(写真は、私が手作りし、提供したポスター)
川風に 浴衣姿の 肩車
暑い夏の夕刻、ちょっと家から涼みに出た川辺を歩く親子・・・。ノスタルジックな風景と共に橋を想起させてくれる、好きな句のひとつである。
「橋」は交通の利便性のみならず、地域の景観の一部であり、地域のシンボルでもある。特に石橋は地域の貴重な歴史遺産であり、その佇まいは多くの人のこころをとらえてやまない。
私達、宮崎「橋の日」実行委員会は、「橋」を通じて豊かな街づくりに貢献することを目的に「橋の日(8月4日)」を制定し、橋への関心を高め、地域づくりにつなげようという活動をしている。この活動で知り合ったのが守田さんご夫妻である。毎年橋の日のポスター写真の選定や貴重な写真の提供をいただき、大変お世話になっている。
守田さんご夫妻は、おふたりで写真を撮影されている。最初はご主人が、そして奥様もその魅力に惹かれてカメラを手にされたと聞く。今ではご夫妻揃って、コンテストに出品して賞を重ねるライバルでもある。そんな守田さんご夫妻と知り合ったきっかけは、3年前に開催された石橋の写真を集めた個展会場だった。
その時の石橋の写真は、九州管内はもとより国内各地で撮影したものだった。交代で運転する車中に寝泊まりし、シャッターチャンスを狙う。そうして撮影された写真は、ご夫妻の写真に対するポリシーや、構築した独自の視点、人や橋に対する愛情、熱く深い心づかいまでが伝わってくるものだった。
以前、「橋の日」活動で必要な写真撮影をお願いしたところ、その日の夕方には「撮れたよ」と連絡があり、自宅から30キロも離れた宮崎市内まで届けていただいた。目をキラキラさせながら撮影の様子を話してくださる守田さんご夫妻にふさわしい言葉、それが「生涯青春」である。おふたりの好奇心いっぱいのこころの若さ、写真への情熱はますます輝き続けていて、お会いするたび、写真を拝見するたびに、元気をいただいている。
これからもさまざまな写真を通して、私達に愛や感動を伝えて欲しいと願っている。
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