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ムンソンは、グムスンと話したのは、2度だけ。
父と一緒に離散家族の会で初めて会った時と、先日、自分を本当の孫だとも知らず、会えないと諦めていた孫に会えて嬉しいと話した時です。
グムスンが如何に父と自分に会いたいと思っていたかを知ることが出来ました。
そして、その時、父と自分も北でグムスンを待ち続けていたんだとそれとなく伝えました。
ちゃんと、グムスンに伝わっていたんだと、ジェホンの話を聞いて、ムンソンは気づきました。
セギュがムンソンをお酒に誘いました。
セギュはジェホンと芝居のけいこを続けています。
ジェホンとは、良き友人関係になれました。
だから、次はムンソンと思ったのでしょうね。
セギュも、本当に優しい人です。人の痛みが分かる・・・。
ムンソンは、セギュのお陰で、自然に笑顔を取り戻せました。
グムスンの意識が戻りました。
それどこか、起き上がる事も出来ました。
そして、サンチョルを呼び、家に連れて帰ってもらいました。
ジェホンは、ずっとグムスンの意識が戻るのを待っていました。
依頼した役者たちは、時間がどんどん経つのを不安がっていました。会場費等の費用もかさみますし、そうなると、自分たちの報酬が貰えるのかどうか・・・ってね。
しかし、ジェホンは大丈夫だと言い続けていました。
そして、とうとう、グムスンの意識が戻ったと連絡を受けたのです。
「最初で最後の舞台だ。一度きりだ。今日だ」
グムスンが部屋に1人でいるところに、ムンソンが入って来ました。
言いたいことがあるなら、何でも言いなさい、私は大丈夫だから・・・とグムスン。
お祖母さんを恨んでた・・・とムンソン。
「また会おうって約束覚えてる?その約束を信じて待つのは、辛かった。」
だから、恨み続けた・・・と。
ごめんなさい・・・と。
「父さんも恋しがってた。南に来ようともしたけど、ダメだった・・・。」
ムンソン・・・とグムスンが呼びました。
「お前が会いに来てくれて嬉しい。心から感謝してる。私も会いたくてたまらなかった。」
ムンソンはもうこらえきれずに泣き出しました。
ムンソンの涙は、効くわ~っ泣けます
グムスンは、家族を集めて話し始めました。
セジュン・・・愛してる。
セギュはいったいどこに行ったの?呆れたわ、まだ子供のままね。
それでもセギュを愛してる。
セヨン・・・愛してる。
ジウォン・・・ありがとう。
ジョンスク・・・ありがとう。
考える時間はたくさんあったのに、これ以上の言葉は見つからなかったの。
もうねぇ、涙々ですよ
そして、最後に行かなくちゃいけないところがあるの・・・とグムスンは言い、劇場に家族揃って向かいました。
芝居は、まず、元々ジェホンたちがやっていた北朝鮮兵の物語から始まりました。
芝居が終わって暗転し、次に現れたのは、セギュ扮するサンチョル。
ここからが、ジェホンが本当に伝えたい事。
ジェホンとユニがサンチョルの依頼を受けて、このとんでもないリアルな芝居を始めた経緯、心情を演じたのです。
そして、家族一人一人を生き生きと演じ、ジェホンたちが経験した様々なエピソードを盛り込みました。
グムスンたちは、笑いながら泣きながら、芝居を見ました。
芝居が終わり、カーテンコールの時間になりました。
役者だちが勢揃いして、客席に向かって挨拶をしました。
ジェホンは、グムスンを舞台に呼びました。
グムスンの人生の舞台が今、終わろうとしています。
グムスンの人生を精一杯演じきった今、家族たちにきちんと挨拶をさせてあげたいとジェホンは考えたのです。
グムスンは、笑顔で挨拶をし、手を振りました。
グムスンは遺言状を残していました。
総資産の10%をサンチョルとジョンスクに譲るとありました。
残りは、均等に、セジュン、セギュ、セヨン、そしてムンソンに分けると。
しかし、条件が一つありました。
ムンソンが韓国籍を取得するまで、彼の財産はサンチョルに信託させるということです。
ムンソンの保有するホテルの株はサンチョルが預かることになり、サンチョルはそれを売却する意志は無いということをはっきりと言いました。
セジュンに異論はありませんでした。
ホテルは安泰ということです。
サンチョルはムンソンに言いました。
一度中国に戻って身辺整理の後、再度韓国に戻ってこいと。
韓国籍をとれるよう、協力すると。
ムンソンは、初めて、素直にサンチョルに従うと言いました。
ユニは、勉強を続けるために、アメリカに戻りました。
ドンジェは、セヨンとの結婚を白紙に戻しました。
そして、ジェホンとセヨンは、これから始まるようです。
ハッピーエンドです。
全てが丸く収まりましたね。
途中、まどろっこしい気もしましたし、ストーリーも予測の出来る展開でしたから、飽きが来た感じでした。
でも、役者さんたちが、演技達者ってこともあり、ラスト近くになると、泣かされました。
やっぱり、離散家族の話は、胸が痛みます。