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「お前と結婚はしたくない。だけど、恋愛はしたい。恋愛だけ。」
ドギョンの言葉に、ジアンも同意しました。
「恋愛だけしましょう。1週間だけ。」
1週間?・・・とドギョンが言うと、長過ぎても面白くない・・・とジアン。
ドギョンも納得しました。そして、その時から1週間、恋愛を始める事にしたのです。
一時は兄と妹として暮らした二人。意識し始めてから、すぐに別れが来て・・・。
なんだか、ぎこちない雰囲気ではありますが、少しずつ普通の恋人たちのようになって行きそうだったのに・・・。
あっという間に、ばれちゃうんですねぇ、これが。
ジスは、父ジェソンから全て上手く行ったと言われて、もう心配することはないと高をくくっています。
でも、ヒョク姉とすると、そう簡単に事がおさまるかどうか、不安を感じています。やはり、何と言っても相手は財閥だということ、それに、ミョンヒの言動を知ってるだけに、そんなに簡単に解決するかどうか怪しいと思っているのです。
だから、ジスが弟の傍にいることも、ナムグの店で仕事を続けていることも、なんかイマイチ喜べないのです。
そんな時、ジスはミョンヒに呼び出されました。
それ見たことか・・・という感じのヒョク姉の表情です。
ジスは、ミョンヒに正直な気持ちを打ち明けました。
テスとミジョンは本当に自分を愛してくれたこと、ジアンもヒョクも恋しくて心残りだったことが分かった・・・と言いました。
実の両親のいるへソン家にいても、決して満足出来なかったと。
でも、ミョンヒからすると、それは貧しい家庭で育ったから、たくさんの事を諦めたり我慢したりしてきたわけで。へソン家では、やりたい事が出来、ほしいモノが我慢せずに手に入れられる恵まれた環境だということを、まだジスは実感していないせいだと思いました。
ミョンヒの考える幸せとジスの感じる幸せとは全く違う性質なのです。
それがまだミョンヒには分からないのです。
「生んでくれた事には感謝しています。でも、一度も母親だと感じたことはありません。」
あいやぁ~っ ここまで言わなくても良かったんじゃないかと思うよ、あたしゃ。ミョンヒのプライドはずたずただわ・・・。
ドギョンはユ秘書と共に、ヨングクの協力のおかげもあって、再び事業の準備を始めています。
今度こそは、ノ会長に邪魔されないようにしたいものですわな。
へソングループでは、ミョンヒの妹夫婦ジニとチョン・ミョンスが実績を挙げて、ノ会長からお褒めの言葉を貰いました。
それを、ジェソンは我関せずという態度で、一切の無関心を示しています。ミョンヒだけが、動揺して何とか取り繕おうとするのですが、ノ会長は冷たく見るだけです。
ドギョンは今に至ってもヨーロッパ支社に顔を見せない事も不審がられています。いつまで隠し通せるか怪しいもんです。
ジニは、ミョンヒに対して強気に出て、一気に権力を手に入れようとしています。
ミョンヒは、ジェソンに不満をぶつけますが、反対に突き放されてしまいました。ジェソンは、もうそう言う権力争いにあくせくすることを止めたのです。
ただ、ドギョンを見守っていきたいと言いました。
切羽詰まったミョンヒは、ドギョンを連れ戻すしかないとミン部長に命じて行動を調べさせました。
そして、あっという間に、ドギョンとジアンが一緒のところに現れたのです。
ジアンは、ミョンヒに謝りました。
結果的に、嘘をついたことになりますからね。ドギョンとは、今後関わりを持つようなことは無いと言い切っちゃったもんね。
堂々とした態度で、きちんと説明するジアン。
多分、ミョンヒは、憎みながらも、こういうジアンが好きなんでしょうね。彼女が理想とする娘ですからね、ジアンは。
ジアンを帰し、ドギョンは母と二人で話をしました。
ノ会長が物凄く怒っているとミョンヒは言いました。
でも、ドギョンには予想できたことです。直接話したのですからね。
ミョンヒは、まだそれを知りませんでした。
ドギョンが、直接ノ会長と話をし、へソン家には戻らないと言い切ったと聞き、ノ会長の怒りの原因が分かりました。
ドギョンは決意を示しました。
邪魔されたけど、まだ事業を始めようと準備していること。また邪魔されたら、露天商からでも始める決意だと言う事。そして、あまりにも追い詰められたら、自分の持ち分の株を売り払う事も考えている・・・とね。
ミョンヒは、息子の並々ならぬ決意を改めて知り、自分も腹をくくらなくてはいけないと思うようになったみたいですね。
ジテに、スアが身を寄せている友人から連絡が入りました。
スアが流産した・・・と。
ショックでした。子供のこともそうだけど、一人で耐えたスアを思うと、いてもたっても居られない気持ちでした。
スアを用意した部屋に連れて行き、休ませようとしました。ワカメスープも準備しました。
韓国では、誕生日にワカメスープを飲む習慣がありますが、出産した時も、やはり飲むんだそうです。
「流産も子供を産むのと同じだそうだ。養生しないと。」
と、ジテ。
スアは泣きだしました。流産は嘘でした。勿論、勝手に手術を受けたりもしていません。
スアは、ジテを失いたくなかったのです。
子供を産むよう言われ、子供は引き取るので、スアには自由になってほしいと言われ・・・。
でも、それはスアの望む生き方ではありません。スアは、ジテと一緒に生きて行きたいのです。
ジテも、実は、子供を諦めても良いと思うようになっていました。やはりスアを失いたくないと思ったのです。
子供と一緒に生きて行けそうかな?これで。
ジアンとジスがテスに会いに行きました。
この時まで、ジスは父が家を離れて一人で生活している事を知りませんでした。
事情をジアンから聞き、必死に涙を堪えて明るくテスに会いました。
ジェソンがジアンとドギョンを呼び出しました。
2人が赴いてみると、そこにはミョンヒもいました。
そして、いきなりミョンヒが言ったのです。
「結婚しなさい。」
作戦を変えたかしら?
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