ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

2月の漂流

2011-02-28 18:43:02 | 読書
*今月はなぜか永さんの本に集中してしまいました。彼は愛すべき人間です。

*<勝間和代>を目指さない<香山リカ>はいいですね。

*左京さんのSF魂はよかったです。無尽蔵の引き出しの仕掛けを、ちょっとのぞき見させてもらった感じ。

*3月12日にお水取りで松明の灯りをつけに行く予定なので、東大寺について調べだしています。


愛しい人へ (永六輔)2004年 大和書房1300円
◎伝言 (永六輔)2004年 岩波書店 700円
畠のラジオ (永六輔)2004年 家の光 1300円
あの世の妻へのラブレター (永六輔)2005年 中央公論1400円
あなたの「いのち」いただきます(永六輔)2007年ソニーM680円
バカまるだし (永六輔+矢崎泰久)2007年 講談社1400円
ふたりの品格 (永六輔+矢崎泰久)2008年 講談社1400円
ふたりの秘密 (永六輔+矢崎泰久)2009年 講談社1300円
ぢぢ放談 (永六輔+矢崎泰久)2010年 創出版1200円
富豪刑事(筒井康隆)2007年 新潮文庫 2700円
親鸞と世阿弥(梅原猛) 2011年 文藝春秋 1950円
似顔絵(山藤章二)2000年 岩波書店 940円
医療の限界(小松秀樹) 2007年 新潮社 700円
しがみつかない生き方(香山リカ) 2009年 幻冬舎 740円
◎お水取り(植田英介+川村知行)1996年 保育社 700円
◎SF魂(小松左京)2006年 新潮社 680円



ジャスミンの後

2011-02-27 17:54:36 | 日記
40年前、突如北アフリカ リビア共和国に現れたカダフィは、
当時の日本の若者にとっても英雄のように見えた。
既存の体制を打破し人民を解放する姿は、チェ・ゲバラに重なるほどだったのだ。

中東から誕生したジャスミン革命が、わが隣国にまで波及することを祈りながらも、
ジャスミンが枯れた後に咲く花を心配するのは、トシの所為か。


ザ・シンフォニーホール

2011-02-26 11:48:39 | 音楽
“メモリーズ・オブ・ユー”というラジオ番組の公開放送の招待券が手に入ったので、妻と久しぶりに梅田に出かけた。
途中、献血に行くつもりで時間調整していたが、超高層ビルに入居してる献血ルームは本日休業。
「血液が足りません!400mlの献血おねがいします!」と悲壮感たっぷりのメールを送ってきておいてこの様。今日はお休みなの?いいわねぇ!と日本赤十字社に皮肉を言いつつ・・・モト会社に足を伸ばした

黒のジーパンに黒ジャンバー、白くなった髪の手入れもおぼつかないサマでモト会社のEVに乗るのはイヤだったけど、あいにくのケータイ電池切れ。それでも同僚と建築談義。
その後、NZ地震でのあのビルの壊れ方はおかしい、単純に地震動の強さや捩じれ振動なんかだけではあんな壊れ方はしない。設計・施工・材料のどこか根本的なところで重大なエラーがあった筈やと、勝手に結論づけて一人ナットクしている。

   ***

クラシック専門のザ・シンフォニーホールに行くのは初めて。
建設後30年も経ってるというのに。
出演者はオペラやジャズ歌手のほかに、伊藤ゆかりやペギー葉山など。
年齢を感じさせない彼女らの歌声に健康の秘訣を見つけ、オラもどこかの寄合合唱団に入って第九に挑戦してみるべえか、と思ってしまう。

けど、テノール歌手がマイク越しに声を張り上げるのにはマイッタ。
音が割れてせっかくの声量が台無しです。
マイクなんかなしで歌ってよ、シンフォニーホールが泣いてまっせ。

伊丹市立美術館

2011-02-22 20:30:33 | 旅行
伊丹に来るのは阪神大震災以降初めてかもしれない。
阪急伊丹駅あたりをさまようといろんなことを思い出してしまうものです。

さて今日の目的地、伊丹市立美術館では「日本近代洋画への道」と題した展覧会を開いている。
幕末から明治・大正・昭和初期の洋画黎明期を集めた展覧会で、
新鮮な驚きを与えるものだった。

