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ドンジュは、作品は自分が創造したモノだと主張。モチーフになった事件など無いとはっきり否定しました。
しかし、パク刑事は言いました。
事件担当者しか知らない現場の状況、犯行の手口まで似ていると。
「まるで殺人現場を見たように。」
そして、知り合いもドンジュも送っていないと言うのに、何者かが本を送って来たことにも何か意味があるに違いないと。
シン監督の事件のアリバイを聞かれたドンジュ。
が、誤魔化しようのない、はっきりとしたアリバイがありました。
サンを撥ねた日で、その処理をしたのが、パク刑事自身だったからです。
あ・・・とパク刑事。
少なくとも、ドンジュがシン監督を殺した犯人ではない事は明白でした。
が、パク刑事は、水を頼み、ペットボトルについたドンジュの指紋を持ち帰りました。
抜かりないですね。
ドンジュの脳裏に、謎の電話の男の言葉が思い浮かびました。
『世に出してはならない小説だ』・・・と言う。
ドンジュは、パク刑事が指摘した小説に書かれた事件と実際に起きた事件とを検索してみました。
調べれば調べるほど、酷似している事が分かりました。
偶然の一致だ・・・とドンジュは思おうとしました。
しかし、原稿に挟まれていた写真を見て、そうじゃない事に気づきました。
その写真の湖は、27年前の事件とシン監督の事件の現場だったからです。
愕然としました。
もし、次に同じような事件が起こったら通報すべきなのか?そうすれば、自分は終わりだ・・・とドンジュは悩み苦しみました。
そんな時、ミョンソクから次の作品の契約金が振り込まれました。
想像以上の額を見たドンジュは、もう後には引けないと覚悟を決めました。
サンを見て、知り合いに物凄く似ていると言った女性。
チェ・ウジョンと言うブックカフェを経営していました。
別れ際、サンに名刺を渡しました。話がしたいから・・・と言って。
受け取る時、サンはウジョンにドンジュと同じ感覚を覚えました。
何も見えないし、音も聞こえないからです。
ウジョンとサンは、高校の同級生だったようですね。
サンの退院の日、刑事がドンジュを訪ねて病院に来ました。
先日サンとドンジュが救った男の子の事件を担当している刑事です。
捕まった母親が、“悪魔に殺される”と供述していると言うのです。
しかし、実際に首を絞めたのは、自分の手だったと判明しています。
一応の確認のためだったようです。
ドンジュは、気になってサンに確認しました。
「本当に殺そうとしたのか?」
この事について、事件の直後にサンは本気で殺そうとしてしまったとドンジュに打ち明けていました。
だから、サンは本気だったと答えました。
さらっと言うサンに、ドンジュは驚きました。
パク刑事の相棒で先輩のイ刑事は、国会議員のピョン・ジョンイルを訪ねていました。
ピョン議員は元刑事で、イ刑事の先輩に当たります。
27年前のホームレス殺人事件の担当が、この2人だったのです。
2年前に殺されたチョン・ドゥヒョンは、その事件の目撃者でした。
チョン・ドゥヒョンと最後に話したのがピョン議員でした。で、当時、パク刑事が訪ねて来たようです。
イ刑事は、27年前の事件の時、目撃者など全く見つからなかったのに、ある時、ピョン議員がチョン・ドゥヒョンを連れて来た事が気になっていました。
どうやって見つけたのですか?と、イ刑事が聞きました。
しかし、ピョン議員は、自分は経験が豊かだったから・・・なんて、曖昧な答えで誤魔化しました。
そして、反対に、チョン・ドゥヒョンの事件の捜査に何故27年前の事件を調べるのかとイ刑事に問いました。
「引っかかるので。」
と、イ刑事は言いました。
怪しいね、ピョン議員
やっぱり、ピョン議員は、イ・テマン会長と繋がっていました。
サンのために携帯を買ってあげたドンジュ。
どころが、ちょっと目を放した隙に、またサンが消えちゃった。
今度は、すれ違った女子高生の自殺願望を察知したのです。
で、女子高生を見守るために後をつけたわけ。
サンがずっとついてくるのを不安に感じた女子高生が交番に飛び込んだため、サンは捕まっちゃった。
サンは女子高生の頭の中に話しかけました。
女子高生には、声にならないサンの言葉がちゃんと届きました。
サンの能力を知り、事態の収拾を図りました。
自分のいたずらだった、サンは友達だ・・・と。
女子高生は、サンを信用したようです。自分の携帯番号を教えて去っていきました。
ドンジュは、ミョンソクに呼び出されました。
シン監督の遺作となったシナリオの序盤と設定がそっくりなことを遺族から指摘されたようです。
モチーフは無いと、インタビューでドンジュが公言していることで、今後問題になる可能性が出て来たわけです。
しかし、勿論、ドンジュはパクってはいないと断言しました。
証拠として、PCに残ってる原稿の日付を確認したいとミョンソクが言い出しました。
まぁ、出版社とすると当然の対策だと思います。
が、ドンジュはまずいですよね。そんなのありませんから。
で、ドンジュは、だったら絶版で良いと言っちゃった。
プライドを傷つけられたからとドンジュは言いましたが、秘密がばれるよりは良いと思ったのかもしれません。
ミョンソクは、何とか打開策を見つけようとしました。
単なるボンボンじゃなく、経営者としての能力もあるようですね。
イ刑事は、シン監督の母校で卒業アルバムを調べました。
チェ検事、ナ教授、シン監督、イ会長の名がありました。
イ刑事の目が、留まりました。イ・ハヌルと言う学生のところで。
イ刑事は、イ・ハヌルを知っていました。
27年前の事件の時、担当刑事に会いたいと警察にやってきた学生だったのです。
その時、話が聞けたかどうかは不明です。
優秀な学生だったようですが、現在は行方不明だとか。
署に戻ったイ刑事に、パク刑事が噛みつきました。
チョン・ドゥヒョンが27年前の事件の目撃者だったことを知っていて、何故隠していたのかと。
2年前にそれを話してくれていたら、迷宮入りにはならなかったかもしれないと、パク刑事は思ったのでしょう。
「27年前、何があったんですか?」
イ刑事は、27年前、子供の病気のことで頭がいっぱいで、捜査にイマイチ関われなかったようなのです。
ピョン議員が融通を効かせてくれたせいでもありますが。
だから、ピョン議員に犯人の取り調べを任せっきりになっていたようです。
そうやって事件は収束したのです。
「イ・ハヌルは生きていますか?」
と、パク刑事。
行方不明で死亡している可能性もあると、イ刑事が言いました。
「確かなのは、27年前の事件が今回の殺人事件の動機、出発点なんです。」
と、パク刑事は言いました。
また、ドンジュの家に何者かが忍び込んでいました。
設置してある監視カメラに一瞬映っていましたが、すぐにカメラを布で覆われてしまって、その後は何も映っていません。
ドンジュは母校の校長に会いに行きました。
27年前の事件について詳しいと聞いたからです。
校長室でドンジュは思いもよらない物を見つけました。
姉妹校提携記念の写真です。
その端っこに、学生服姿のサンが1995年の日付です。
そして同じころ、サンもまたドンジュの家の写真に釘付けになっていました。
その写真には、幼いドンジュが両親と写っていました。
サンが見ていたのは、ドンジュの父の顔です。