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ある時の立ち話に身につまされる。

2018年11月25日 06時00分05秒 | ノンカテゴリー

自宅の浴室が水漏れしているので、知人に職人さんを紹介してもらった。塗装、大工、室内装飾、3人の職人が入れ替わり、作業をしていただいた。平均年齢は、60台半ば。お互い立ち話で近況などをお伺いした。

70歳。大工の話。
「個人事業主で国保だから、年金が安いのよ。働かざろう得なくてね。こどもが独身なんで心配だ」「生活保護も受ける選択肢もあるけれど、家があるし、身内に扶養できない環境でないと、受けられないらしい。俺は無理だ」「うちの兄が認知症になってきた。先日兄夫婦を連れてドライブした。高速道路を走行中、途中で何度もトイレにいきたいと声を荒げる。しかし、トイレは数分前済ませたばかり。次のトイレまで場所がないので苦労する。そのうち嫁から、兄が怒られて、もうドライブにはいかないという。兄嫁から、弟さんから話してみてと言われるが、兄は聞く耳をもたない」

「身近に家の近くで「小」をする方がいる。あんなにはなりたくないがこればかりは、どうしようもない。そういえば、近くの森で自殺する人が多いと聞く。先日は、サーファが自殺者を助けたが、退院の翌日、首を吊って亡くなった。死ぬことを決めている人は、止めることができない」

65歳の塗装職人。
「嫁から今月いくら稼げるのと、言われるが、そんなに仕事がある訳じゃない」「身体が弱ってきているので、週3日など、間をあけないと続かない」「家は借家がいい、一戸建てはメンテナンス費用がかかる、でも家がなかったら今の年金では生活できない」

 改めて、老いていくことへの恐れ、それは健康であったり、お金の問題であったり、家族の問題であったり、悩みは尽きない。それでも、手に職があるだけで、良いと人からは言われるという。

 30代後半の世代の消費が落ちていると、厚労省の統計にでていた。こんな親達世代の姿を自分の未来に重ね合わせると、消費は控えるよな・・とふと感じた。

お互いボケないように、仕事しましょう。仕事が一番の薬だからと、職人さん達と笑って別れた。


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