オーディオ再開!レコードで音楽を楽しもう

オーディオ、シアター、ゴルフ、etcみんな中途半端な趣味だった、もう一度このブログと共にオーディオを再開!

コンプレッションドライバーと紙ウーハーの異臭除去

2019年09月28日 21時15分00秒 | オーディオ



2回にわたってホーンスピーカーの異臭原因と除去の必要性を書かせて頂きましたが

いよいよ我がシステムでの対応策を書かせて頂きます




殆ど以前のブログでも書いてきた事で大変恐縮ですが、
お浚いだと思って読んでください


まず最初は
① 、タイムアライメント



何回も書かきましたが、

フレッチャーシステムの最大の失敗は、

音源発生位置が合わなかったことによるタイムアライメントのズレが原因だとはっきりしています




音源位置が合わないと、ズレが生じ、音が二重になったり、

キレが悪くなり、ものすごい異臭を放ちます



我がシステムの対応策は、ちょっと見た目がみっともなかったですが




415ウーハーの上に置いてあったWE22ホーンを下ろして、




ウーハーの前にホーンを置き、タイムアライメントを揃えています


上下に設置してあったものを、前後に配置した形です




低音部は幸いディフェーザー(スピーカーの前に◇箱を置いてある)を装着しているので、





スピーカーの正面から音が出るわけでは無いので何を置いても、もうあまり影響がありません

勿論高域の出ないWE597Aツイーターも

かなり後方に置き同じく振動板位置を合わせています



以前の817システムはヴォイスコイル位置を縦軸に合わせていてとてもピントのあった音でした

そこまではさすがにピントは合いませんでしたが

振動板位置を物理的に合わせることでなかなかのフォーカスが得られました





② 、振動板素材

この解決は、実は③の音圧とセットで解決していますが


高域の高音質な金属の振動板と、それに加えて更に空気を強烈に圧縮して音圧を高めて、

より遠くへ音を飛ばすことが出来て

音の浸透力が魅力のコンプレッションドライバーと




歪みやすく鈍く、紙臭いコーン紙の振動板の低域で音を合わせるのは至難のワザです




異なる振動板で同じ音楽を奏でると、音楽によってはかなり異臭を放つことがあるんです


それは空気を直接振動させて音に変える振動版の材質が違うのだから当然

違和感が生まれ、音の濁りがおき、そして異臭を放ちます




同一素材を使うことが理想で、解消ることもできますが、ホーンスピーカーではかなり困難な事です


PAという割り切りで、声だけを聴くなら声の帯域を分けずに250Hzクロスで合わせるのも一つの手段だと思いますが


そうもいかないので、高域と低域の振動板の違いによる異なる音色を合わせる対策を行っています



我がシステムでは、低域の紙臭除去装置を設置して違和感を解消しています


TA7396バッフルの特徴でもある、ウーハーの正面に大きな菱形の四角い箱のデフェーザーが紙臭除去を行います







最初はこんなものスピーカーの前に置いて音がいいわけないじゃ無いか

と思っていましたが、


入れてみてビックリ


これを入れないストレートのフロントホーンバッフルは、ちょっとクセがああって、

かなり臭いますが、



このディフェーザーを入れると、あら不思議綺麗で素直な音になります


このTA7396本来の目的とは違うと思いますが、このディフェーザーを入れると、


雑味が消え、音質が綺麗になります
金属振動版と同じ音とは言いませんが、


かなり違和感の無い高品質な音質になります


このディフェーザーでかなり異質振動板による異臭は、違和感の無い音色になっていますが






まだまだ異臭除去は続きます


異臭の原因、三要素には書きませんでしたが、


実はホーンとコーンの指向性の違いも大きいと思います。


コーン型は180°くらいあるのでしょうか?

いや、後ろにも出るから300°くらいあるのでしょうか?



