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シジンはモヨンがいるのを分かっていました。でも、一切の動揺は見せず、淡々と任務を果たしました。
飛ばされたモヨンのスカーフを拾って手渡す時にも、何も言いませんでした。
でも、あのサングラスは目の動きを見られないためだったのかもしれません。心の動揺が現れているかもしれないから。
モヨンは、シジンから目が離せません。
軍隊に警護されながらの慣れない外国での医療ボランティア。
習慣や生活における注意事項等、様々な規制がありましたし、韓国内での生活とは全くの別物でした。
モヨンは、全く無関係の人間のような態度を取るシジンに、少々不機嫌になってます。
でもね、シジンはモヨンをちゃんと見ていたのです。
モヨンに気付かれないように。
これがねぇ、何とも切ないと言うか・・・。軍服を着ているというだけで、切なさ倍増ですよ。
デヨンにミョンジュから荷物が届きました。
部下たちへの荷物が詰まっていました。そして、デヨンには手紙。
ミョンジュ、デヨンの赴任地ウルクに向かっていたのです。つまり、贈り物は自分自身ってこと。
これは、父であるユン司令官の意向に逆らったモノでした。
ユン司令官はシジンを婿にと考えていました。が、ミョンジュにその気はありません。勿論、シジンにも。
ミョンジュのこの大胆な行動は、デヨンに困難を与える事になると分かっていました。それでも会いたかったのです。
これまた健気と言うか、一途と言うか・・・。そして、想いを封印したデヨンの表情もねぇ、良いのよ、これが
現に、デヨンはすぐさま韓国に帰国するよう命令が下りましたよ。ミョンジュとは入れ違いになりそうです。
シジンに無視され続けているモヨンは、やはり不愉快なんですよね。
そして、無視しているシジンも、限界に来ていたのかしら。やはり狭い駐屯地の中ですから、しょっちゅう顔を合わせることとなります。次第に言葉を交わす事も増え、ある時、地雷を踏んだ踏まないの一件があったことで、無視は終わりました。
ただ、シジンが軽く言った冗談に、モヨンが過剰に反応したのは、想いがあるゆえの複雑な心境に思えました。
ある日、交通事故が近くで起り、それによって国連を名乗った怪しい集団が逮捕されると言う事態が起りました。
非日常の事がここでは起こると言うのが分かります。
ただ、この集団、後々何やら関わって来そうな雰囲気です。武器の密輸をしていたり、偽札を作っていたりしてて『死の商人』と呼ばれているとか。引き渡した警察も彼らの息がかかってて、取り締まっても意味が無さそうです。
シジンの上司であるパク中佐は、関わり合うなと言いました。
このパク中佐は、なかなかの俗人で、あと少しで帰国できるし、そうしたら昇進するのは分かってるので、今ここで問題を起こしたくないのです。シジンも、彼と同じく帰国が近いようです。
モヨンは、wi-fiを使いたいとデヨンに申し出ました。が、軍のwi-fiは民間人は利用禁止だとか。
で、デヨンは粋な計らいをしました。
本部に行くと言うシジンに、街中まで送って貰えば、インターネットカフェがある・・・と。
車の中の二人の会話が面白くてね。
シジンは、医療チームの話から、モヨンが理事長を振った所為でここに飛ばされたってことを聞いていたんです。
「そんな男と出会わせるために諦めたわけじゃないのに。」
なんて言うんですよ。
デヨンに正式な異動命令が届きました。
デヨンだけでなく、シジンも悶々としました。これが上官からの命令ではなく、父親からの不公平な命令だと分かっているからです。
街からの帰り道、シジンはモヨンにミョンジュとデヨンの話をしました。
ミョンジュの方が上官なんです。そして、彼女の父親ユン司令官は娘の将来の為に・・・とデヨンの方から身を引くよう言ったのです。軍人として、デヨンはそれに従いました。
だから、軍内では、デヨンがミョンジュを振ったことになっているのです。
