Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

映画「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」

2017-12-11 | 映画・テレビ・演劇・芸能

  12/8(金)、SE子さん、なはさん、みきこさんと一緒に、富山市中央通り「ほとり座」へ映画を見に行った。3回目になるかな? 大きな映画館では上映しない、商業映画ではない作品を上映している映画館である。シニア、大学生などはドリンクつきで1300円。一般大人は1600円。

 この日は、「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」と言う長いタイトルの映画。 アメリカ占領下にあった戦後の沖縄で、米軍の圧政と戦った「瀬長亀次郎」と言う男のドキュメンタリーだった。沖縄のことは知っているようで知らない。(👆は、ポスター)

 沖縄は太平洋戦争の激戦地となり、敗戦後はアメリカが施政権を行使した。通貨はドル、パスポートがないと行けなかった。1972年5月15日、ニクソン大統領と佐藤栄作首相との協定により返還されている。敗戦とともに国民学校に入学した私たちの世代は、戦後の歴史をリアルタイムで生きて来たのだが知らない事だらけ。瀬長亀次郎と言う名も初めて聞いた。
 私自身は数年前に一度だけ沖縄本島へ旅行している。北部の今帰仁城跡、美ら海水族館、糸満市の「ひめゆりの塔」、摩文仁の丘、首里城など、謂わば観光旅行だ。基地の傍も通り、三線を奏でる現地のバスガイドさんの話も聞いた。メディアのせいか、沖縄の現状が私たちの耳に伝わるのはほんの何分の1なのだろう。

 瀬長亀次郎氏は、民衆に支えられ、那覇市長、国会議員と立場を変えながら闘い続けた人だそうだ。強い信念を持ち、絶対に諦めない気持ちを島民たちに訴える。宮古島の刑務所に投獄されても屈しない。「不屈」のモットーは今も県民の心に根付いている。

 👇は、少女暴行事件を糾弾する「県民総決起大会」。 

  👇 演説する亀次郎氏。彼の演説は、沖縄県民を奮い立たせ「魂の演説」と言われたそうだ。    

  👇 米軍基地の規模と東京都区の広さの比較。    

  👇は、晩年のご夫婦。亀次郎氏は94歳で亡くなっておられる。     

 監督は、筑紫哲也の薫陶を受けたと言う佐古忠彦氏。初監督だそうだ。テーマ曲を坂本龍一が手がけ、大杉連が語りを担当している。

 「ほとり座」にて12/15(金)まで上映。
  シネマと音楽「ほとり座」:富山市中央通り 1-2-14 ミカサビル2F
               www.hotori.jp

 今回も、富山駅「八兆屋」でランチを食べた。👇 蟹飯とお蕎麦。