ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

2016年1月に触れた言葉

2016-01-31 21:22:26 | 生き方
凶のないおみくじなんて、わさびぬきの寿司みたいなもんだ。
   ――― 大野出 ―――

毎朝目覚める時に思うことは、昨日と同じ今日でいいという、ささやかなものだ。生きているだけでいいと思うのです。
   ――― 宇江佐真理 ―――

どうして手首は360°回せないのか。ひじは一定の角度以上には開かないし、ひざも反対側には曲がらない。生物学には「相補性」という素敵な言葉がある。互いに他を補いながら、互いに他を律する、という意味だ。不自由さは自由のためにこそあるのだ。
   ――― 福岡伸一 ―――

選手寿命もそう長くはない。ラストの海外チャレンジ、すなわち、ラストの失敗の場でもあり、ラストの成長できるチャンスでもあります。失敗も批判も自分のためになるのです。
   ――― 五郎丸歩 ―――

よーく見てごらんなさい。ウルトラマンの顔。怖そうな怪獣になにか話しかけていますよ。
   ――― 金城哲夫 ―――

与党のいう「民意」は死票を含んだ選挙結果にすぎない。政策課題別に選挙を問えば逆転することはいくらでもある。これをオストゴルスキーのパラドックスという。
   ――― 坂井豊貴 ―――

われわれは過渡期にある。しかし何に向かっての過渡期なのか? それについては誰にも分らない。
   ――― シモーヌ・ヴェイユ ―――

キリギリスよりもアリのほうが賢い人生を送ったというのは、絶対にウソだ。人生の不思議と哀しみを深く知っていたのは、うわの空で生きていたキリギリスの方だったと私は思う。行き倒れて雪の降り積む彼の顔の上には、すべてこれでよしという至福の笑みが、広がっていたのではなかったか。
   ――― 池田晶子 ―――

鯵は青魚だが、泳いでいるときは銀色に輝いている。僕はそのナマの色で市井の人を書きたかった。
   ――― 青山文平 ―――

女は存在、男は現象
   ――― 多田富雄 ―――


【水木逝き野坂が去りて火垂る舞う 闇へ消えゆく昭和九〇年】
   ――― 北村泰三 ―――

【焚火することを禁じて原発を 再稼働するあわれニッポン】
   ――― 東金吉一 ―――

【来年は与えられてる選挙権 進路選択もできぬ私に】
  ――― 大室花香(高2) ―――

【ぶつかった瞬間にのみ現われる 妖怪のごと影薄き人歩く】
  ――― 吉田壱朗 ―――

ワケワカラン

2016-01-27 10:31:44 | 文化
そんなスキームだったらアウトソーシングがハレーションを起こして、お題目のサステナビリティが吹っ飛んじまうよ。もっとオーソライズされたオルタナティブな案を考えてよ。うちのアセット知ってる?リソースに沿ったベネフィットじゃなきゃ、こんなバジェット、役員会のコンセンサスが得られないよ!A社とのアライアンス、フィジビリティはどうなってんの!世間はグローバルなんだよ、ダイバーシティを求めてんだよ!ステークホルダーはなんて言ってんの?ちゃんとコミットメント果たしなよ!


頭・腰・便

2016-01-26 20:37:42 | 日記
【頭巻】
自宅の脱衣所の壁に、女性用のパンティらしきものがかかっていた。まさか息子の彼女の忘れ物かと不快に思いつつも、2,3日放っておいた。けれどいつまでたってもそのままなので、たまりかねて女房に言うと呵々大笑。「あれは私が風呂入る時、頭に使うやつやん。」

【腰痛】
週に一度くらいの割で腰痛が襲ってくる。寝床やソファから起き上がる時がひどい。ウ~ンとうなりながら、腰を曲げたままひたすら念じる。念じきってもダメな時、のそのそとユーチューブで「腰痛」を検索し、いろんな整体師さんのマネをする。不思議と30分も続けるとウソみたいに痛みがとれている・・・ような気分。毎日やればいいのだろうけど、放っておいては繰り返し、またまたユーチューブの世話になっている。

【ヒン便】
「というわけで女性には1週間以上も便秘が続くことがあります」と、ワイドショー出演の若い女医は髪をかきあげ言った。50すぎの禿げたコメンテータが「えっ1週間も!それはたいへんですねぇ、僕なんか1日に3回は出ますけどねぇ」。同感と頷こうとしたら、その女医は眉をしかめ、禿げ頭を睨んで、怒ったように言い返した。「それはヒンベンです!」


南の島に雪が降る

2016-01-25 19:51:25 | 美術・芸術・博物館
今日は、沖縄や台湾でも雪が降ったらしい。そのニュースで、小学生の頃見た映画を思い出す。加東大介の従軍体験記「南の島に雪が降る」。
戦場に作った舞台に紙吹雪を降らせて、「雪だ!雪だ!」と涙を流し歓喜する日本軍兵士たちの叫び声が、強く印象に残っている。検索すると1961年の大映作品で、伴淳や森繁のほかそうそうたるメンバーが出演していた。有島一郎、西村晃、渥美清、桂小金治、志村喬、三木のり平、三橋達也、小林桂樹、フランキー堺等々。

CD

2016-01-25 19:49:50 | 健康・医療
転院してから、殆ど眠ったような状態が続いている。折角の個室なので、病室にラジカセを持ち込んでCDをかけっぱなしにして帰る。数日ベートーベンが続いた。ちょっと重いので、今日はモーツアルトに代えてきた。そんなことしかできない。


