ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

赤とんぼと一角獣と・・・

2013-09-10 20:03:33 | 美術・芸術・博物館
昨日は重陽の節句。蝉しぐれから虫のささやきに移る頃。
海岸を散歩すれば、ハマナスが白い花を咲かせている。
小魚がハイジャンプで白いおなかを見せれば、
白鷺が羽を広げて大あくび。
河口では、亀の親子が甲羅干しをする上を、赤トンボがスーイスイ。
白砂青松に、うろこ雲がくっきり。

   ***

午後、招待券をもって「貴婦人と一角獣」を見に行く。
3~4m角ほどのタペスリーは計6面。
触覚・味覚・嗅覚・聴覚・視覚に第6感を加えて、それぞれをモチーフにして織られた装飾壁掛け。
貴婦人を中央に獅子と一角獣がサイドを固め、
季節の草花の中に、イヌ、サル、ウサギなど小動物があしらわれている。
やや気だるげな貴婦人の相手をする獅子、一角獣の表情が愛らしい。
それにしても精緻に見事に作られている。

西洋は<石>文化。
その冷たい壁を飾るものとして作成されたタペスリーは、<木>文化の日本にはないもの。
音声ガイドはオードリーヘップパーン(池田昌子)のナレーションで、
美術品に溶け込んだその案内は、作品に対する理解を魅力的に深めてくれる。
これらのタペスリーを愛でてきた多くの貴族達の影が浮かびそう。

   ***

帰路、無性に豚骨が食いたくなり、「かど屋」に駆け込む。
日本酒と焼酎でコラーゲンをたっぷり補充する。

赤とんぼと一角獣と豚足の、重陽の節句でした。