスだから
(後ろ足で立つ姿もカワイイ)
オコジョはノルウェー語では røyskatt
steinrøys(石の小山)が大好きな肉食獣
小さいけれどネズミを捕るのが上手なので
うちのようなネズミと戦う田舎住まいにはありがたい存在です
写真には撮れませんでしたが
ネズミをくわえて走り去る姿も窓から見かけたりします
オコジョの白い冬毛は hermelin といって
(日本でアーミンと呼ばれているもの)
昔から王様のマントの襟に使われていたという高級品
(画像はWikipediaからお借りしました)
オコジョの尻尾が黒いから
白地に黒のドットみたいに見えます
どうして尻尾も真っ白になる snømus を使わないかという
ファッションの素材加工知識ゼロのわたしの素朴な疑問に
うちのムツゴロウさん(相方)が即答
なんでもリスや snømus は小さい上に
皮がもろくて毛皮製品に加工するのに向いていないのだとか
そ、そうなんだ…
皮がもろくて命拾いしたね、きみたち
もともと防寒のための毛皮ですから
夏毛より暖かい冬毛を使うのが当然なわけで
白くてきれいだから冬に採るわけではないのねと今更ながら納得
わたしのこれまでの人生には無縁だった毛皮というアイテムですが
今年84歳になる義父にとってはなじみが深いそうで
なんと少年のころ罠を仕掛けてオコジョを捕まえて売っていたそうです
当時1インチあたり1krが買取の相場で
大きいオスなら18インチ、小さいメスで12インチ
まだ日用品の値段にøre(日本円の「銭」にあたる下の位の通貨単位)が
ごくふつうに使われていた時代
18krというのは少なくない収入だったと思います
堅信式に着るスーツを買うお金を貯めるためにオコジョを捕まえるなんて
おとぎ話に出てきそうな本当の話
義父の武勇伝(?)はいつも面白くて聞いていると飽きません
(チェーンソーでラクラクと木を切る義父)