ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

フィギアーと音楽

2014-02-22 21:56:42 | スポーツに思うこと
せっかくの名曲が起承転結もないままのツギハギと化し、
チグハグな不協和音の残響と錯覚したのは、深夜の酔人だけではあるまい。
たとえて言えば、「ロミオとジュリエット」に「オペラ座の怪人」。
数十分の名曲を4分間のドラマにまとめろという方が無理なんだろうし、
またその曲に合わせて課題のジャンプやスキップを入れるのも問題がある。
コーチと選手の二人三脚だけでは、相当ムリな難題ではないだろうか。

フィギアーが音楽の力でダンスの真髄を表現する総合芸術を目指すならば、
そこには、音楽家や演出家、さらに統合していく総合プロデュース力が要求されてきているのではないか。

   ***

節酒宣言はいずこに、ワンカップとともに毎夜ソチを眺めている。
そんな酔人の見果てぬ夢は・・・

たとえば蜷川幸雄の演出のもと、
佐渡裕が編曲したベートーベン第九第4楽章歓喜の合唱をバックに、
浅田真央が大きく跳び跳ねる姿。
万感をこめたトリプルアクセルが描くその先に描き出されるのは・・・?!

MAO

2014-02-21 21:40:06 | スポーツに思うこと
すべてを出し切って両手を天空にささげたその瞬間、
彼女の肩は波打ち、眼から大粒の涙があふれ出した。
ソファに正座して観戦していたボクは、思わず眼がしらを抑える。
メダルよりも尊い、美しいものを見せてもらった。
この感動に、ただ感謝するのみ。

Mao is a great champion and will be stronger than ever come tomorrow.


紙一重

2014-02-20 10:07:11 | スポーツに思うこと
朝4時半まで、カンビール片手にフィギアー観戦。
結果はご承知のとおり、残念至極。
悪い予感はしていても、やってみなきゃわからん、と思っていたのだけど。

勝負は紙一重だと思う。紙一重だけど、その一重が大きい。

転んでも金を獲る人もいれば、銀を獲る人もいる。
国挙げての過熱報道を云々し、不調の原因を詮索しても仕方がない。
ただただ、今夜のファイナル演技を、心して鑑賞するのみ。

   ***

我が身に棲む魔物を眠らせ、紙一重の重さを知る人にのみ、
「紙一重」が「神人へ」微笑むのだろう。

あぶさん

2014-02-14 09:54:15 | 文化
あぶさんが、一杯の大吟醸をファンに残して、ついに幕を下ろした。
思えば1973~2014年まで41年間、団塊世代の先達となり、
高度成長からバブル崩壊、そして平成以降の失われた20年をともに歩んできた。

昭和の情や大阪の味がしみ込んだペーソスに男の生き方を教わり、
悲喜こもごもの人生ドラマに、幾度涙腺が緩んだことか。

古本屋でそろえた単行本は息子たちにボロボロにされたが、
昭和、平成の野球史を描いた人間ドラマは、
間違いなく次の世代に伝わっていくと思う。

作者水島新司氏(74)の長年の労に謝意を、
主人公景浦安武氏(67)の人生に敬意を、
そしてこの歴史に立ち会えたことに感動の意をこめて、乾杯!

ウツな気分

2014-02-12 11:21:31 | 日記
全聾で被爆2世という人物の生き様やその音楽を讃えてきたマスコミ、
加えて同調し増幅させてきた各界の権威者達の、
ウソがばれた時に襲った忸怩たる思いを憚(はばか)り、同情はする。
しかし滑稽というよりも、「冠せられた形容詞」に騙される現代の脆弱さに、イヤハヤと汗をぬぐう。
オカミの言う、積極的ナンタラとか責任カンタラとかも含めて。

