まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『100日の郎君様』12話まで

2020-05-30 16:21:49 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

コメディのような雰囲気から、俄然切ないラブストーリーに。

 

ウォンドゥクは、ホンシムの失踪というパニック状態のさなか、自分の素性を突然突きつけられた格好になりました。

それが、普通の両班というのなら、まだ冷静さを保てたでしょうが、世子というのですから・・・。

呆然としたまま、連れ戻されたと言っても良いかと。

 

人違いだろう・・・とウォンドゥク。

「人違いではありません。私は長年世子様を見守って来ました。世子様の舅です。」

そう言われたら、反論のしようがありません。

それでもまだ躊躇するところがあったかもしれませんが、世子嬪が懐妊していると言われた瞬間、真実を、現実を無理やり受け入れさせられた感じだったでしょう。記憶は無いけれど。

一瞬ですが、ソへの姿が浮かびました。

 

一方、ムヨンが拉致したホンシムの後を、チョン・ジェユンが追っていました。

 

王宮では、ソウォン君の世子冊封式が行われようとしていました。

冊封文が読み上げられようとしたその時、門が開き、キム・チャオンが急ぎ足で入って来ました。

「冊封式をお止め下さい。ソウォン大君は世子にはなれません。世子様が生きていらっしゃいます。」

あっけにとられる王や大臣たちの前に、ウォンドゥクが現れました。変わらぬしっかりとした足取りで。

 

王は立ち上がりました。

混乱する一同。

似ただけの者かもしれないと言う大臣もいます。

王は駆け下りて来て、ユル(・・・ここからは、ウォンドゥクではなく、ユル表記とします)の前に立ちました。本当に世子か?・・・と。

「今までご心配をおかけし申し訳ありません、父上。」

真っ直ぐ目を見て答えたユルです。

冊封式は取りやめとなりました。

 

ソウォン君と王妃の落胆は計り知れないものでした。

 

ソへも、驚きのあまり、屋敷を出て直接確かめに行こうとしました。

すると、向こうから来るのは、間違いなく、世子ユル。

思わず立ち止まってしまいました。近づけません。以前のユルの冷たい態度が蘇りました。

とりなしたのは、キム・チャオン。

 

キム・チャオンはソへに事情を説明しました。

何より大切なのは、ユルが記憶喪失になっているということ。全てを自分たちの都合の良いように刷り込むことが出来るということです。例えば、ソへのお腹の子は自分の子だと思わせておくこと・・・等です。

 

キム・チャオンはユルの記憶を取り戻す切っ掛けとなりかねないお付きの女官や内官たちを一新しました。

自分の息のかかった者だけを仕えさせ、ユルの行動を全て監視、報告させるよう手を打ったのです。

ユルには、自分だけが頼れる者だと思い込ませました。

襲ったのは、王妃の手の者だとユルに説明してありました。世子として戻らなければ、世子嬪とその子は殺されてしまう・・・なんてね。選択はそれしかないとユルに思い込ませたのです。

そして、記憶喪失の事と、村での事は口外しないように・・・とも言いました。ホンシムや養父が危険になる・・・と。

「この100日の事はお忘れください。世子嬪とお子様のために。」

ますますユルはがんじがらめになって行きました。

 

意識が戻ったホンシム。最後の記憶は、ウォンドゥクがプロポーズしてくれたこと。

事態が呑み込めません。

目の前にいたのは、ムヨン。

自分に相談なく事を進め、養父もウォンドゥクも連れて来ないで自分だけが行くということが納得できません。

一度家に帰ると言うホンシムに、ムヨンは苦悩の表情で事実を話しました。

「一緒には行けない。その者を忘れろ。世子だ。父上の命を奪ったキム・チャオンの婿だ。」

・・・です、ホンシム。信じられません。

もう王宮に帰ったはずだとムヨンは言いました。会えないと。

呆然とするホンシム。涙だけがあふれました。

 

村では、突然姿を消したホンシムたちを心配していました。

パク・ソンドがわざわざ来て、注意しました。

「ウォンドゥクは兵役で大逆罪を犯した極悪人だ。ウォンドゥクとホンシムの名を二度と口にしてはならない。」

でも、皆、そんな話、信じられません。

 

