オーディオ再開!レコードで音楽を楽しもう

オーディオ、シアター、ゴルフ、etcみんな中途半端な趣味だった、もう一度このブログと共にオーディオを再開!

WEサウンドとは

2022年04月07日 14時14分00秒 | オーディオ
 
1932年、昭和7年に、おそらく日本で最初にWE555レシーバーに惚れた男が
 
これを売ってほしいと当時の日本に販売店、東洋ウエスタンに申し出たところ
 
 
555スピーカーは単品では売らない!
 
音響装置一式のリースであり
 
 
当時家が50軒買えるほどの金額(5万円)で貸し出す
 
更に定期的な高額なメンテナンス料がかかり
 
使わなくなればすべて引き上げ、返金は無し
 
 
と告げられたそうです。
 
 
WEシステムを使う事は、
 
 
 
今だと
 
月旅行いや、火星旅行を楽しみたいが・・・・、
 
 
 
そんな感じなのかもしれません
 
それだけ多額の費用を掛けて製作された音響機器がWEです
 
国家的規模の多額の費用と、多くの研究者が長年の歳月をかけて完成したのが
 
「Western Electricサウンド」の正体です
 
 
:でも所詮、90年も100年も前の事でしょ?
 
 
そう思われ方もいらっしゃると思いますが、
 
WEは芸術品・骨董品としての音響機器の価値ではなく
 
 
そのサウンドは現代の先進的な技術をもってしても尚
 
超えることのできないほどの「音」の特性を有しているんですよ
 
 
信じられないでしょうが・・・・・・

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
と、ここまでにしようと思ったら、先日買った本でこんな文章をみかけました
 
 
人類が作り上げた最高のスピーカー「594A」この言葉が嬉しくて、私も想いを書きます
 


勿論妄想論です、笑って読んでください
 
 
 
 
 
 
私の結論から書くと1900年代~20・30年代に各国の国を挙げて作られた
 
当時の音響装置は「軍事兵器だと思います」
 
 
 
外部の敵を倒すための武器ではなく
 
内部の国民を統率するための「軍事兵器」だと思っています
 
 
 
 
PAスピーカーはPublic Addressの略です、直訳すると「公衆伝達」です
 
一般的なPAのイメージ「拡声は」一つの手段であり、本来のPAの目的は
 
民衆へ何かを伝達し統律を図るための「軍事兵器」だったと思います
 
 
自国民の公衆に何を伝達したかったか・・・、
 


私的な妄想を続けますが「各国の統治者の演説」だったはず
 
 
 
 
俺の声を全国民に届けて、俺の声で全国民が動くようにしたい
 
 
俺の声に全国民が陶酔し、俺の言葉に賛同し、「我が意のままに民衆を動かせる」そんな装置を作れ!
 
 
 
と、ヒット〇〇が言ったかどうかは勿論全く分かりませんが・・・
 
 
 
米国や敵対する各国でそのような事が行われていたのではないかと推測します、
 
各国の国家が携わった音響装の音の傾向の違いは統治者の声をどのように伝えるか
 
 
これにより各国の音質の違いが生まれたのではないかとも思っています、アメリカ・ドイツ・日本の音の違いも
 
 
 
 
米国では当時のウイルソン大統領の命令で、「イギリスやフランスなど同盟国との大陸間横断通信の実現」が命令され
 
 
この国家プロジェクトを一任されたのが「WE」です
 
これを実現するためにWEでは世界トップクラスの科学者・技術者を結集させる事が出来たのだと思います
 
 
まず自国で長距離立体音像伝送装置の実験が行われ(実際は研究部門のベル研が行った)
 
ワシントンDCとフィラディルフィア間の141マイル間で、電話回線を使用したた立体音響伝送が行われました
 
これに使われたのがかの有名なフレッチャーシステムであり
 
 
WE594Aドライバーの原型もここで使われました
 
この実験は、大統領の言葉を全米中その先は同盟国の民に
 
 
あたかも目の前で演説しているような、リアルな声を聴かせる音響実験で
 
まさか、大統領の演説を実験で行うわけにもいかずに、オーケストラを使って実験が行われたと思っています
 
 
 
この実験を踏まえてかWEでは、数年後にはフランスとの大陸間通信を実現しています
 
これは現代でいえばNASAの国家プロジェクトに匹敵する実験だったと言われています
 
 
 
 

そして電送した声を多くの群集に伝える、トランデューサー、
 
拡声装置としてのスピーカーが重要になります
 

集まった群集の最前列から最後尾までの一人ひとりに対し、
 
ある人の演説を「伝え」「心を掴み」そして「動かす」
 
 
 
TV映像の無い当時、音だけで国家トップの政治思想を即座に民衆へ伝達し、国民を意のままに動かすために
 
様々な研究が行われ、人工音声装置なども作られたようですが、あるがままに拡声する技術は勿論の事
 
 
 
最終目的の「心を動かすには」それだけでは不十分となり、
 
様々な心理的実験までも行い、音が及ぼす心理的影響を掴み
 
その効果がWE音響機器に盛り込まれていったと思っています・・・
 
 
 
