『魔女の法廷』６話まで

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キム・サンギュンの弁護は、よりによってホ弁護士。

ホ弁護士も、こう言う事件にはムカつくようで。イマイチ乗り気じゃありません。

 

自分の動画を証拠として使わなくて良いように、イドゥムは必死に策を考えていました。

ところが、ク係長に頼んでいたソン・ガヨンの動画の再生が上手く行かない事がわかりました。音声のみしか確認できない状況なんです。

こうなったら、イドゥムの動画だけが頼りです。

 

ところが、キム・サンギュンは、どこまでも周到でした。

なんと、イドゥムの動画を入れたＰＣには、仕掛けがあったのです。一定時間が経過したら、削除されるソフトが入っていたのです。

イドゥムの動画は、消えてしまいました。

頼りになる証拠が無くなってしまったということです。

でもね・・・。そうは問屋がおろさない

 

イドゥム、転んでもただじゃおきないって感じです。

 

裁判が始まりました。

まずはソン・ガヨンの事件。

証言しないと言っていたオ・ミンジョンも、衝立で隔離された状況下で証言しました。

それでも、ホ弁護士の巧みな弁論で、キム・サンギュン有利に裁判は進みました。

そして、続いてイドゥムの事件。

ヨ検事から何を追及されても、キム・サンギュンは謝罪の言葉を繰り返しました。

こちらの裁判でも、キム・サンギュン有利に進むかと思われました。

でも、我慢できなくなったイドゥムがホ弁護士の弁論を遮りました。

「聞いてられない。芝居はもうやめて。どっちが被害者が分からなくなる。」

ここから形勢は逆転しました。

 

ホ弁護士は、キム・サンギュンから、イドゥムの動画は時間の経過と共に消えると聞いていました。

だから、本当に動画があるのかと敢えて追及しました。

イドゥムが、勝訴に持ち込むためには、日ごろから手段を選ばない検事だと主張し、今回もその手を使ったのではないかと。

証拠とする動画が提出されていないのは、証拠能力が無いのか、或いは、何も写っていないのでは？・・・とね。

 

ホ弁護士もキム・サンギュンも、勝ったと思ったでしょう。

でもね、そこでイドゥムは、自分が写った動画を提出したのです。

何かあるかもしれないと、最初に動画のファイルをコピーしておいたのですよ、イドゥム

 

唖然とするキム・サンギュンとホ弁護士。

その時の得意満面な表情のイドゥム。これがイドゥムのお得意の表情です

 

勿論、羞恥心は物凄く大きかったです。

一部モザイクがかけられているとはいえ、自分しか知らないと思っていた姿、行動を公開されたのですから。

その羞恥心を必死に我慢しました。

「私は検事です。数多くの事件に関わり、いかに被疑者の罪を暴き重い刑を与えるかだけ考えてきました。時に私は被害者が傷つこうがお構いなしでした。そんな私ですが、被害者になってみて初めて痛みが少し理解できました。反省する意味と私が傷つけた被害者のために、一生恥部としてつきまとうかもしれないあの動画を公開したのです。ですから、どうか裁判長。いまだ開き直る被告人に厳罰を与えてください」

しっかりとキム・サンギュンに向かって指を差したイドゥムでした。

 

本心ですか？・・・と裁判の後、ヨ検事は聞きました。

被害者のために動画を公開すると言った事・・・と。

元精神科医よね？・・・とイドゥム。人は変わる？

「いいえ。」

「そのとおり。」

イドゥムはそれが口先だけだと言ったのでしょうが、本心も含まれていたと私は思います。照れ隠しもあったかも。

多分、ヨ検事は、そのあたりのことをお見通しだったのでしょうね。くすっと笑いました。

その表情が気にくわないとイドゥムは思いました。

 

事件は解決し、キム・サンギュンは有罪となりました。

でもね、被害者となったイドゥムはまだ恐怖を感じていました。また盗撮されているのではないか、誰かが後をつけているのではないか・・・と。

自分の部屋に居る事が怖くてならないのです。

コンビニの前で一人ビールを飲んでいるのを、ヨ検事が見つけました。

ヨ検事は、その辺を察していました。

だから、酔っ払ったイドゥムを、自分の部屋に連れて行きました。自分がイドゥムの部屋に泊まるから・・・とね。

その夜、イドゥムは母の夢を見ました。

ずっとずっと会いたいと思っている母親がまた自分から離れて行きそうな夢で、思わず泣いてしまうんです。

オンマ・・・と呟きながら泣くイドゥムを、ヨ検事が見詰めていました。

初めて見るイドゥムの弱さです。

 

ところで、なんと、ヨ検事とイドゥムの間にも因縁としか思えないつながりがありそうです。

イドゥムに会いに来たチョ・ガプスの腹心ぺク室長が、二人が一緒のところを目撃し、驚いた表情を浮かべました。

昔、刑事だった頃、一人の女性を探してくれと言って来たのがヨ検事だったのです。多分それがイドゥムの母親なんじゃないでしょうかね。

それがきっかけでイドゥムについて調べてみると、なんと、ヨンシルの娘だと分かったんですよ。

ヨ検事の母親コ・ジェスクのことも良く知っているようです。

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