音の三大要素は「音色」「音程」「音量」だと言われていますが
私はもう一つの大きな要素「音圧」、音の「圧力の強弱」を上記三要素
に加えて奏でることが、良い音には大切だと思っています
永遠のテーマ「躍動感を伝える音の良いスピーカー」の要素とはなにか・・・、
良い音を再現するスピーカー・・・・、「音」ってとても難しいですね
まず、聴き手に伝える音の伝達に於いて大切なことは何か
私は究極の「音伝達」表現法も、音の「圧力の違いが伝わる」かどうかだと思います
人の意思伝達に於いては、「五感の多くを使って伝達」したほうが、より正しく通じると思いますが
再生スピーカーは「聴力」のみで情報伝達することになります、がその場合
重要な事は「音の圧力」の違いによる「トーン」や「ニアンス」を伝えることが
最も大切だと思っています
事故の事を取り上げるのは不謹慎かもしれないですが、先日羽田空港で航空機同士の接触事故が起きました
その後、この事故を巡り多くの報道があり、その情報伝達の実態を知りましたが
管制官とパイロットの基本的な伝達によるセキュリティーはアナログな
お互いの会話で意思の疎通を行っていたのだそうです
補助の計器はあるそうですが、基本は管制官とパイロットの会話のみであれだけ多くの航空機離着陸を行っていたそうです
パイロットや、管制官が「最終的な決断」を行うためのお互いの情報伝達は
アナログな「声のトーン」を含めた「音声伝達が最適な手段」だった、とのこと
専門用語でしょうか「コミュニケーション・コンピティー」を得るには生の声が一番効果的だそうで
現在の状況を分析し、将来起こりうる事象を予測し、それを解決するための行動を起こす「決断」をするためには
「声のトーンはとても大切」だそうで、その口調で、テンパっていることや、
迫りくる切迫感の度合いが伝わってくるのだそうです
メーデー・メーデー、文字で書けばこの通りだが、怒鳴り声や、叫び声等の違いで更にその緊迫度合状況が伝わるのだそうです
けたたましく鳴る警告機器の音はかえって「パニックを招く」可能性があるため、やはり会話のほうが有効的だったとのこと
互いの肉声会話での声のトーンの違いで「感情が伝わり」、互いの状況がいちばん掴み易い手法だったのだと思う
まあそれで事故が有ったのだから改善はされると思うが、
この会話の意思疎通で大切な「声のトーン」ですが、ネットで声のトーンとはと調べると
ある方は「音色」、またある方は「音程」、またまたある方は「音の量」の違いがトーンの違いと書かれていて
確かに音の高さや大きさで伝わるイメージも大きく変わると思いますが
私はそれ以上に大切なのは「音の圧力」の違いだと思っています
音の波形では音程や音量は波形になりますが、圧力や音色は波形にはしづらいですので、言葉で説明します
圧力とはその名の通り、空気を圧縮したその濃淡の違いです
前置きが大変長かったですが
この空気を圧縮した濃さの違いを表現できるスピーカーが私は音の良いスピーカーだと思うんです
スピーカーの良し悪しは最終的に好みの音色を問う事になるという意見もありますが
わたしは「音圧」の表現力がスピーカーの音の良し悪しの基準だと思っています
あいまいなお前の言葉ではなく、ちゃんと理論的に説明しろ
と、よく言われますが
無理ですので続けます
再生オーディオで、演奏者の伝えたい感動を、聴き手に伝えるのは「表情豊かな音の再現」ですよね
「音圧表現」がそれには必要不可欠な要素だと思っていますが
勿論、
その音圧の違いは「ソフト」に詰まっていて、そのソフトの「音圧」の違いが
正しく伝わるスピーカーが良いスピーカーであり、ハードであるスピーカー自体が音圧を奏でる必要はない
と云われる方もいると思います、
ごもっともないご意見ですね
すみません、そんなご意見は無視して続けます
では音圧の違いを奏でるスピーカーに求められる要件とはなにかというと
微小な信号であっても、はっきり反応する必要があると思いますので
「反応が早いスピーカー」=「高能率のスピーカー」
振動板が軽く、素早く、無駄に動かない
強力な磁力で、動かす動力に力がある
透磁率の高い磁場で、伝達が正確である
大切なのは、これらの要素がバランスが良くとれて
上手く多くの「空気を歪まず乱れず動かす」ことが出来るユニット
これってとても大切で、物凄く大きく動いているのですが
その割に空気が動かない残念なユニットってありますよね
確実に空気を正確に動かすことが出来るユニット
それを更にバランスよく配置したスピーカーシステム
そんなスピーカーが音圧の違いを奏でることが出来る
音の良いスピーカーの条件になると「私は」思っています