シジンは、往路でモヨンが目に留めていた“難破海岸”にモヨンを連れて行きました。
遠いって言ってたのに・・・とモヨン。
「長く一緒に居たいから。」
と、さらっと言うシジン。
こう言うシジンの愛情の示し方がたまりませんねぇわくわくします
ミョンジュとデヨンのエピソードで釣るところが面白いです。モヨンもねぇ、そう言う話しを聞きたがるところがリアルな女性で良いですねぇ。
“難破海岸”・・・小さな砂浜の入江になってるところに古びて錆ついた難破船がありました。
タイトルや予告編で出てくるあの場所です。
綺麗だ・・・と感動するモヨン。
「じゃぁ、又来よう。」
そう言って、シジンは砂浜から石を一つ拾いました。
「ウルクの人たちはこの海岸の小石を手にしたら又ここに戻って来られると信じてるんだ。」
さぁ・・・とモヨンに小石を手渡しました。
作り話でしょ?・・・と言うモヨン。だったらここには小石が無い筈・・・ってね。
「戻ってきた人が置いて行ったんでしょう。」
と、シジン。
「この船、どうしてここにあるの?」
「魔法をかけられて。美しく成れと魔法をかけられてこうなったんです。」
「魔法をかけたことが?」
「勿論・・・分かってるでしょ?」
一定の距離をとって見つめ合う二人。
「そう言えば、まだ答えを聞いてないですね。お元気でしたか?」
再会した時のシジンのセリフでした。
「今もセクシーですか?手術室で。」
最初に出会った時の、モヨンのセリフです。
「誤解してるようですが、私はここに良心からボランティアに来たわけじゃありません。権力のある人に逆らったんです。だから私をここに飛ばした。それでもう手術はしてないんです。帰国したら忙しいんです。」
切ない会話ですねぇ。
現地人の子供が担ぎ込まれました。鉛中毒だと判断したのはシジン。
生活習慣等を熟知してるゆえの判断でした。
「助けて下さってありがとうございます。でも今後医療チームの事は医療チームで・・・。」
とモヨンが釘さすように言いかけたのを、シジンが遮って言いました。
「感謝するなら感謝するだけでいいんです。」
医者として、モヨンが以前のモヨンとは違ってるように見える・・・とシジンは言いました。命には尊厳があって、医療に携わるモノとするとそれ以上の価値観は無いとモヨンは言ったのに・・・ですね。
医者の全てがシュバイツアーの様な人間ではない・・・とモヨン。
「でしょうね。TVに出る医者も必要でしょう。」
ぐっと言葉に詰まってしまったモヨンでした。
シジンも、言い過ぎたと思ったかもしれません。想いが行き違う二人ですね。
その時、緊急事態を知らせるサイレンが鳴り響きました。
VIP患者が搬送されてくると言うのです。中東地域の大統領でした。とにかく中東地域の和平を為すために影響力を持つ人物だとか。だから、反対派にとっては暗殺の標的となっているのです。
診察中に、突然血圧が低下し、緊急手術が必要になりあmした。
でも、大統領側近は、主治医にしか手術は任せられないと拒否。
銃を構える始末です。
でも、モヨンは主治医を待っていては患者は死ぬ・・・と判断。
シジンたちには、軍の上層部からの指令が来ていました。
相手の要求どおりにしろという内容です。万が一患者が亡くなったら、手術しなかった医者の個人的過失として責任が問え、軍は責任を逃れる事ができると。
「軍は一切介入しない。これは命令だ。」
シジンは、モヨンに聞きました。
患者を救えますか?・・・と。
迷った挙句にモヨンは答えました、救えます・・・と。
それを聞いて、シジンは通信を切りました。
「じゃぁ、救って。」
そう言うと、相手に向かって銃を構えました。相手も勿論銃を構えてます。シジンたちは、モヨンたち医療チームの楯となろうとしてます。
一触即発・・・です。
カッコ良いわ、シジンをはじめとした隊員たちが。
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