オーディオ再開!レコードで音楽を楽しもう

オーディオ、シアター、ゴルフ、etcみんな中途半端な趣味だった、もう一度このブログと共にオーディオを再開!

励磁スピーカーの音質や力は電源が生み出します

2024年03月23日 21時49分00秒 | オーディオ




リアルで躍動感あふれるサウンドを求めて

電磁コイルを使った「励磁」方式スピーカーを使って音楽を楽しんでいます

 

  

一般的に「励磁型スピーカー」と云うと

コーン型スピーカーを思い浮かべる方が圧倒的に多いです

 

100年前の1020年代から1950年代までの間に、ラジオ等でも数多く使われたのは

コーン型のスピーカーですから、当たり前といえば、当たり前の事なのです

コーン型での励磁型の音の特徴は、


振動板の「紙の音がしない」事なのです


えッつ、逆じゃないの

「励磁型はコーン紙」の音がするスピーカーでしょう?

 

と、実際に聴いてみて、そう思われた方も多いと思います

 


そう思われるのも仕方が無い事かもしれませんね、

オリジナルはなんと言っても70年から100年前の製品ですから


素材が紙のコーン紙は当然ながらボロボロです、目に見える箇所の補修をしたとしても


老朽化によりコーン自然体が柔くなり、小さな亀裂が数多く入っていたりすると

強力で繊細な動きをする励磁型ですから、紙の音がしてしまうのでしょう

 


私も、いくつかの店舗や、真空管オーディオフェアなどのイベントで聴いたことがあります

コーン紙が不良で、耳が痛くなるようなカサついた紙の音でした


そんな訳で「励磁型=紙の音がする」

 

そう思われる、残念な励磁体験のオーディオマニアの方も多いようです


 

本来の励磁方は歪や、余分に振動版が動く付帯音もないので

ザラついた紙の音はしませんよ、綺麗でリアルなサウンドを奏でます



パーマネント型の発する「ザラついた紙の音」は、制動力不足による歪で

コーン紙が暴れて紙の音を発しているようなものだと思います

 

ダイヤトーンのP610を励磁改良(オリジナルに戻した)したところ

驚くほどクリアーでリアルな音を奏でました


構造上電磁ブレーキ制御が掛かりますから、励磁型では歪は殆ど出ません

振動板が余分に動いたり、暴れたりもしないですからクリアーですね


70年前の廃棄するような機器から取り出したスピーカーで

カサついた紙の音がする励磁を聴かれた方は

 


是非新しい振動板の励磁型スピーカーを聴いてみて下さいね

 

 



それから

紙の音がしてしまう、もう一つの要因は「励磁エキサイター」と言われる電源


励磁電源が、スピーカーユニットと相性があっていないのが原因と思います


 

励磁は、コイルに電流を流すことで磁力が生まれて、その動力でボイスコイルを動かします


励磁コイルを、駆動・制御し、その音を決定づけるのが「励磁電源」だと思います





使われる「整流素子の音」そのものも音に出るようにも思えます

 

スイッチング電源や、ダイオード整流器、真空管整流器など簡易的な物から本格的な物まで

様々な整流器がありますが、素子や回路によって音が全然違います


ユニットと電源をどう組み合わせて使うかで、随分とその評価が違ってきます




フルレンジコーン型の励磁スピーカーで、タンガーバルブやセレン整流器を使うと

相性が悪いのか、霧がかかった様な、鈍さを奏でることもあるようです


ガンガーやセレンの魅力の力強いサウンドを感じる事は出来ませんでした


コーン型はダイオード(出川式)などのスッキリしたキレの良い整流器が似合う様に思えます



電源の良し悪しは音に確実に出ますし単に適正電圧が出ていれば良いと言う問題ではありません


以前、PCのアダプターを改良してP610励磁スピーカーの音を出した事がありますが

とてもとても酷い音で、これならパーマネントの方が良いかも


と思ったほどでした



励磁を聴いて「パーマネントと対して変わらない」ですね、と云われる方々がいますが

もしかしたら、合わない酷い電源で聞いているのかもしれません


励磁電源は大切ですね〜






ラジオ等で使われた励磁型コーンスピーカー以外にも

劇場等で使われた、業務用の励磁型スピーカーもあります



私は、 より励磁型の音の魅力が出せるせるのは


このコンプレッション型ユニットと、ホーンを使った劇場用システムを使って

大音量で再生した時だと思っています


 

その事は今までも何度かこのブログで書かせて頂きましたが


大音量でも励磁型は歪みが少ないので、綺麗に大きな音が出せます





大音量でも、歪み感の無い綺麗な音が、励磁型の劇場用のサウンドの特徴です


そんな「歪み無き大音量」を出すには、



やはり強力な励磁電源が必要不可欠なのです






貧弱な電源で大音量を奏でると、音の芯が無いと言うか

音の中身が無い大音量とでも言いましょうか



力の無い大音量は、とても聴きづらく疲れる音です


励磁の魅力溢れる大音量サウンドは

大容量の励磁電源が作り出すと言って良いと思います

無駄とも言える様な、巨大な電源がいいですね




それから
定電流方式、定電圧方式の違いも

音の伸びが良ければ力が不足

力があれば、なんとなく音が濁る


現時点ではこの違いも「使うユニットによって使い分けるべき」

としか言いようがないです



素子もダイオードはある意味、音が良いですが

太いや、低く力強いは、セレンやタンガーの方がうまく表現すると思います





使うユニットに合わせて励磁電源は使い分ける必要があると思います


素子に加えて、リップルフィルターを何段掛けるのか

これも大切コンデンサーをいくつも通せばリップルは減っても


鮮度や力は失せます






それとこれも賛否はありますが

私はチョークコイルはあった方が表現力が豊かで好きです



597や594の各ユニットのプラス側に9mhのWE1048付けていますが




我がシステムの要とも言える、中心のLansing 287-T & WE22Aホーンには

プラス側とマイナス側の両方にチョークコイルを入れています


この方が音の堀が深いです

コイルを使うと音が悪くなる


と言われる方もいますが、豊かな表現力として入れています




低域のLansing415は220vですが、一旦320vを出力して
コイル5個連ねて220vに落としています

勿論電圧調整でも音作りもしています




励磁の音作りは実に奥が深いで〜す^_^