ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

エリーズィウム(4)

2015-11-30 11:01:43 | 10000人の第9
佐渡裕氏による第九レッスン「サドレン」に行く。場所は新神戸。30年前に来た時とは大違い。会場の神戸芸術センターや高層ビルが立ち並ぶ駅前景観は21世紀そのもの。「鳴門第九連」という札を付けた大型観光バスとすれ違う。

1000人余りの合唱団に1時間半ほどのレッスンを計8回行うとか。世界的マエストロの手を抜かない熱い想いがビンビンと伝わる指導、それだけでも大変である。
不思議なもので3回目の第九となると、いい加減ながらも何とか歌詞はでてくるし、音程もそんなに狂わなくなってきた。と、自分では思っている。
本番まで1週間を切った。

ぼくは眠れない

2015-11-21 21:50:19 | 読書
椎名誠さんの30年間にわたる不眠症履歴と思索を、シイナ流に朴訥に語る本。

   ***

思えば、僕も不眠症。特に10年程前の東京時代は不眠症との戦いだった。
東陽町の会社着を8時00分に設定して逆算すれば、三軒茶屋の駅発が6時25分。すると寮を出るのが6時10分。起床タイムが5時40分。7時間の睡眠を確保するとして就寝タイムが午後10時40分。報ステの古館を半分程見て寝ることになる。けれどそう簡単に眠れるもんじゃない。床についても、いつの間にか脳みそは反省しきり、その日の出来事をリピートしている。
寝ながら思う。日付が変わる頃まで眠れなかったら、医者からもらった睡眠薬に頼ろう。眠るための酒は極力我慢しよう。そうは誓っていても、たいがいは目がギンギンになってくる。丑三つ時の深夜2時を過ぎるころ、暗闇の中、コップ酒の力を借りている自分がいる。結局睡眠時間は2~3時間、目を真っ赤に腫らして這う這うの体で満員電車に乗ることになる。
そんな(薬+酒)で夜を過ごす生活が何年も常態化し、大げさに言えば、我が身の危険性を感じて、僕は2年の猶予を残して早期退職の道を選ぶことにしたのだった。

   ***

古稀を迎えられた椎名氏は、「不眠症」を徹底的に克服しようとした悪戦苦闘の半生を経験する。
「始まりは唐突にやってきた」「勤めを辞めるかどうするか」という章で始まる本書は、睡眠に関する蘊蓄を満載して、「やわらかい眠りをやっと見つけた」という終章にたどり着く。

   ***

もっと早くこの本に出合えていたら、定年まで無事に勤めあげていたかもしれない。
「軽度のあまったれ不眠症」の僕は、前期高齢者の入口に立ちながら、秋の夜長ひとり自戒するのだった。


通院疲れ

2015-11-20 11:26:21 | 日記
年寄りの見舞いやら通院運転手やら、あるいは自らの通院などで、ここのところほぼ毎日なにがしかの病院に行っている。多い日にはダブル、トリプルも。しかしそれにしても病院というところは、精気を吸い取られるところですね。昔に比べてよくなったとはいえ、待合の混雑ぶりやら、診察・会計・投薬の待ち時間と来たら、ひたすら忍・ニン・忍です。
行くだけで家に帰る頃にはグッタリし、イッチョマエの病人になった気分です。

   ***

そんなこんなで、しばらくぶりの畠仕事、晩生のタマネギを植える。
例年の如く虫にやられているけど、ブロッコリィと白菜とキャベツを収穫。

今夜はお好み焼きでも作って、頂き物のワインをあけようか。


科学者は戦争で何をしたか

2015-11-09 11:08:35 | 読書
平和運動にも活躍してきたノーベル賞学者益川敏英氏の、現政権に対する警鐘本。原発再稼働、秘密保護法、安保法案などの一連の政策に危険性を訴え、科学者による9条の会を立ち上げた経緯を語る。
前半では、ヒットラーから原爆投下、ベトナム戦争、イランイラクにアフガンと続く20世紀の悲惨な出来事に関わる科学者達の実態を紹介するも、底辺には益川さんの優しさを感じさせる良本。

