東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

谷の花、山の花

2021-06-20 11:17:49 | ノルウェー山暮らし fjellgård
霧や雨が多い典型的な夏の天気が続いています
気温が5℃くらいまで下がり朝夕は薪ストーブが欠かせません

それでも冬と違って雲は薄いし空は明るいので
晴れ間を見つけては
運動不足解消のための散歩をします

滝つぼのある谷へ降りていくと
家の周りではあまり見かけない野のすみれや



木の枝にすずなりのhegg(日本語名わからず)の小さな花が
視界を明るく彩ります



この木の花はとても上品な良い香りがします


(花が終わりかかっていてもよく香る)

一方
谷へ降りずに山へ散歩に行くと
初めのうちは森の中でおなじみの白い花たちが多く
一見して控えめで地味な印象です


(skogstjerne(森の星)という名前の通り遠目に星形に見える)

どれもこれも
ポツンと一輪で咲いていたら見つけられないような小さな花なんですけれど
たいてい群生していて
もう少ししたらあちこちで一面カーペットのようになります



ときどきわたしの好きなわすれな草も見かけます
ノルウェー語でもおなじforglemmegei(わたしを忘れないで)ですが
日本で見るのとは少し種類が違うのかな…?



少し山奥へ行くと岩が多くなり
blålyngやkreklingのピンク色の花が目立つようになって
ライチョウにもよく会います
(毎回のことながら奇声にびっくりさせられる)



歩くのに避けて通れないので踏みつけていきますが
足元はふわふわしているのでたぶん大丈夫…と思う



kreklingは標高が高い場所でもよく実がなっていて
水気が多いので山歩き中の水分補給に便利

それにしても
野草はどれも個性的で思わずじーっと見てしまいます
こんなに小さいのにめしべとおしべが…とか
こんな岩しかないところによくもまあ…とか
感心しきり



去年はベリーが大豊作で
貴重なモルテもたくさん摘むことができたのですが
今年はどうかな?


(吸い込まれそうな美しいモルテの白い花)

そういえば
家の周りにあるルバーブの花を
うっかり摘み取り損ねて咲かせてしまいました



5か所あるルバーブの株の群のうち2か所は
ラズベリーの茂みをかき分けていかないと見えない納屋の裏手にあるので
ちょっとチェックを怠っているうちに手遅れに…

といっても
わたしがひと夏で必要なルバーブの量は
ほかの株から十分採れるので全く問題ありません

でも念のために
まだ咲いていないつぼみは切っておきます


(すでに咲きかかっている…)

花が咲くとルバーブの茎(食べる部分)が固くなってしまうけれど
つぼみをとり続けていれば柔らかくて美味しいルバーブを長く楽しめます

それにしても葉っぱの巨大なこと!
子どもが持てば傘になりそうです


注意書

※このブログの文章・写真・画像を無断で使用することを禁じます。