ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

ミチノ・ル・ツールビヨン

2013-09-15 18:20:59 | グルメ
昨日、なんば行空港急行の電車内で韓国からの夫婦連れ旅行者と会話する。
朝10時の飛行機で仁川を立ち、11時半関空着。今夜は淀屋橋泊、明日京都・神戸で明後日帰国とか。阪神大震災の頃、日本に2年ほど滞在していたとかで、アラフォーのご主人の日本語はかなり達者。小生、車窓から見えるだんじり祭りを紹介。京都観光を楽しみにしてる様子に、台風がくるかもよ、といえば目を丸くして顔を曇らせる。京都・大阪・神戸の格安周遊券をしっかり手にしているものの、天気の動きは読めなかったか。いい旅を!グッドラック!

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夜は女房の誕生祝い。所用を済ませて午後6時、知人の紹介で知ったフランス料理店ミチノ・ル・ツールビヨンに行く。JR福島駅から北に5分ほど、洒落たエントランスはやや高級そうだが、一歩入ると家族的な暖かさがある。店内はこじんまりとしていて客席総数は20人ぐらい。

前菜は<秋刀魚のマリネ>。旬のサンマをこんな風にマリネで食するのは初めて、オイルにくどさはない。これがミチノワールドの入口か。<フォアグラのグリル>は サツマイモのリゾットが付け合わせ。ほどよく焼き目の入ったフォアグラは厚みたっぷりでしっかりした味。テリーヌは<豚のタン,牛頬肉のプレス>。ひと塊を口中に入れれば、じんわりと溶け出してビーンズと一緒に泳ぎ出す。味は背油のしつこさもなく優しい。
メインディッシュへの口直しに用意された、<自家製マクワウリのアイス>もさわやか。

主菜は<スズキのポワレ>。 表面はパリッと、中味はまったりと、オリーブオイルでほどよく調理されている。キノコのマリネとよく合う。オーダーした一品料理は、小生<仔羊のロースト>。骨付きをいただいたが、どうしてこんなにやわらかくジューシィにローストできるのか、絶品なり。女房は<鴨のロースト>、添え野菜はバルサミコソース味の赤玉葱。シャーベットはパティシエ・マダムミチノのオリジナル<ぶどうの葉のソルベ>。デザートは<ぶどうのグラタン>とスパイシーな<赤ワインのゼリー>。食後のコーヒーに添えられた寒天状のお菓子まで美味なり。

配膳される一つ一つの料理を、ソムリエやマダムから丁寧に説明していただいた。会話も楽しい。
料理が出てくるタイミングも、こじんまりした客数がなせる技か。とても心地よい。
飲み物は、赤ワインで乾杯し、その後ビールに移り、白ワインで締める。

最後に、道野シェフも挨拶に出てきていただいて大満足。
お値段は飲んで食って1人大1枚少々。
リーズナブルな、普段着でも行けるフランス料理店です。
おいしゅうございました。ごちそうさまでした。