広い指向性をうまく使いユニットを上に向けたy◯◯9などは見事にステージを描きますが


あれをロードの長いホーン型でやったら大変、土管の中で聞いてる様な音になります





ホーン型は指向性が極端に狭いんです、実はこれも大きな問題点なんです

特に私の使っている22Aは指向性のクセが強い音軸はあるが、



量によっても軸が動くというとんでもない代物




このホーンをスロートを盾のロールで至近距離で使うととんでもなくシビア


私は個人の家庭で使うなら横向きの方がいいと思い横に向けている

それでも聞く角度によって大きく音質が変わる


今の角度は女性ボーカルを聴きながら、声が一番好きな位置にあわせている





最後の③の問題点のコンプレッションによる、音圧の違いですが




実は空気を伝わる音の速さは一定で同じなんです

高校の物理で学んで覚えれるかもしれませんが、
実は音は一定の速さで、速くなったり遅くなったりしないんです


どんなに早く振動板を動かして、音の波を速く出しても最初だけで

すぐに一定の音の速さになってしまいます、


だから実際はハイスピードサウンドなんてあり得ないんです



これはドミノ倒しと同じだそうで、

最初の駒を速く倒そうが、ゆっくり倒そうが最初のほんの僅かの違いだけで、

途中からは一定の速さになるのと同じだそうです、



違いが出るのはドミノは間隔、音は温度の違いだけだそうです



コンプレッションをかけた早い音でも、

ノンコンプレッションの遅い音も、


数メートル離れた視聴位置では同じ速さになり違いは出ない、

はず




なのだが・・・・、


私はコンプレッションの音と、ノンコンプレッションの音は大きく違うと思っています



その最たるものが

こんな事書くとまた怒られそうですが、



使っている人がいたら、ごめんなさい


私は、コンプレッションドライバーと、バスレフウーハーの組み合わせの異臭が

物凄く臭うと思います


綺麗に鋭く伸びて引き締まった浸透力のある高域と、


締まりなく量だけは多い、鈍く淀んだ弾まない低音



これら全く違った音を奏でるユニットで、音楽を聴いて
異臭を放たず上手くなっているのを、



あまり聞いたことがありません


中域をショートホーンにして低域を密閉にしたものだと、かなり異臭は防げますが


まあ、異臭を放つモノは外見を見ると大体分かりますね、

スピーカーのコーン紙がまるまると丸く見える箱に入った低域スピーカーと

高域ホーンの組み合わせは難しいですね



私が聴いて異臭が殆ど無いなーと感じたスピーカーは

ハーツフィールド

クリプッシュ

ヴァイタボックス

ザ・パトリシアン、等々







低域に何らかの処理を行って、高域とのバランスを取ったものでした


私はポイントは弾む低域だと思っています



これが出来たスピーカーシステムはコンプレッションドライバーの高域とのバランスがとれて異臭を放たなと思います



上記の弾む低音を叶えるのは、ウーハーにも高域と同様に絞りを加えてコンプレッションを掛けたもの



目に見える形でウーハーの若干の絞りコンプレッションが見えるのはALTECのA7やA5それと817ぐらいだと思うが、





先ほどのハーツフィールドやクリプッシュ・ラスカラ、ヴァイタヴォックスCN191などもしっかり絞りコンプレッションとロードが掛かっている



金属振動版の圧縮比と同じには出来ませんが、ある程度のコンプレッションは

バランスの上で絶対に必要だと思っています




音は張りと力が出て、浸透力が生まれるが、

反面、低域に絞りを加えてコンプレッションを掛けると量感は減る



最も多くつまり狭い絞りでコンプレッションをかけた、

ラスカラは弾んで気持ちいい低音を奏でますが、

量が出ない、低い音が出ない

で、一般的にあのスピーカーは低音が出ない、


と言われてしまいます


量を出そうと安易にスーパーウーハーを付け足すと、




魅力的な弾ける中低音が食われて無くなってしまう


このへんの兼ね合いが難しいところです



我がシステムでは現在このラスカラではなく、



CN191並みの絞りでコンプレッションをかけています



ある程度の量感を求めたからです、後面も密閉ではなく、



後面ボックスには大きな穴が空いています。

WE文献を辿ったり、様々な装置をお聞かせいただいたり、



楽しみながら音を仕上げているつもりですが、

まだまだ異臭は完全には消えませんね





★注追記、現在、ご近所様がたは、Tオーディオ制作の低域コンプレッションドライバーとホーンを製作し、理想の低音を奏でているようです
なるほど、たしかに金属振動版の低音ホーンが奏でる低域は奇麗だ




だが、私は紙のコーン紙に拘ろうと思います

上品にふわっとクリアに浮き立つ低音ではなく

下品と言われようが何と言われようが、紙のウーハーの音圧・破壊力とも言える力強い低音に魅力を感じるからです^_^