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ソンギョルは、“ダニエル”にまた相談しました。
除菌のためのエアシャワーを浴びるのを忘れるほどに興奮した自分の気持ちが分からなかったのです。
「あなたにとっては、その唯一触れられる女性は特別な人のようですね。もしかしたら、好きなのですか?あなたが守れるほどに。」
と、“ダニエル”・・・ハインは聞きました。
考えたことがありません・・・とソンギョル。
「あなたの潔癖症の根底には家族が関係しています。」
と、ハインは言いました。取り寄せた診療記録からそう判断したのです。
オソルが陸上を辞めた理由は、母の死でした。
母は、オソルの金メダルを取りに戻ったがために事故に遭ってしまったようです。
たかが金メダルのせいで・・・とオソルは考えたようですね。
出社したとたんに顔を合わせてしまったソンギョルとオソル。
「僕の言葉で傷ついたなら、謝る。」
と、ソンギョル。恋愛する気は無いと言い放ったことです。
「その話はもう終わったはずです。私も恋愛する気は無いと言いましたよね。特に社長みたいな人とは。」
君の目には、僕がそんなに感じ悪い人に見える?とソンギョル。
「ええ。とっても。人の心をもて遊ぶなんて、本当に酷い。」
即答しました、オソル。
ソンギョルはクォン秘書に相談に乗ってもらいました。あくまでもアメリカに住む友人の話だけど・・・と言って。
オソルとの経緯を話して聞かせました。友人の話として。
勿論、クォン秘書には、それがソンギョル自身の事で、オソルとの事だと容易に想像が出来ていましたけどね。
「そのお友達は不器用過ぎます。」
と、クォン秘書は言いました。
「最悪です。キスの後に謝罪?」
呆れて言いました。そしてこれからすべきなのは、告白だと言いました。
「その人が期待していたのは、誠実な告白でしょう。」
拒絶されたら?告白した後はどうすればいい?・・・と、ソンギョル。
生涯を共にする保証もないのに、告白なんて、無責任じゃないだろうかと考えたのです。
「確かに保証はありません。人の気持ちは変わりますから。でも、大切なのは、今、この瞬間の気持ちじゃないでしょうか?自分の気持ちが本物なら、告白した後のことは後で考えればいいと思います。」
ソンギョル、なるほどと思いました。
決心がつきました。
で、オソルを探しに行ったのですが、既に退社した後。
ドンヒョンが気を利かせてオソルの行き先を教えてあげました。
「ミョンウン大学で友達と会うそうです。」
オソルは、ジュヨンから連絡があって、彼女の通う大学に行ったのです。
講堂でハインが講演をしているのを、偶然ジュヨンが目撃していたのです。
ジュヨンは、講師の“ダニエル”がオソルの家の屋上の部屋に住んでいる人物だと気付いて、驚いてオソルを呼び出したわけです。
その日の朝、いつもとは別人のようにパリッとした格好で出かけて行くハインを見ていたオソル。
その理由が分かりました。
ハインは、オソルが会場に入ってきたのに気が付きました。
これが、彼にとってのチャンス・・・告白のタイミングだと感じました。
講演が終わった時、ちょっと気マズイ態度を見せるオソルに、ハインは言いました。
「ここで会えるとは思わなかった。この機会を逃したら後悔しそうだ。キル・オソルさんだ、僕が守りたい人と言うのは。」
この様子を、今度はソンギョルが見ちゃった。
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