森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

山村力(やまぢから)

2006-03-16 16:13:56 | 政策・行政関係

林野庁が、平成18年度の新規事業として「山村力(やまぢから)誘発モデル事業」を創設した。

なんとも妙なネーミングだが、その意図するところは、「山村地域と都市住民の連携により、山村再生ビジョンの策定など山村への定住者確保につながる様々な取組の中から、全国的に先進的な取組を募集・選定・支援して、山村地域の活性化のモデルとして全国に普及啓発していくこと」だそうだ。ちなみに概算決定額は、1億2500万円。

某筋に、これに応募しないか、と提案された。そのテーマは、龍神村のチェーンソーアートによる地域づくり構想である。なるほど、結構あてはまるじゃないか。

でも、龍神村のチェーンソーアートは、実は今年度「森業・山業創出支援総合対策事業」というのに申し込んで、採択されているのですよ。

「森業・山業」というのも凝ったネーミングだが、こちらの狙いは、全国各地の山村で「森林資源等を活用した新たな産業」(森業・山業)の創出である。林野庁が、森林資源等を活用した将来性・持続性のある優良な事業プランに対して支援を行うもので、30の事例の中に入っている。不肖、私も少し関わっている。

で、次は山村力か(笑)。次々とよく似た事業を考え出してくれるねえ。

でも採択されたら、また補助金を利用して何かできるぞ。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
無駄な事業 (藤原)
2006-03-17 09:50:00
補助事業の名前にこり出したらその行政分野は終わりを迎えている兆しです。

数打てば当たるというやり方は単なるばらまきであり、たとえ当たったとしても何の変化も与えられない程度のものでしかありません。

また何年後かに違った名前ででていますということになります。
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ネーミング (田中淳夫)
2006-03-17 11:48:51
ネーミングに凝ること自体は悪いことではありませんが、中味が伴わないとね。



だいたい、よく似た補助事業に応募できる企画や実績のあるところが、そんなにあるわけありません。結局同じところばかり採択される。



おっと、応募するかもしれないのに、悪口は書けないか(笑)。

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Unknown (えりちゃん)
2006-03-17 18:49:07
それは全国森林組合連合会のホームページで僕も見ました。

個人でも応募できるんでしょうか。

何か根回しのようなもの、例えば地元とのタイアップ等が、事前に必要でしょうか。
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応募 (田中淳夫)
2006-03-18 01:13:51
えりちゃんさん、こんにちは。



応募の件は、私にはわかりませんねえ。誰か、行政関係でご存じの方、いませんか。あるいは、直接林野庁に尋ねるか…。



ただ、実行性は問われるでしょうね。まったく個人の構想や思いだけでは、難しいのではないでしょうか。
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Unknown (えりちゃん)
2006-03-18 18:11:34
ありがとうございます。

個人の思いだけでは無理なのはもっともな話ですね。

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事業実施主体 (田中淳夫)
2006-03-21 00:26:25
ちょうど、「山村力」事業の資料が届いたのですが、それによると対象要件は、

1、都道府県域を越える都市と山村との取り組みで、協定を結んだもの。

2、山村活性化に直接資する長期的な取組

3、特に先進的でモデル性が高く波及効果の高いこと

とあります。



そして実施主体は、都市と山村の第3セクター、森林組合、NPO、自治体等が連携した任意団体等

とされていました。

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