母ちゃん、お元気ですか。遠く離れているけれど、毎日頑張っています。母ちゃんとは今は離ればなれだけど、毎朝仏壇に母ちゃんの健康を祈っています。
随分前のことだけど、風の強い日外回りの営業をバイクでしている時、他の人は車なのに、どうして自分だけ・・・。と、ふてくされた顔で走っている時、ふと、「でもこんなに元気に働いている」と気付いた。元気な体に生んでくれた母ちゃんありがとう・・だんだんと思えるようになってきた・・・。
そして、そんな母ちゃんをどんな風にしたら喜ばせるだろうか。たくさんの花のプレゼント、おいしい海の幸・・ぐるぐるアイデアが巡る。なにがいいかな・・サプライズ?
気付いたらニコニコしながらバイクを飛ばしている自分がいた・・。単純なのは子どもの頃からだねハハハ!
おじいちゃんの葬式の夜、一緒に過ごしたね。「お前は、モノをはっきり言わないから、言わないとダメだよ・・と」
「母ちゃんどうして・・」「はっきり言わないと関係が深まらないじゃないか」「頑張ってみる・・・」
久しぶりに島へ行った日のこと・・・。
母ちゃん、手つないで歌わない・「海」を歌おう。海を見ながら歌おう~♪ 手をつないで両手をフリフリしながら、大きな声で歌ったね・・・。懐かしいねぇ~、あの時すごく喜んでくれたねぇ~。
母ちゃん、俺まだ子どもに手がかかるけれど、もう少ししたら一緒に旅行に行こう。温泉がいい?それとも・・。
いつか母ちゃんが言ったよね、「お前が疲れ果ててどうしようもなくなったら、一緒に島で百姓しよう。そのときは戻っておいで・・」あの時の言葉は今でも宝モノだよ。
まだまだ話したいこともたくさんあるけれど、おセンチな話すると大きな声で笑い飛ばされそうだから・・・この手紙出すのを止めにしとくわ・・。
ありがとう母ちゃん、あなたの子どもでよかったょ。いつも見守っているよ。