ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

山本直純いいね

2024-03-20 14:59:19 | 日記

最近、寅さんをわりとまじめに見るようになってきた。

僕が20代(1970年代)の頃は、市中では大ヒットでも所詮体制側作品だとして無視していた。30~40代、世間はバブルの階段を上りつめそして転がりだした頃、我が身満身超多忙の時代、本当にそれどころではなかった。世紀が替わって50代に入ったあたりでも、家人が見る再放送のマンネリ・ワンパターンストーリィを失笑あるいは無視することしかなかった。

ところが50代半ばに我が身の体調を崩しだした頃から、登場人物を追う目線がオイちゃんオバちゃんタコ目線に変わってきた。

そして70代の今、半世紀にわたる日本風土の匂いの変化や演者の移ろいが面白く、新たな魅力に気が付き始めた。目線を例えるなら笠智衆風的空気感とでも言うのだろうか。
最近、寅さんをわりとまじめに見るようになってきたのだ。

昼の憩い

2024-02-12 16:42:54 | 日記
日中の気温が10℃をこえ、風もなければいよいよ春めいて、年寄りとてアクティブになろうというもの。けれどまわりに相手をしてくれる友もいない身なれば、独りテニスボールをCB壁にぶつけて遊んでみる。10球ぐらいまではマアマア狙いのブロック近くに投げれたが、20球を超えたあたりから、急に右肩が痛くなり、愈々五十肩の様相を示してきたので、汗をかくこともなく玉遊びはおしまい。けど上がった息はなかなか収まらず、相当なさけない昼下がりであった。

家を売る

2024-02-03 16:16:45 | 日記
岡山の施設で母が亡くなったのは、昨年の9月8日。99歳と5か月の人生。脳梗塞→嚥下障害→胃ろう→認知・体幹機能低下→老衰死。コロナ禍で本人の意を斟酌しない一方的な選択の連続だった。今も正解がわからぬ3年間だった。

   ***

それはそれとして、周りは畑ばかりの市街化調整区域に古い家屋が残った。実は50年前、建築学科の学生だった自分が絵を描いた記念すべき作品なのだ。図面を引き、パースを描き、スケッチに仕上げ工務店とやり合った。もちろん岡山に転勤し終の棲家を建てようとする親父もマジだった。
時代は戦後の復興を象徴する東京五輪や大阪万博の陰に、70年安保や全共闘運動などで疲弊した世相が一緒くたんになって迎えた第一次オイルショックの頃だった。
建築現場では大工が持参したラジカセからこの曲がエンドレスで流れていた。
♪もしも私が家を建てたなら小さな家をたてたでしょう 大きな窓と小さなドアと 部屋には古い暖炉があるのよ 真っ赤なバラと白いパンジー 子犬の横にはあなた あなたがいてほしい それが私の夢だったのよ 愛しいあなたはいまどこに~♪

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自分は定住こそしていないが、それでも年間20泊以上つまり1000日は過ごしてきた岡山の家。しみ込んだ記憶はあまりに多すぎるがそれも混沌としてきて、さらに建物もいろんなところが朽ちてきた、解体撤去はやむを得ぬ判断。
市の粗大ごみ回収で箪笥や家具布団の類を処分し、食器や古美術品は専門業者に買い取りもしくは無料で引き取ってもらった。7割がた片付いた感じ。これから敷地境界画定から不動産売買とバタバタ大変な面倒なことが待ち構えてはいるが、まあボチボチやるしかない。


メモ昨今

2024-01-29 16:56:52 | 日記
気分のいい天気、今、近所を歩いてきた、ちょっとすがすがしい。

けれど昨日から今日へと日付が変わる頃、トイレに行く廊下での突然の立ち眩み。
一瞬にして力抜け、ひざまずく。
すぐに正気に戻ったけど。いわゆる一過性のアレ、やばいです、72歳と10か月。

とにかく最近、同年齢同世代の病発症から訃報を多く聞きすぎている。
間違いなく明日は我が身かな。

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梅の花がきれい。空に梅、地に水仙。若芽が吹き出す季節も近そう。
やれやれ、またあの雑草との格闘や汗まみれの土いじりが始まりますか。

