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とんところ地震の絵本作成のために

2019年04月03日 06時27分09秒 | 8月4日は「橋の日」記念日!



寛文2(1662)年9月20日、日向灘を震源に発生した「外所(とんどころ)地震」はマグニチュード7.6、有史以来最大規模の日向灘地震と言われており、宮崎県内の沿岸各地で津波や土砂災害が発生し、死者200名、家屋全壊3,800戸の甚大な被害があったと記録されています。この地震で一番被害が大きかったとされる宮崎市熊野字島山地区には供養塔が建てられ、毎年供養をおこなっています。

現存する7基の供養塔は、かろうじて生き残った人々のダメージが、いかに大きいものであったかということとともに、大地震・津波の被害を後世に語り伝え、防災上の戒めとするため、
庄屋が50年ごとに1基づつ建てて増やしてきました。

東日本大震災から2年後の2013年、私の所属する宮崎「橋の日」実行委員会では今後予想される南海トラフ地震への備えに対して何かできないだろうかと考えました。「橋の日」の活動には、地震は直接関係ないではないかという声もありましたが、見えない「橋」(人と防災を結ぶ橋)を架けようと考えました。

そして、一番伝えやすいのは、「紙芝居」のような老若男女が親しみやすいものが良いとのことから、制作にとりかりました。全員素人でしたが、古い文献や地元の方、専門家を意見を取り入れながら、制作をおこないました。紙芝居の内容は、主人公はなちゃんが地震と津波を家族とともに乗り越えていく物語。宮崎県に提案したところ、協働でつくりましょうということになり、構想から1年半ようやく完成しました。その後、県の教育委員会を通じて、紙芝居を県内の全小学校へ寄贈しました。

あれから5年あまり、南海トラフ地震への備えを喚起するために絵本を作成することにしました、紙芝居の絵は8枚でしたが、絵本では絵を4枚増やして12枚としました。この度絵本につかうイラストが完成しました。上記の絵は、地震被災後に、お母さんがはなちゃんに、家族が集まる場所について話している風景です。今年中の絵本完成へ向けて準備を進めています。

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