雪見酒

2016-01-25 10:54:56 | 酒を節する
列島の、特に西日本への大雪情報が何度も繰り返され、心持楽しみにしていたら、夕方から漸く降り出した。災害とみる方には申し訳ないが、地面を真っ白く覆い隠してくれる白雪は、天からの贈り物。「今夜は雪見酒じゃ」と庭に出てニンマリ。所望の熱燗徳利傾けつづけるも、真田丸が始まる頃には、天使の羽衣もすっかりあとかた消え、凍てつく寒さだけが残っていた。

そして今朝、一面の銀世界を夢見たけれど、天使の痕跡もなし。
迎え酒は夢のまた夢。

 【酔い覚めの水千両と値が決まり】


木は人に十

2016-01-23 20:14:35 | 社会問題
【人には目があり、鼻、歯、耳がある。植物にも芽があり、花、葉、実がある。かつて身体を幹といい、手足は枝と言った。そして根。骨とは秀根(ほね)、大事な根が骨であった】 (中西進)


   ***

植物は30億年前に「光合成」という生命に欠かせない機能とともに地球に現れ、誕生してわずか数百万年の人類を育ててきた。ヒトの食料になってくれるだけでなく、材木や石炭としての燃料、家屋建材や橋梁などの構造物、あるいは病気を治す薬までも、植物が提供してくれた。

植物は動物に比べて動けない分だけ下等な生き物ではないか、と言う人間がいる。けれど、そもそも植物は動き回る必要なんてない。媚薬を駆使して昆虫や鳥類を操り、種子は動物や風が運んでくれる。世間の情報は宇宙線まで含めた多くの自然が集めてくれる。充分すぎるくらいの情報収集能力を植物は持っている。

植物は人間がいなくても生きていける。だが人間は、植物が太陽とともに作った環境の中でしか生きていけない。古来ヒトはそのことを知っていた。植物を含めた自然界の有様を感知し、畏怖し、崇めていた。

しかしいつかヒトは、海山を多くの化学物質で汚し、放射能をまき散らし、取り返しのつかないほどに穢してしまった。植物は人間が育てるものであり、簡単に操れると錯覚してしまった。
「木は人に十である」という伝習を思い出しておきたい、彼らの反乱が始まらないうちに。


   

玉ねぎ

2016-01-22 21:05:00 | 農業・菜園
【ショートピース】
先日、三島や野坂ら、昭和の作家たちの姿をTVで映していた。彼らはみんな同じ煙草を吸っていた。ショートピースである。うまそう。そういえば酒場にダルマとカンピーをキープする時代があった。上質なスコッチをストレートで楽しむのに似て、両切り煙草は大人の嗜好品。すこぶる上品で刺激的なショートピースの紫煙は、14年間の禁煙生活を経ても、格別な時空間だったと思う。

【宿題】
「幸せになりなさい。先生からの最後の宿題です。提出期限は無制限!」
そんな洒落た言葉を卒業生に自信をもって言える、そんな先生が少なくなったように思う。

【覚悟】
岸信介というA級戦犯容疑の祖父をもつ安倍は、よかれあしかれ死にもの狂いでやっている。気合の入れ方が尋常じゃない。それに対して野党には「死ぬ覚悟」が全くない、と作家辺見庸は言う。
わかるけど、そう覚悟、覚悟と力むのも・・・なんだかなあ。

【玉ねぎ】
明日からかなり寒くなりそうなので、久方ぶりに畑仕事をする。ブロッコリーや青菜、白菜を収穫するも、玉ねぎが雑草がらみで散々。雑草を抜こうとしたら、玉ねぎも一緒に抜けてしまった。



【おのが目の力で見ると思うなよ 月の光で月を見るなり】(古歌)

転院

2016-01-20 20:31:05 | 健康・医療
<介護度2→骨折→入院・手術→認知度低下→寝たきり→介護度3→誤嚥性肺炎→心不全→便秘性下血→タイムオーバー>という経過で救急病院での110日間を卒業し、今日、義母は別病院に転院しました。今度はお城の近くの医療療養型病院です。前病院では点滴による栄養補給が中心だったのですが、こちらに移るとすぐに、「鼻からチューブ」状態になりました。お医者さんはそっけないのですが、その分、看護師さんはじめリハビリ隊も愛想よく丁寧なので、一応一安心です。ただ状態的には介護度5に近いらしく、ケアマネさんと今後の対応を検討することになりました。

前病院は3年前にオープンしたばかりの8階建て地域拠点病院。病棟はステレッチャーが余裕ですれ違える程の廊下幅、オープンなナースステーションに、眺望のいいカフェテリアのような談話室。各個室には車いすで利用可能な大きなトイレブースが設けてあり、その扉を開けると自動照明が点灯し便器の蓋が勝手に上がる。まるで豪華な高級ホテルの様。

それに比べて、今回転院したところは創立90周年とのことで、いたるところに増改築が繰り返され、新旧混合の棟数は全部で7つもあります。

それらを結ぶ迷路のような古びた病院の廊下を歩いていると、患者にも建物にも、錆びれゆく哀しさばかりを感じます。明日は我が身ですが、どんな人でも老いていくことには逆らえないものです。先日録画で見たメリル・ストリープの「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を思い出しました。