東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

終わりなき外仕事

2021-06-05 12:09:40 | ノルウェー山暮らし fjellgård
夏は屋外の作業が目白押しです

まずは
去年の秋に着手して完了できなかった
家の近くの開墾地の整備



写真の中央付近に写っている細い木々や
地面から出てきたばかりの木の赤ちゃんを
大きめの枝切りバサミでカット
根元の直径5〜6cmまでハサミでいけます


(わかりにくいかもしれませんがスッキリした作業後)

2メートルくらいに育ったそこそこの大きさの木は
根本の太いところを薪にできるので細長い丸太にして持ち帰り
ほかは森の中か谷に運びます
切るのは簡単ですが運ぶのがけっこうな重労働

古くからの開墾地を森に戻してしまわないためのこの作業は
自治体からの依頼でざっくりした期限と支払いがあるため
ある意味やりがいがあります

このプロジェクトはいくつかのパートに分かれていて
ここはそのうちのひとつで比較的小規模なエリア
全体ではまだ9000平方メートルほどが残っているうえ
その大部分はすでに林になってしまっているので
一体何年かかるのか…
(あまり深く考えないようにする)

さて
気がかりだった仕事が片付いたら
自宅の周辺の作業に着手

草がけっこう伸びてきているので
そろそろ芝刈りロボットを出したいけれど
そのためにまずやることがふたつ

ひとつめは
ロボットの作業エリアを障害物のない状態にすること

あちこちに転がっている材木やパレット
それから冬のあいだ庭に出しっぱなしにしていた
荷運び用の大型のソリも車庫へしまいます



庭の一部が水浸しになったときに
水の流れを調整するために使った材木は
水が引いた後も片付けていなかったのでそのまま

冬に排水パイプを凍結から守るために設置した保温マットも
羊が来る前にと柵の内側に取り込んで
湿っていた裏面を乾燥させつつ放置していましたが
とうとう片付けないと



マット自体は軽いので楽に運べますが
押さえに使っていた材木やパレットが重い…

それから
薪割りをした時のウッドチップやおが屑も
かなり広範囲にわたって散らかっていて
掃き集めたら一輪車で山盛り3杯分



そして片付けが済んだらふたつめ
冬の間にダメージを受けたワイヤーの修復です

相方がトラクターで除雪をした際に
雪を深く掘りすぎて地面まで削ってしまい
ロボット用のワイヤーの一部を切断…



この黒いワイヤーは地中の浅いところに埋められていて
ロボットの作業範囲をぐるっと一周囲んで
充電ステーションにつながっています

写真の補修キットはワイヤーと接続パーツ
それからワイヤーを地中に押し込むフックがセットされている優れもの
素人でも手軽にワイヤーの修復ができるだけでなく
ロボットの作業範囲を変えたいときにも使えます

準備が整ったら
ようやくロボットの出番



このロボットはよくできていて
たとえプログラムされた時間内でももう十分に芝が刈れていると判断したら
勝手にステーションに戻って休みますし
雨を感知してもステーションに戻ります

おりこうおりこう

盗難防止も考えられていて
たとえば持ち上げられたりしたら自動的にロックがかかり
正しいピンコードを入力しないとうんともすんとも言わなくなります
まあ、山の一軒家のここでは盗難の心配はまずありません

さて
芝刈りをロボットに任せてホッとしたのも束の間
残る人力の仕事は窓の水洗い、壁のペンキ塗り…とまだまだ続き
ときどき頭の中で
「ネバーエンディングストーリー」のメロディーが流れる夏の日々です


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