ハガレンについて少し
今回は後味最低ですね。
原作は単行本までなんで、ラストの過去編とか触れるかどうか分かりませんが、今回は明らかにTV版脚本家の暴走というか、何と言うかあまりに芸が無かった気がします。
前回のグリードの死を境に原作とは別の道を完全に走るっていうのは何となく分かるのですが。
原作の枷(かせ)が無くなった途端、これっていうのは腑に落ちないですね。
・ホムンクルスにも過去の記憶が残っているという点
・少しは人間性を残している点
・それでもホムンクルスはホムンクルスらしく自分の目的を果たすという点
を描きたかったとは思うのだけれども、あまりに直接的過ぎて面白くない。
つか、救いがない。
こういうのは作中にちらっと織り交ぜて、暗示的に展開させていくっていうのが面白いところだったのですが・・・。
また、ラスト達の目的は賢者の石の精製方法にあり、その手段の一つとしてエド達のような才能のある錬金術師にターゲットを絞っているはず・・・。
それが今回のルジョーやその村は上記3点を描きたいがための犠牲になったに過ぎず、真意を外していて全50話の中でどんな意味があるのかと、後味の悪さしか思いつきません。
レト神のときや東方動乱については、賢者の石の精製には大量の人の命が必要だということが何となくあるので、ホムンクルスの動きは理解できるのですが、今回はそういった深謀遠慮的なストーリー展開が無く非常に残念。