   ***

瀬戸内に積もる雪に隠れるようにして、時を過ごしていた。
眩暈がする散歩を避け、ジィーと雪の音を聞いていた。
積年の睡眠薬や精神安定剤の毒がついにあふれ出したか、
この数日、すこぶる調子が悪い。
日に何度かやってくるクラーとする眩暈と、頭痛と耳鳴りがひどくなってきた。
アルツハイマーの入口が近づいてきたのか、それとも。

   ***

ソチがイマイチ面白くない。
マオちゃんやサラちゃんにもう少し風が吹いていれば、
このウツな気分を和らげてくれるのだろうけど。


立春の梅

2014-02-04 22:35:23 | 日本の四季
立春とはいえ、全国的に真冬の寒さになりそう。
明後日からの岡山行きが夏用タイヤで大丈夫か、ちょっと気になる。

低気圧の所為か、ここんとこ体調があんまり思うようにいかない。
ただなんとなく・・・だけれど。

庭に出れば、白梅が花開いている。
しばらく遠ざかっていた畑に行く。
残っていた畠の大根をすべて抜き、ジャガイモ用に耕地する。
北風に向かってにじみでる汗が、気持ちいい。

  【梅が香(か)やどなたが来ても欠け茶碗】(一茶)
  【大根(だいこ)引き大根で道を教へけり】(一茶)

  
 

「寄り添う」こと「向き合う」こと

2014-02-03 22:03:31 | 災害大国
昨日、某る牧師さんから東北支援の話を聞いた。

あの時、涙をこらえて坊主はお経を唱え、牧師は讃美歌を詠いつつ被災地を廻った。
そういった「儀式」が、被災者側に立つ宗教家の責務だったという。
宗教家にできること、それは「寄り添う」ことだと。

   ***

そして今、現地では肥満児が増加し、3割以上の児童が内的外的に心の問題を抱えている。さらに福島では、23万人への甲状腺検査の結果、事故後2年で59人にガンが発見され(通常の15倍)、おそらく5年後にはさらに広範囲に拡大して異常が見つかりだすのではないかという。

おかみは、フクシマの除染費用は10兆円くらい掛かるという。国の税収入が50兆円という時代にだ。10兆円もあれば、太陽光や風力などの再生エネルギーの効率をケタ違いに高める技術開発が可能だし、さらに近海の地中エネルギーの発掘も十分に行える。なんというムダを強いられるのだろう。
原発事故でフクシマという国土を失い、17万人が故郷をあとにしている。されど今、平然と原発再開の動きが出てきている。彼は言う。フクシマには逃げずに、ちゃんと向き合い、Noを言うことも宗教家として必要なのではないかと。

福島には寄り添い、フクシマには向きあわなければ、と。

レキジョとリケジョ

2014-02-01 21:51:52 | 寺社巡り
2月になったばかりなのに、春を思わせる気候、思いついて近つ飛鳥の當麻寺に行く。
金堂の弥勒仏坐像(国宝・白鳳時代)は日本最古の塑像、端然と座す。
守護する四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天)もそれぞれ個性的で凛々しい。
境内を埋める東塔、西塔や梵鐘、講堂など白鳳以来の建物を見ていると、
1400年の時間なんて、本当に瞬く間だと思う。

   ***

意外と若い女性参拝者が多い。
中将姫の曼荼羅が呼ぶのか、歴女(レキジョ)ブームだからか。

そういえば昨日今日、「リケジョ」がスゴイ脚光を浴びている。
割烹着にムーミンまで再流行しそうな、「STAP細胞」の過熱報道。
報道すべきは、個人のプライバシーではなく、
夢を求める研究者の執念と、それを受け入れ培養する空間
ーー年齢性別を問わずに自由闊達に研究できる時間空間ーー
がこの国に育っていた、という点だと思うのだけど。

   ***

とはいえ皆の衆、
アンチエイジングと万病治癒を願って、
酢入りの風呂で体細胞を初期化するとか、
頭から紅茶を浴びて脳細胞をリセットするとか、いかがですか。
・・・ひょっとしてひょっとするかも、です。