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補聴器を買おうとしている。左右で30万円くらいのデンマーク製耳掛けタイプ。
テレビの音が不便なだけだけど、ボリュームを42くらいにして字幕を付ければTVドラマは十分見られる。農作業と読書が日常なら、そんなに高いものはいらんと思っていたが、どうにも老い先が見えてきた今日この頃、少しばかりの贅沢もよかろうとなけなしの大金をつぎ込むことにしたのだ。

そして今はお試し期間中、壊さぬように、失くさぬように、そっと扱ってみてる。

WBCの一週間

2023-03-25 11:09:57 | 日記
WBC面白かったですねぇ、諸兄はどのように楽しまれたでしょうか。
ボクは家人が留守の二日間、誰もいない居間にて、TV音が難聴のボクにも十分すぎるくらいにボリュームをあげて、ひとりカンチューハイ応援。
準決勝メキシコ戦では、2塁ベース上でオオタニさんが「カモーン!カッモーン」と連呼して味方を鼓舞する映像が映ったとき、それまでガマンを続けていた糸が切れ、冷蔵庫に走ってプシューと栓を抜く。翌日の決勝のアメリカ戦では村神様のホームランで早々にプッシュー! オオタニvsトラウトの場面ではもう完全に出来上がってしまっていました。それでも夜になっても同じシーンを何度も何度も見ながらさらに盃を重ねてる。イヤー、昼酒、朝酒の見本のような楽しい2日間を過ごさせてもらいました。

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陽気に誘われ庭にでてみると、チューリップはつぼみから赤・白・黄色に花を咲かせ、桜は3分から5分咲きへ移り、雪柳が満開の白一色になった今週。歓喜のWBCから2日間ほど節酒したので、また晴れた日には花見酒といきましょうか。気が付けば3月もあとわずかです。

今日は聡太

2023-03-19 20:04:00 | 日記
午前はNHK杯の優勝決定戦、聡太貫禄の勇気降し、一般棋戦(JT、朝日、銀河、NHK)でグランドスラムの達成。午後はAbemaにて棋王戦第4局観戦。勝てば6冠という一番、何度か躓きもあったみたいだけど、最後はさすがに一転の勝利。勝者を称えるよりも丸まった敗者の背に感情移入す。

いやはや小生の命尽きるまでには8冠を見たいと願っていたが、ひょっとすると年内完全も夢ではなくなってきた。
何やかやいろいろあれど、今日は聡太で晴天の一日なり。

ひざを痛打する

2023-03-18 11:24:37 | 日記

先週の土曜日、あまりの好天にウキウキして、我が庭でバーベキューをした。息子たち一家も呼んで、飲んで食って騒いだあと、サザンを聴きながら夕闇に気分よく後片付け。丸イスを重ねて運ぼうとしていたボクは石段に躓き転倒、思い切り膝を打ち付けた。その時は笑ってごまかし、平然と風呂にも入ったらしいが、後先よく覚えていない。

問題は翌朝。左足が動かない。足の感覚が全くなくなっていた。洩れそうになりながらトイレまで這って行き、ようように用を足す始末。その日は完ぺきに動けなかった。手すり伝いに2階から1階に降りられたのは、さらに翌日の夕方になってから。家中で杖をつく生活の一週間だった。

昨日痛みがなかなか引きそうにならないので、ヤブで有名な近所の整形外科に車で行ってきた。いつ行っても空いていてガラガラが取り柄のクリニック、レントゲンのほかにMRIをとろうなんて話も出たけど、結局、予定どおりシップと痛み止めをもらって帰ってきた。
まあそれにしても、酔って日頃やらぬことはするのはほどほどに、ということか。

まだ痛むひざをさそりながらも、ちびちびとヒゲのブラック愛飲し、WBCに興じた一週間になった。

久しぶり

2023-03-16 10:55:28 | 日記
思い出したように昔のノートパソコンを触ってみる。久しぶり、本当に久しぶりだ。去年買った卓上パソコンにはofficeをまだ搭載していないこともあって、古くて反応が鈍いPC相手に文章を打つのは本当に久しぶり。

病の床に知人がいると聞いて、何にもできないけど、暇つぶしにでもなればいいかと、言葉をつなげてみる。わが身の脳軟化症が定かになりつつあっても、すべての身体的不条理を【トシのせい】にして、さてなにができるんだろう、何になるんだろう、一切の疑問符にこたえようともせずに、饒舌にキーボードをたたき始めた72歳。

