冬の早い陽が落ちた5時ごろ、万歩歩きのコース山王から名古屋駅方面に向かうと、ミッドランドSQのタワーに新入居各社の事務所の明かりが一斉に燈ってとても目立つ。別のコース、黄金陸橋も、新しい名古屋摩天楼を望む絶好のロケーションだ。
ルーセントタワーへの地下通路がビルの開業を前に今日開通した。知らぬ間に名鉄百貨店のレイアウトがずいぶん変わってしまっていて、心なしか道ゆくサラリーマン達が格好よく見える。JR名古屋駅の混雑具合が増加したような気もする。
NHKのテレビでは、交通至便・名古屋駅前の戦略性を考慮して奈良から本社を移した森精機の事例やら、駅前に事務所を開設したいとベルギー人ビジネスマンの話題も放送されていた。
世界に向けた夢は広がるが、ただ、高層ビルが3本に増えただけで、この地域が、メトロポリタンな性格に突然変容するとも思えない。ひととき、名古屋モンローとして、その内向性が当地の特性といわれたが、21世紀の今でも左程にはその性格は変わっていないのではないか。トヨタ頼みの本音をはかずにどれだけがんばれるかが試されるのだから実際たいへんだ。
名古屋地区で発行されている英文の雑誌AVENUESの冬号も「RIPPLE EFFECT 波及効果」と題したトヨタ自動車のミッドランド建設効果を特集している。この雑誌に限らず、ご当地発行の雑誌には、あいかわらずの提灯記事が多く、これもその例にもれないのは残念。
英字誌なのだから、ひときわ違った視点、深い切り口で名古屋の実際を紹介するジャーナリズムの存在こそ名古屋を国際都市に格上げする大きなサポートになるのだと思う。編集者・佐藤久美女史の活躍を期待する。
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