ランカ・リーのファーストライブ・リベンジよりも、オズマ・リーによるオズマ・リーのためのステージだったんじゃないかとさえ思える第17話「グッバイ・シスター」。
それにしても、序盤からもう「グッバイ・オズマ」みたいな雰囲気醸し過ぎてて、ついにこの時が来ちゃうの?という感じで、最後なんかウルウルしながら見ていたんだけれども、いやー、これはこれで良かった、良かった。
#ズッコケオチができるかと思ったよ、最後。
■リー兄妹
何か、あれだ。
オズマにとってのランカ、というのは単なる妹という存在だけじゃなくて、守ろうとして守れなかった人たちへの贖罪や、心を失うほどショックを受けてしまったランカと同じく、オズマもショックを受けていて、せめてこの子だけは、という思いと、ランカを立ち直らせることや幸せを与えることで、オズマ自身も深い傷を癒していた、そういう存在だったのかもしれないですね。
パインケーキを一口食べて、おいしくないといいつつも、そこでランカの目の色に生気が戻ってお兄ちゃん、と叫ぶシーンはやっぱり良かったですよ(涙)。
だから、ランカが独り立ちする、ということ=ランカが(まだまだ心の傷はあるけれども)つらいことがあっても、兄が手を出さなくても進んでいけるようになった、兄としての役目も終わった、ということなんでしょうね。
キャシーと分かれたのもその辺の時期なのかもしれないけれども、逆にその分キャシーとのよりが戻る、ということがあってもいいかも。
#レオンは明らかに怪しい&小物っぽい。そして何よりオズマも幸せになって欲しいしね。
#ものすごい主観的感想ですが(笑)。
というのも、兄としての(というより親?としての)最初の役目を終えたからこそ、吹っ切れて、惚れた女も全部守る、と啖呵を切った、と考えても面白いかも。
それにしても、オズマ・リーには色々と最初から死亡フラグが立ちまくってたじゃないですか。
・スカル小隊の隊長(ロイ・フォッカーの機体ともカラーリングまで一緒)
#この一言で相当死亡フラグなんだけれども、管制官が(元)恋人、主人公の兄貴分、エースパイロット、と初代を見ている人には最初からロイ・フォッカーを想起させる要素がたっぷり。
・兄貴役で声優が小西さん
#兄貴といえばグレンラガンのカミナが代表的。
#忘れがちだけれどもガンダム00ではヨハン・トリニティでお兄ちゃんだった。
まあ、ストーリー関係なく、この2点があれば、十分危険なわけですよ。
で、最後にランカのコンサートで「星間飛行」を聴きながら、いい歌だ、とか言いながら眠るようにって、うわーん、これロイ・フォッカーっぽいよ!とほぼ涙目になってました。
ああ、この時がきちゃったのかって。
そしたら、死んでないし(笑)。
いやー、良かった、良かった。
マジで。
まだ早いよ、オズマさん。
ということで、今回、本当にオズマ・リー劇場でした。
ちなみに僕はマクロス7は見たことないけれども、劇中でかかっていたのはマクロス7の曲ですよね。
#オーディオのディスプレイに表示されてたし、小説版でもオズマが熱気バサラがどうこうってちらっと言ってたし。
ちなみに「星間飛行」は聴けば聴くほど良い曲ですねー。
作詞がなんと、松本隆さんですね。びっくり。
つか、納得。
80年代アイドルを意識して作られた曲だし、あの作詞は松本隆さんにしかできないだろうな、と思わせます。
歌詞解説のインタビューがあったんだけど、それを読んで凄い納得。
作詞家さんはむっちゃ言葉を選んで考えて作ってる。
#個人的には曲名は「星間飛行、キラ」でも良かったと思います。
■
星間飛行
キラ☆
■バジュラ
うそーん、脱皮とかしちゃうの!?
すげーな、学習機能と適応機能が備わってるんだ。
これは考えすぎかもしれないんだけれども、作中テーマの裏テーマみたいので、資本主義についてネガティブに表現されているところがあって、その行き過ぎの例としてはマクロス・ギャラクシーが描かれている&たぶんモラルハザードも含めて、と思うところがあって、今回のバジュラの脱皮が意味するところは、生存競争の果て、つまるところ、(資本主義的な)競争に次ぐ競争の果てに辿り着くところはいったい何?何も残らないのでは?という危惧の提示、という風にも見れなくもない。
#個人的には偏った描き方は好きじゃないから、どうせやるならバランスを意識して欲しいと思うけど。
逆に言うと、これで開発競争の末に見える未来には限界があって、死ぬほど競争した挙句、片方の消滅or両者殲滅の未来しか残されていない、という暗喩と、そうじゃなくて、(初代マクロスが最終的に歌(心に訴えかけるもの)によって)共存を目指したように、バジュラとも何らかの共存関係を示していかないといけない、という暗喩になっているのかもしれない。
個人的にはもちろん後者の暗喩であって欲しいけれど。
現時点では、アルトが投げた紙飛行機を(ランカのペットの)愛くんが叩き落して、しかも食い破られる、という人類の現時点での未来を予測するような比喩がなされていたわけなんですが。
そもそも愛くんって何者?というのもあって、バジュラの幼生とか、そういう感じが無きにしも非ず。
#ランカの声優さんは愛と書いてめぐみさんなんだけど、愛というキャラを出すことによって、ランカとの相似性、もうひとつのランカ(バジュラ側)、という意味を持たせている、と深読み・・・し過ぎか。
愛くんが巻き起こすアクシデント・ハプニングからランカがバジュラとかと板ばさみになる、という展開があって、現時点では、アルトたちが助かるなら歌う、というモチベーションに変化が起きる、というのはいずれありそうな気がするなぁ。
フォールド・クォーツはバジュラの体内で生成される、フォールド波を発生させる物質なのかな?
ランカには遺伝子レベルでそれが組み込まれてそうな感じもあるし、まだまだ謎だらけ。
ビルラー氏のスタンス、ギャラクシーサイドのスタンス、いまだはっきりとは分からず。
この辺のごちゃごちゃや、諍い、打算、なんかを全部吹っ飛ばして、人々を感動させる歌、それこそランカとシェリルのダブル歌姫が歌い上げることによって、争いによる殲滅じゃなくて、宇宙での共存の道へ活路を開いてくれると最高なんだけどなぁ。
というわけで、ミシェルは早くあのカプセルの謎を解明するように。
つか、クランって大学生だったのね。
専攻は生物学とみた。
#趣味が虫取りらしいので(笑)。
#それとも虫取りはバジュラ退治とかけてるのか?
いやー、クラン、可愛いね。
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マクロスF(フロンティア) 1 (Blu-ray Disc)
ブルーレイ版、ゲットしました。でも、まだブルーレイレコーダーをゲットしてません(笑)。
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マクロスF(フロンティア) 2(blu-ray Disc)
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DX超合金 マクロスF(フロンティア) VF-25Fメサイア(アルト機)
やばい、これは買ってしまいそう。2008年11月発売だそうです。