その頃、ホンシムの養父は、村人ヤンチュンの家に隠れ住んでいました。

これは、ホンシムが拉致されたのを目撃したチョン・ジェユンが役人のポグンに指示したものでした。

養父は、ホンシムたちが危険な目に遭っているんじゃないかと、心配でたまりません。

すぐにでも都に行こうとしたんですが、そこにジェユンが来て、事実を説明しました。

 

当然、養父は腰が抜けるほど驚きました。

盗み聞きしていたヤンチュンも驚きました。すぐにクドルたちに話してしまうんじゃないかと思ったけど、そこんところは大丈夫でしたね。

 

王は、混乱していました。

ユルが戻って来たのは嬉しいんだけど、連れ戻したのがキム・チャオンだと言う事が不安でした。

賊に襲われて命を落とすところだったと、聞こえよがしに言っていたので、絶対に指示したのが王だと分かっていると思われるからね。

チョン・サヨプに怒りをぶつけましたが、どうしようもありません。

 

サヨプがキム・チャオンに反撃する手を助言。

遺体を世子だと断定したのは、紛れもないキム・チャオンです。これは、大きな罪に値します。国葬等にかかった費用を考えると、王室に大きな損害を与えたことにもなります。民に動揺を与えただけじゃなく、冊封式に参列するために来ている明の使節団に対しても赤っ恥ってことですよね。

キム・チャオンは潔く自分の責任を認めました。

意外です。

王は勢いに乗って言いました。官職を退き謹慎するように・・・と。

これで丸く収まるかと思った瞬間、ユルが異議を唱えたのです。

 

キム・チャオンに罪は無いとユルは言いました。

その間、サヨプたち王妃派の大臣たちは世子を探そうともしていなかったのでは?・・・と。

でも、これは無理があるよね。

公的にユルの死亡が確定していたんだから、それ以上捜索しようとは普通考えないよね。

この100日間、世子は何をしていたのかと問われたユルは、刺客に狙われて致命傷を負い、記憶を失っていたので動けなかったと答えました。

もう記憶は戻っているという言い方です。

結局ユルのとりなしで、キム・チャオンはお咎めなしとなりました。

キム・チャオンは満足げでした。

 

ホンシムは気が抜けたように過ごしていました。

自分が本当にホンシムで、ウォンドゥクが本当にウォンドゥクならどうだっただろう・・・という思いだけが頭の中を回っていました。

忘れるしかない・・・とムヨンが言いました。縁が無かった人なんだと。

 

ホンシムは、ウォンドゥクが買ってくれた靴を投げ捨てました。

でも、直後に慌てて拾いに行きました。抱きしめて泣きました。

一生そばにいると、夫だからと言ってくれたウォンドゥクに会いたいと、恋しいと思い泣きました。

私も泣けた

 

チョン・ジェユンは、ホンシムの気持ちを思いやっていました。

叶わぬ恋に苦しんでいると思いました。彼も苦しんでいました。

 

ソへの部屋を訪ねたユル。

ぎこちないユルとソへです。

罪悪感を感じているのでしょうね、ユルは。でも、それをどう表現すればよいのか分からないのでしょう。第一、彼自身が、まだ混乱のさなかでしょうから。

「気が進まないなら、お帰りになって結構です。」

と、ソへ。その言葉でいっそう戸惑ったユルは、言い訳のように、久々なので慣れない事が多いと言いました。すると、ソへが言ったのです。

「世子様は前のままです。私たちは不仲でした。政略的な縁組なので私は疎まれていました。私はそれが寂しくて、世子様を恨んだことも。でも、世子様がいない王宮はもっと孤独でした。誰もが私たちを追い出そうとしました。世子様の心をつかめなくても、私は平気です。この子さえ愛していただけたら。」

上手い言い方です。

真実と嘘を巧みに織り交ぜてユルにプレッシャーをかけ、罪悪感を感じさせるような言い方ですもんね。

すまない・・・とユルは謝りました。

努力すると、自分の子を身ごもった女人を泣かせることはできないと。

してやったりです、ソへ。

 

王は苦しんでいました。キム・チャオンが生きて戻った事も、自分の策を知っていると思われることも。

何より、ユルが人が変わったようにキム・チャオンの味方になっていることも信じられません。

キム・チャオンはこともあろうか、王を脅しにかかりました。

決して王の仕業とは言いませんでしたが、今後同じような事があったら、それ相応の措置を取ると言いました。

王はもう身動きできなくなりました。

 

