オーディオ再開!レコードで音楽を楽しもう

オーディオ、シアター、ゴルフ、etcみんな中途半端な趣味だった、もう一度このブログと共にオーディオを再開!

天邪鬼な音波の特性

2024年01月25日 09時22分54秒 | オーディオ

天邪鬼という鬼がどんな鬼だかわかりませんので、もしかしたらこんな奴?

当たり障りのない「友達」の写真にしておきました

しかしこの人は何時もこんなシャツで恥ずかしくないのかね?、俺だったら「仕事命」ってシャツにするけどね

 

さて、

前回は空気中を音波という波で伝わる「音」を

聴き手に、その「感情までも認識」できるほどに伝えるには

 

その波の「強弱」「濃淡」を表現する「音圧」を豊かに奏でる

そんなスピーカーが優れている、と前回書きました

 

音圧もそうですが、良い音を測定器で測り目に見える図式にするのは難しいです

そもそも私は測定器は、聴く側では「あまり」意味が無いと思っています

 

個々の機器を測って数値が出ても、参考程度で殆ど意味が無い

数値に頼れば頼るほど、測れば測るほどに「迷いが」出て音が纏まらず

「思い描き求める音」を奏でないと思っていますいます

 

オーディオで音を聴く側は、やはり自分の「耳」で情報を集め「聴」いて

「脳」で判断し、経験を基に試行錯誤でリスニングルームを調整するしかないと思っています

 

測定器があまり意味をなさい、測れば自分の感性を弱めて迷いが出る、と言う理由は

 

音は天邪鬼だから

「俺は」、とは書いてないですよ、「音は」ですよ

その天邪鬼な音の特性を踏まえて、自分の感性で調整するしかないと思っています

 

天邪鬼な音の特性・・、そもそも音って、素直だと思います?

私は音は、ぜんぜん素直ではないと思っています

 

いつも頼りになる「高校生・物理の部屋」で「音の特性」を調べてみると

 

「反射」もすれば「屈折」もする、また

「回廊」もするし「干渉」しあうのが音の特性だそうです

 

「どれか一つにしてくれ~」と言いたいが、どれも起きる現象で

それら現象がおきた「トータルの音を聴く」ことになりますから

 

測定では難しいと思っています、頼れるのは己の感性のみ!

 

まず、音波は「反射」すると言われています

入射角と反射角は等しくなり、θ1=θ2となるとのこと、なるほど

 

・音は「反射」を繰り返して聞こえる理論

 

同角度で反射するのであれば、我が低域ホーンではこの図のようになると思う

振動板からバッフル出口まで実際は60㎝だが、反射で音は届くと考えれば74㎝~118㎝の間と言う事になる、中間をとれば95㎝

私はこの「音を聴いて考慮する」と、この反射理論が正しいと思っているので、タイムアライメントもこの反射方式の寸法で合わせています

 

それは音が裏付けています

TA7396は振動板から発した音波が正面のディフェーザーに当たり、入射角で反射して

バッフルやサブバッフルに当たり、最低二回以上の反射を経て音となりますが

 

以前、両サイドのバッフルのみで、真ん中のディフェーザーを外して音を出した事が有りますが

これだと「振動板の紙の音」がモロにします、しかも何故かバッフルのみの低音は少し「癖が乗る」ようにも感じました

 

四角いディフェーザーを再び入れてみると、見事に紙固有の雑味が消えて「クリアーで素直な良い音」になるのが分かり

 

なるほどTA7396はフロントロードホーンだけではなく

 

・反射バッフル方式で

バッフルとサブバッフルで音波を上手く反射させることで振動板の紙固有の音の解消も行っているのだと理解しました・・・・、

 

・いや、音は反射ではなく、押し出され流れるだけ、という見解もできる

ホーンロードと云う流れを使った拡声方式

 

特性で言う「屈折」ではない、空気と云う同じ媒体での音波だから、屈折はスピーカーでは起きないと思うが

 

・音の道(ホーンロード)で音波が拡声される理論

この理論も否定できない気がする、特に低域の音波はバスレフやバックロードでも聞いてわかる通り、

反射よりも、このように押し出されている音だと思える

 

注、関係ない話ですが時々コーン型の背面の音は逆位相の音でバスレフやバックロードで出すと位相が乱れると書かれてる方がいますが

振動板は一周期の前後運動で波になります、半分の半波では波が起きません、ですからスピーカーの後ろから出る音も含めての波なのですよ

 

・押し出される音波は、凸凹なくスムーズに押し出されれば、綺麗な音になるのかと思えば

・「回廊」と呼ばれる回り込む現象があり、出口で音の乱れを引き起こします

 

ストレートホーンが音が奇麗かというと、意外にそうでもなくこの現象が起きやすいようで

出口はストレートではなく、様々なカーブでこの解消を行わないと綺麗な音波にはならないようですね

 

 

・ダブルウーハーや、マルチユニットなど複数のユニットを使うと

互いの「干渉」も起きます

特にこの現象は同じ周波数の音波が干渉すると濁りや、音を打ち消して量感を無くすことになります

 

セッティングの位置や、聴くポイントは大切です

 

低域は特にこの干渉が起きますので私は、縦ダブルウーハーの配列して、その真ん中の高さに耳の位置が来るように設置しています

 

実際は、床や壁の反射がありますから、これが正しいとは断言出来ませんが、真ん中の高さで、定在波のかぶらない位置が聴きやすいですね

 

以前817BOXで横ダブルウーハーの配置を試しましたが、ボワンと量感は出るのですが、望むシャープな音に聞こえるリスニングポイントはなかなか見つけられなかったです

 

 

更に「屈折」ではありませんが、私の使うホーンの低域は木製で、中域・中高域・高域は金属振動板の金属ホーン

 

中域のホーンロードは1.5m有り、音波の速さは「空気より金属の振動のほうが早い」のですが

まあ、かなりデッドニングしてありますので、金属振動は殆ど無いと思っています

 

でも反射や振動は木製とは明らかに違う信号伝達速度の違いが、音に出ますね

 

 

「音は天邪鬼」と書いた理由がお判りいた頂けたでしょうか?

「反射」「屈折」「回廊」「干渉」の特性を経た音を聴いて

 

うっとりするような歌声や、力強い打楽器を奏でるには、測定器ではなく

 

己の感性を磨きセッティングを行うのが最善の方法と思うのです

・・・・・・・が、