   ***

昨夜のドラマから、ーーー回想シーンーーー
犯人「日本は人口が多すぎるから半分ぐらいでいいんじゃないかというバカな政治家がいるから、ニッポンは滅びていくんだよ。少子化の問題だって何十年も前からずーと言われ続けてきたのに、何にも手を打たずにここまで来ちゃった。わざと歯止めをかけずに滅びようとしてるとしか思えないよ。」
少年「でもうちのじいちゃん自慢してるよ、日本は経済大国で世界から尊敬されてるすごい国だって」
犯人「じいちゃんいくつだ?」
少年「うーんと、74」
犯人「団塊か、団塊ってのは戦後のニッポンで一番いい思いをしている連中だ。定年後しっかり年金もらいながら悠々自適に逃げ切っていく幸せな連中だよ。将来世代に再び焼け野原のようなニッポンを残してな。」

ーーー取り調べ室にてーーー
犯人「・・・焼け跡世代が必死の思いで復興したニッポンの豊かさを食い散らかしてる団塊の罪は重い。団塊はニッポンの未来を破壊した戦犯だと子供たちに糾弾した。今回の事件はすべて私の責任です」
右京「・・・ええ、あなたの不用意な世代批判が今回の事件のきっかけになったのは事実でしょう。・・・ああ、ところであなたは今おいくつですか」
犯人「・・・63です」
右京「・・・あなたの世代だって戦後の豊かさを存分に謳歌した逃げ切り世代じゃありませんか。・・・平穏の訪れた豊かで平和な暮らしの中で、まつりごとは他人任せ・・・団塊の方々を糾弾する資格などないとおもいますがね!」

     ***

ご同輩、団塊はかくも世間に疎まれ、鼻つまみ、問題視されてるのです。
ニッポンの繁栄を食い散らかし逃げ切る戦犯とみられてるようですぞ。
75を超えれば認知症テストが付加される、そんな単純なことだけではない。おそらく【PLAN75】は絵空事ではないのでしょう。なんともはや、辛いですね。さていかが生きていきますかねえ。

王手

2021-12-08 20:30:01 | 日記
先日からおふくろに王手王手の連続手がかかってる。
呼吸停止だの血圧低下だの意識混濁だの、まさしく王手追う手。
王様を守るはずの金銀部隊は殲滅し、歩と桂と香車を使っての守りの一手のみ。
今はまさしく孤独な王の一人旅になっている。

願わくは、敵の連続王手もいつかは一手スキになるだろうと期待して、
ただただ最適の逃げ場所を探してる。

人の命は神様が決める、それだけを信じて、重い空気を吸っている。

固有名詞がでてこない

2021-12-01 21:09:01 | 日記
最近つとに人名や出来事の名前が出てこない。そんなことはよくあること、単なる老化現象だよ、と言ってくれる人がいる。ボクは、認知症でも老化現象でもどっちでもいいけれど、本当に日常会話に困るほど固有名詞がでてこないのは厄介きわまりない。

思い出そうとすることが肝心なんだよ、と慰められて、TVを見ては必死に登場人物の役者さんの名前を思い出そうとするのだけど、10人中9人まで名前が出てこない。もちろん知った人ばかりである。
例えば今日なんかは、綾瀬はるかが出てこない、田中裕子が出てこない、タイタニック号が出てこない。相当ヤバイとおもう。

30年にわたる1日3箱の喫煙生活でアミロイドβが脳内に付着しまくり、70歳になっても連日100グラムの純粋アルコールで脳が委縮してしまってるんだろう、そこまではわかる。わかるけど、固有名詞が出てこない会話は何ともやるせない。

例えば「高橋英樹」という名前は、10年前なら頭文字の「タ」という音だけで思い出せた。5年前は「タカハシ」とまで言われたらすぐに「ヒデキ」とつなげられた。だが最近は「タカハシヒデキ」と言われてもピンとこず、そんな名前やったかなあという始末。

以前は人の名前は固有イメージですぐに前頭葉に刺激を与え「高橋英樹」と出力されていたのに、今では人名方程式を解くようにして思い出そうとするが、方程式そのものが難解すぎてすぐに挫折してしまう有様。

イヤハヤ、コマッタモンダ。