人間の心理までをコントロールしよとした音響軍事機器
 
WEのホーソン工場で行った、有名な「ホーソン実験」がありますがこれは、
 
表向きは「やる気を起こさせ労働力強化」のため、などと言われていますが
 
 
 
私は軍事的な心理学実験だったと思っています
 
 
これが後に「プラセボ効果」の研究に繋がったのではないかと思っています
 
ホーソン効果とプラセボ効果には、
 
相手に信じ込ませるのか、自ら信じ込むのか
 
といった違いがありますが
 
 
「軍事兵器」として、人の心理をコントロールするの実験だったと私は思っています
 
 
 
こういった効果も踏まえての音造りがWEでは行われ、
 
単にPAは拡声だけではなく
 
聞く民衆の心を掌握する為の音造りが行われたのではないかと思います
 
 
 
声を、「より強く印象深く」聴かせるのか
 
声を、「美化して」いやな印象を払拭する音造りなのか
 
声で、「陶酔させる」音響システムなのか
 
私には明確な答えはありませんが
 

たぶん、こういった事を意図した国家の戦略として作られたのが
 
WE社やドイツのアンプ・スピーカーシステムだと思っています
 
 
 
人の声をこの頃のPAを使って伝送すると、
 
生の声で話すよりもより「深く重く心に刻まれる」
 
 
そして聴いた民衆を意のままに「動かす」事が出来る音響伝達兵器システム
 
 
 
私はこの心や人の気持ちなどを「動かす」事が出来たのが
 
「WEの音の神髄」だと思います
 
 
 
単に声を拡声するのではなく
 
ハッキリ明朗に聞かせて、時には美化して「陶酔」させ、心までも「コントロールする」音
 
 
そんな軍事兵器がWEサウンドの正体ではないでしょうか
 
 
 
今でも618Bの入った鉄仮面マイクやWEアンプWEスピーカー無論WEワイヤーで結ばれた装置の音は、100年近い年月を経てもその片鱗を聴かせてくれます
 
以前の「なんでも鑑定団の」石坂浩二さんの朗読を聴かれたかは、なんとなくお分かりだと思いますし
 
現代WEエンジニアのAO氏が、ある老人施設の落語でWE装置をPAとして使ったところ、
 
聞き手は話に酔って、それを咄家は感じ、更に我が声に酔い、ノリに乗って話だし素晴らしい落語になったとの事
 
 
なるほど、それが「人を酔わせるWEサウンド」なんですね
 
 
本来の「PAの音が良い」は、特性や性能が優れている事だけではないのが良くわかります
 
 
 
 
やがて戦争が終息に向かうとWEは、
 
国家軍事兵器として開発された音響機器を使って、映画という産業に乗り出した
 
その圧倒的な「音」を使って当然映画業界も制圧することになったのだと思います
 
 
 
 
WEの555や594を研究尽くされた方々がいらっしゃいますが、
 
多くの555を解体しその音の謎を研究したGIPのS氏の言葉で
 
 
「オリジナル555はステレオには向かないね、だってほとんど同じものが存在しないんだから」
 
と言われたことがあります
 
 
当時は手作りで同じ製品は作れない低い工業レベルだったのかと、その時は思いましたが
 
 
今思うと国家レベルの会社でそんなことでは無いと思います
 
 
 
 
WEの製品の「信じられないほどの耐久性」は国家レベルの製造と、
 
映画館での「リースシステム」だったと思います
 
 
販売して終わりの製品ではなく
 
納品してからが始まりのリースシステム
 
 
限りなく壊れない製品造りが求められ、信じられない耐久性を持った部品や製品が作られたのだと思います
※これも他の製品とWE製品の音の違いだと覆います
 
 
 
各劇場が音響製品を「買って音を出す」のではなく、WEは各劇場や
 
もしかしたら用途や状況に応じて、少し音の違う音響機器を作って
 
 
「各劇場に合った音造り」をしていたのではないかと思います
 
 
 
 
 
555で同じ製品が殆ど無いとは、各劇場や目的に合ったユニットの音造りを行っていたから
 
そんな技術とノウハウが存在したのかとも思えます
 
 
 
性能や特性だけで製品を造ったのではなく、「目的の音」のために製品を造った
 
 
私が多用しているWEコイル一つとっても、巻き方、線材の形や太さ、巻き方の緩さキツさそれぞれの音の違いがあり
 
これは誤差や単にロットの違い・・・・?、だけではなく
 
 
必要に応じて音を変えるノウハウが詰まっていたのではないかなあ~、と思っています
 
 
 
 
謎多きWE伝説ですから、くだらない私の妄想があっても良いのではないでしょうか
 
 
 
また、マッキントッシュアンプとJBLの音の相性が良く、
 
その音が他社の「製品」より良いと言われるのも
 
WEのOEMでアンプを作ったマッキン、
 
WEを引き継いだALTEC
 
そこで才能が開花したランシングが率いたJBL
 
 
これらが相性が良く音が良いのは、当たり前といえばあたりまえですね
 
 
 
国家プロジェクトが作り出した技術と音響理論
 
そして壊れる事が許されなかった製品造りが
 
 
WE神話となりオーディオの原点だと言われているのではないかと思われます


 
今宵もそんなWEロマンの片鱗を楽しんでいます