100年単位で物事を見れば、必ず世の中は良くなっていく。そのために我々は9条を守っていこうと力説する姿は、ノーベル賞受賞の時に見せたおっちゃん顔、そのまんまのええお人です。

  

人生の最終章を・・

2015-11-08 20:00:27 | 生き方
椎名誠さんの講演会に行く。題して「人生の最終章を自分らしく生き抜く」。
なんともはや重々しきテーマ、シーナ氏開口一番「実は、何にも考えてないんですけど・・・」。話題は結構跳びつつも、世界を歩き回った氏ならではの陽性な死生観は、日曜午后のジジババを眠りから覚まさせる。鳥葬、風葬、水葬などのリアルな話が耳に残った。
「それにしても日本の仏教界はどうしたんでしょうかね。こんなに太った坊主なんて世界中にいない。どうでもいい戒名やら、3日で燃やす白檀の棺桶で一体どれだけ儲けようというんでしょうか。」と既存仏教に手厳しい。
葬儀に金がかかる国は、反比例して文化が遅れているんだ、とも。

耳鳴りからの雑音で講演が聞き取りにくい部分もあったけど、
シーナさんの笑顔に出会って、
雨の中肥後橋を歩いた甲斐は少しはあったみたい。

エリーズィウム(3)

2015-11-08 09:56:43 | 10000人の第9
「第九」レッスンの会場に行ったけど、耳の調子が悪く痛くどうにも発声練習にならないので、急用が生じたふりをして、レッスン会場を抜け出した。それでも規定の5回以上受講したことになり、本番の座席券はゲット。

散歩がてら大阪城公園をうろつく。水面に映る石垣が美しい。
中国語や韓国語がそこかしこからきこえ、異邦人のような孤独を覚える。
政治家を辞去するはずの市長さんが乗った宣伝カーが、けたたましく行き去っていく。
本番はあとひと月後になった。

耳鳴り

2015-11-03 21:50:23 | 健康・医療
耳鳴りがひどい。耳管開放症の左耳に、ザッザッザッザーというノイズが10数秒続き、そして10数秒消え、またザッザッザッザーという感じで起こる。全体では数時間、あるいは殆ど四六時中続いている。ノイズは、ブーンという鼓膜振動のかんじや、ビリビリィとラジオのチューニングの時のような雑音にも似ていて、脳神経までふるわせてくれる。あんまりなんで、地域拠点医療病院の耳鼻咽喉科に行った。

聴力検査は、昨年同様、正常値の0.7掛け程度。500hzをピークに低周波、高周波領域が大きくダウンしている。耳鳴り現象とは、この落差を補正しようと前頭葉がセンサー感度を上げるために起こる現象とのこと。医師曰く「耳鳴りは難聴の所為でしょう、補聴器がいいかもしれないですね」と。聞けば数十万円のオーダーだとか、年金生活者には二つ返事でうなずくわけにはいかない額である。
「・・・あんまり効かないかもしれないですが、ためしてみましょうか?」とメニエール薬と漢方をどっさり処方してもらい帰途につく。これが3日前のこと。

2日ほどはその期待薄の苦い薬が効いてるのかと、耳鳴り時間が減ったような気がしていたが、今朝あたりから、また四六時中の状態になってきた。うっとうしいものである。


2015年10月に触れた言葉

2015-11-01 22:00:55 | 生き方

「トイレを掃除する、ちゅうことはやな、一番汚いところを掃除するちゅうことや。そんなもん誰かて、やりたないやろ。けどな、人がやりたがらんことをやるからこそ、それが一番よろこばれるんや。一番人に頼みたいことやから、そこに価値が生まれるんや。
   ――― ガネーシヤ ――

貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ
   ――― ホセ・ムヒカ ―――

好きだからつよくぶつけた雪合戦
   ――― 渥美清 ―――

悔いはすごくあるけど、後悔はしていない。
   ――― 山本昌 ―――