ホンシムは、ムヨンにこれまでどうやって生きて来たのか、世子の顔を知っていたのは何故か・・・と。

時が来たら話すとムヨンは言いました。

ただ、名前は出しませんでしたが、位の高い人の元で時には汚い仕事をしていたと答えただけでした。

それを聞いて、ホンシムは、ここを出て行こうと言いました。

離れたら、全て忘れられられると思う・・・と。

 

ユルは宮中での生活に馴染めないでいました。

豪華な食事も、たくさんの臣下に傅かれることも。

目の前にホンシムの顔が、声がしょっちゅう蘇りました。

誰を見ても、覚えていませんし。

ソウォン君が言いました。以前と全然違う・・・と。服装以外は全く違う・・・と。

「そうかもな。王宮の外の100日はあまりに長かった。」

ユルはそう言いました。

 

パク・ソンドとチョン・ジェユンがキム・チャオンを訪ねて来ました。

知らなかった事とは言え、世子を酷い扱いをしてしまったと平謝りです。

キム・チャオンはジェユンに聞きました。密書を預かるほどの仲だったのに、何故世子だと気付かなかったのかと。そりゃそーですよね、誰しもそう思います。

仕方なく、ジェユンは自分が相貌失認だと白状しました。

 

ジェユンはユルを訪ねました。

内官に止められましたが、ジェユンは室内に向かって呼びかけました。

その声を聞いたユルは、ジェユンを中に入れました。初めて味方を得た気分だったでしょう。

何より、ジェユンに聞きたかったのです、ホンシムのことを。

 

「兄上と村を離れることになりました。全て忘れてお気に留めぬよう。世子様が心に留めるのは、世子嬪様です。」

きっちりと釘をさされ、線を引かれた感じです。

ユルとのことが知れたら、ホンシムと養父が危険になると言いました。

これを伝えに来たと、ジェユンは言いました。

友になろうと言ったではないか・・・とユル。縋るような眼差しです。

「もう友達にはなれません。」

ジェユンが言いました。彼も辛そうです。

見送るユルが小さく見えました。この世に一人置き去りにされた子供のようです。

 

ジェユンはホンシムのところに行きました。

食べ物を持って来ていました。

一番下の重箱の中に、ホンシムの新しい戸籍が入っていました。逃げたらもうホンシムの名では生きられないわけです。だから、新しい名前と戸籍を作ってきてくれたのです。

気が利くけど、こんないい加減でよいわけ?・・・と思った私です。

ジェユンはホンシムに頼まれて、養父を後日連れて来てくれました。

養父に会って、ホンシムは初めてウォンドゥクを失った辛さを吐き出すことが出来ました。

 

冊封式に参列するための明の使節団が既に都近くまで来ていました。

この事態を上手く説明することが必要でした。

チョン・サヨプが、ユルに使節団の饗応を任せるのはどうかと提案しました。嫌がらせが見え見えです。

王が、おずおずとユルに意向を聞きました。気を使っているのがよくわかります。

すると、珍しくキム・チャオンがこれに賛成しました。

 

キム・チャオンは、ユルにその理由を説明しました。

いつまでも引きこもってはいられない。世継ぎとしての務めを果たし、健在だということを、使節団だけじゃなく国内にも示さなくてはということです。

もっともな意見です。

 

ユルもホンシムへの想いが募る一方でした。

会いに行けない、結ばれることはないと自分に言い聞かせました。

でも、その緊張の糸が切れました。涙がこぼれ落ちました。

内官に引き留められようと、門を開けてくれなくても、押しとおろうとしました。

クォン・ヒョクが門番に命じてくれました。開けよ・・・と。

 

ユルは一目散に馬を走らせました。

ホンシムのもとに。

 

家に着いた時、ちょうどホンシムも来ていました。身の周りの物を取りに来ていたのです。

ユルの姿を見つけたホンシムは、咄嗟に隠れました。

泣けたわ・・・


人気ブログランキング

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『100日の郎君様』11話まで | トップ | 『100日の郎君様』13話まで »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

韓国ドラマのエトセトラ」カテゴリの最新記事