森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

折込チラシに耕運機

2007-02-02 13:41:44 | 政策・行政関係

今日の新聞に入っていた折込チラシを見ていると、なんと耕運機があった。

もちろん一般紙である。そして配布地域は、一応住宅都市を標榜している生駒市だ。一般市民に耕運機を売り込むとは! と驚きかけたが、よく見ると、小型ばかり。手押しの素人でも扱える原付である。馬力も2~4馬力程度。

なるほど、最近は家庭菜園を拡大したような市民農園が増えている。棚田などに農地を借りている市民も増えてきた。彼らを狙った広告なのだ。わずかな面積でも、全部クワだけで耕すのは大変だし、人力では難しい硬いところもある。それに趣味の農業だけに、コストパフォーマンスを考えずに購入する人も少なくないのだろう。

同じことを林業ではできないか。いや、チェンソーを折り込みチラシで売るようになったら怖いな。電気チェンソーだって、無理か。

 

私は、基本的には市民農園レベルの趣味の農業を冷やかに見ている。プロ化しない趣味の農業では、農村部は救われないと思うからだ。

が、最近は少し考え方を変え始めた。彼らは、なるほど生産量は少ないが、数はいるだけに集団化すれば形になる。ただでさえ農地が荒れ、農業者が減っているのだから、戦力化の手だては考えられないだろうかと考え出した。

一つの方策は、市民農園で生産した野菜などを出荷させることだ。直売所だけでなく、ちゃんと集荷して一般市場にも出す仕組みを作る。塵も積もれば、ではないが、ちゃんと取引レベルまでの質量を揃えるのだ。趣味の農業生産物ゆえの買手も現れるだろう。

同じことを林業界でも考えている。今や専業林家は少ないが、日曜林家、あるいはボランティア的な市民林家は増えている。彼らに作業をさせるだけでなく、出荷もさせる。主に間伐材だろうが、ほかにもアイデア次第で山菜や林床植物・昆虫、樹皮などいろいろありえるだろう。
それを集荷して、ちゃんと売りさばくシステムを作れば、案外軌道に乗るのではないか。買い取り価格は、安くてもよい。それで生計立てるわけではないし、買い取られるだけで生き甲斐になる。趣味なのだから。それなら商品化もやりやすい。

すでに農家でも、家庭菜園は増えている。それを集荷する業者もいるそうだ。
林家も、一晩の飲み代稼ぎに1日間伐材5本ほどの出荷を受け付ける窓口を作り、それで量を確保するなり販売ルートを整備できないだろうか。


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