口屋内橋(くちやないばし)高知県四万十市<長さ241.3m、幅5.6m、1955年架橋>
下流域の沈下橋の多くが、鋼やコンクリートの杭を橋脚にしていますが、この橋は川底から直接コンクリートの橋脚を立ち上げています。
沈下橋の橋桁は、角が丸く作られているのが特徴です。これは川が増水して橋が水没したとき、少しでも水の抵抗を減らして橋の流失を防ぐためです。
口屋内橋の場合は橋脚も丸みがあるため、無骨でありながら、優しい印象を残します。
特にこの橋の橋桁は、厚さが変化する変断面になっており、「アールヌーボーの沈下橋」と呼ばれることもあります。美しい橋です。
しかし、現在は口屋内沈下橋が落ちそうになっています。なんとか復元してもらいたものです。
(沈下橋とは・・)
清流に架かる欄干のない「沈下橋」は、大雨などの増水時には水中に沈み、流れてくる流木などによって橋が壊れることを末然に防ぐという暮らしの知恵から生まれた素朴な橋です。周囲の自然とマッチして清流のシンボルとなっている沈下橋の風景は多くの人に愛されています。
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