昆陽池では鳥インフルの影響で中のほうには入れなかった、
そして、多くのトリさんの鳴き声は心なしか恨めし気。

  

泉州マラソン

2011-02-20 21:00:08 | スポーツに思うこと
朝11時半、浜寺公園から泉南市スタジアムまでのコースをとる市民マラソンを肴にと、万歩計を身につけての散歩に出る。紀州街道沿い旧国道26号線をランナーたちは北から南へ駆け抜ける。沿道には結構大勢の観衆。場所はほぼ中間点。
最初に見かけた集団の走りは力強く大腿二頭筋が躍動して、大きなストライドであっという間に駆け抜けていく。時速20kmの走り。その後の集団も結構速い。若い女性もいれば、白髪を真っ赤なヘアーバンドで止めたお歴々もいる。颯爽とした誇らしげな走り。
先頭集団から30分もたったころからマイペース集団。時速10km程度で走るどこのスポーツジムにもいそうな方々。でも息切れはない。笑顔が見られる市民ランナーたち。カラフルなユニフォームや沿道の知人からの掛け声に答えるひょうきん者。伴走に助けられた視覚障害者ランナーも多く見かける。

途中神社に寄り道し、再び戻ってみると、ちょっとアヘアへ状態が目立ち始めほとんどがウオーキング状態。そのそばを収容車が誘いの手をかけ出した。

ポツリポツリの人影がヨタヨタとした歩みでやってくるが、ついに、車道から歩道に誘導され、大型バス3台が待ってるポイントに向かわせられる。時計は1時を回り、万歩計のメーターはちょうど1万歩なり。



雪の岡山

2011-02-17 21:59:09 | 日本の四季
米寿を前にした一人住まいの母親の調子が気になって、岡山に行ってきた。
ほぼ毎日、病院への運転手。
雪が積もる日もあり。

八百長を無気力相撲と言い換える体質こそが問われているのだが、
犯人探しに躍起になってるサマの相撲協会。
“あいまい”を好む日本人的な決着を迎えるのだろうけど、
メスを入れようにも、その厚いゼイニクを切り取るには相当の包丁が必要。

大仏と公害と平安遷都

2011-02-12 18:09:49 | 社会問題
奈良東大寺二月堂のお水取りについて調べだしたら、大仏建立の際の公害問題に出くわした。

大仏の銅は遠く秩父や足利の銅山で採掘され、その地で精製されて奈良に運ばれた。それを溶かして鋳型に流し込む。銅精錬技術が未熟な時代では、銅がもたらす毒性により多くの公害を発生させる。足利銅山公害はこの時点から始まったらしい。そして平城の地においても猛毒が無知な民衆を苦しめることになる。
さらに表面仕上げに金メッキを施す。大量の地金を水銀で溶かしたものを銅の上に塗るものだが、その際に発生する水銀の有機ガスによって水俣病のような症状を起こす。
大仏建立に携わった職人、坊主、地域の住民など多くの人々が銅や水銀公害でやられる。

光明皇后はそのため施薬院や悲田院を作って被害者の救済に当たるが、汚染の度合いは平城の都全土にわたり、やむなく公害の地から脱出するため京に遷都を行ったのではあるまいか。

   ***

銅像だけでなく、金で装飾された仏像は多い。人々を救う筈のそれらが銅や水銀公害を起こしていたとしたらショックではないか。はたしてそのあたり、歴史的事実はどうなっているのか、目下調査中。



八百長だとか言って・・・

2011-02-11 14:23:57 | 社会問題
八百長だとか言ってひっくり返ってるのはわかるけど、情が入ったかもしれない過去の取り組みまで突っついても仕方がないような気がする。

谷風が演じた人情相撲を持ち出すわけではないが、一対一のプロスポーツならありうることではないか。
「情に竿させば流される」と言ったのは漱石だが、流されるほどではなくとも、何らかの紛れで手が緩む、隙ができる、魔が差す、なんてことはありうる話。
相撲だけでなく、柔道、剣道、フェンシング・・・チェスや囲碁・将棋の世界にもそんな瞬間はあったかもしれない。

競技者にも観衆にも立証しがたいほどの【気の流れ】を確かめるのも、個人競技を鑑賞する醍醐味の一つであるような気がする。


尤も、ケータイを女房に踏んづけてもらう輩へのお仕置きは当然だけど・・・。