7音４字熟語

挙国一致、尽忠報国、堅忍持久・・・

「おかみが7音4字熟語を使い出したら怪しいと思った方がいい」

と昭和12年の日本を評して、半藤一利は保阪正康に言ったそうです。


なるほど、コロナ禍の昨今もにたような気配を感じますね。

緊急事態、三密回避、時短延長・・・

ぬいぐるみ

入院中の母の97歳の誕生日にと、そんなに趣味でもない筈のぬいぐるみを贈る。

半身不自由の躯体につき、なんとか動かせるのは目玉だけ。聞けばベッドの中で四六時中掛け時計とにらみっこの生活らしいので、同じ眺めるなら少しは愛嬌のあるぬいぐるみの方が精神衛生上もいいのではと、おもちゃ売り場を散策して購入。今日病院にもっていき、介護の方に手渡す。

願わくは童心に戻り夢心地をさまよう伴（とも）になれよと。

ダイジョゥブダァー

久方ぶりにＬＩＮＥで電話した。
昼酒の延長だったけど、懐かしい朋の声に共鳴する我が声が、トシを忘れている。気分よし。

今のボクはたぶん軽度の認知症に入ってきてるんだと思うけど、ちょっと呑んでちょっとしゃべると、すごく頭が回転する。大丈夫だぁ、そんな間延びした声がなんども聞こえてくる。ダイジョウブダァーと。

バスラン

スマホが何か謳ってる。

「ご主人様（スマホがボクを呼ぶ愛称）、もうすぐお昼の時間です。
今日はバースデイ、ワーイ、バスランだ！
ランチの後はバースデイケーキですね」

岡山でスマホと独りの古稀祝いである。

連夜の

ちょっと調子がくるってしまって連夜の独り酒、ボクはボクでありたかった、そんな戯言を繰り返すうちに夜は明けた。夜が明けても癒されない、ポツンと残った人生、泡のごとくにもうすぐ消える。酒はなにも解決にはならない、わかっていても頼るものがない、それがこの俺の人生か・・・恥ずかしながらこれが古稀を迎える男の第一声なり。