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リタイアーのよもやま話

ぼくたちが聖書について知りたかったこと

2009-12-18 23:28:32 | 読書
ぼくたちが聖書について知りたかったこと

池澤夏樹 著 小学館


最近、読み終えた本である。

第一部
聖書とはなにか?


第二部
ユダヤ人とは何者か?

第三部
聖書と現代社会

で、構成されている。



聖書について、キリスト教について、ユダヤ人について、イスラエルについて、いろいろと知ることができた。

こんなに、充実した内容の本、もっと若いころに読めたらと思った。

悔しい思いがする。しかし、遅まきながらも、この本に出会えたことは、幸運であったと思う。




「ヘブライ語には過去形がない」という話しは、びっくりであった。現在、通常に訳されているは聖書は、本質的に違うものがあるようである。。

時間軸の概念上は、わたしたちは、ギリシャ文化の範疇にあるようだ。

又、「処女マリア」というのがあるが、本来は「若い娘」のことらしく、ギリシャ語に訳す時に、誤訳をしてしまったらしい。


大変、充実している。

しかし、わたしがクリスチャンになるということで、喜んでいるのではない。

全く、逆の話しである。



クリスチャンには、悪いが、なぜ、キリスト教が宗教として、成立しているか、わたしには、いよいよもって、理解しがたい。

わたしの性格からは言えば、原始仏教のほうが、まだ親しめる。こちらの方は、哲学につながるからだ。


いい本である。

しかし、これだけ知り得て、クリスチャンである人もいると思うと、
わたしには、理解できない世界の話しだ。


でも、信じたくない人にとっても、いい本であると感心した。


わたしのお勧めしたい本の、一冊になった。