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本編「黒い太陽~コードネーム:アムネシア~」で、ソ・スヨン=パク・ハソンさんが銃撃された後、昏睡状態が続き、結局亡くなってしまったわけですが。
その時、実は私、スヨンが本当は死んでなくて、アンダーカバー的な役割を果たすためのカモフラージュなのかと深読みし過ぎてましてね。
本当に死んじゃったんだと気付き、意外な感じを受けていたのです。
無表情なスヨンが、なぜそうなったのか、その背景をこの作品では描いています。
新聞記者だったスヨンは、麻薬事件に関係しているとみられるイ・ゴノと言う男を追っていました。
イ・ゴノはそれに腹を立て、スヨン本人ではなく、彼女の実の姉を殺したのです。その方が、スヨンをより苦しめられると思ったのでしょう。
スヨンは復讐を誓いました。
イ・ゴノを捕まえて罪を償わわせるため、記者を辞め、国家情報院に入ったのです。
国家情報院でスヨンはチャン・チョヌの管理を任されました。
当時チャン・チョヌは海外のある組織に潜入中でした。
スヨンはチャン・チョヌの管理をするうち、彼が自分と似ていると感じるようになっていました。
不安で、帰るところがなく、居場所を探し続けているところが・・・。
チャン・チョヌは任務を遂行して早く韓国に戻りたいと考えていました。
しかし、その指示はいつになっても来ません。
国家情報院に対する疑念が生じかけているのを察したスヨンは、自分を信じてほしいと言いました。利用するだけでも良いと。
ある日、チャン・チョヌはある製薬会社が麻薬を製造し、その流通を三合会という組織が担おうとしていると言う情報をスヨンに報告しました。
その時、チャン・チョヌは言いました。スヨンを利用しても良いのかと。そして、本当に自分の復帰を望むのなら、スヨン自身が行動で示してほしいと。
麻薬取引の情報がチャン・チョヌから入りました。
スヨンはその内容を聞き、大きな取引となると察し、援護するために現場に向かいました。本部に連絡せずに。
取引相手は、なんと、イ・ゴノ。
それを知ったスヨンは感情を抑えきれず、現場に突入。イ・ゴノと対峙しました。
しかし、不意をつかれ、反対に殺されそうになってしまったのです。
救ってくれたのが、チャン・チョヌ。
スヨンの目の前でイ・ゴノは死にました。
担当のイ次長は、イ・ゴノを確保するよう命令を下していました。
現場にスヨンが勝手に行っているとは知りませんでした。
要員たちが現場に突入して来て、チャン・チョヌを狙いました。スヨンは味方の要員だと庇いました。
が、既にチャン・チョヌは撃たれてしまってて・・・。
一旦は逃げたものの、別の要員に見つかり、チャン・チョヌは銃を突きつけられました。
チャン・チョヌは自分も要員だと言い、素直に両手を挙げ、膝をつきました。
要員は本部に確認しました。すると、本部は現場に要員はいないと回答したのです。
「三合会の者は射殺しろ。」
チャン・チョヌは呆然としました。国家情報院に捨てられたと感じました。
撃たれると思ったその時、暗闇から男が要員に飛び掛かり、チャン・チョヌを救いました。
長い間、チャン・チョヌと行動を共にして来たグピョンと言う青年でした。三合会の組員です。
もしかして、チャン・チョヌが自分は要員だと言った言葉・・・聞かれた
チャン・チョヌはこの時から姿を消してしまったのです。
スヨンには帰国命令が出ました。
この一件は公にされていませんでした。ト次長の命で秘密裡に作戦が遂行されていたのです。
スヨンはト次長のやり方に不満を抱いていました。
チャン・チョヌを見捨てたやり方に対してです。
ト次長は、口では、チャン・チョヌの事を見捨てていないと言いますが、そうは思えないスヨンでした。
チャン・チョヌが報告していた麻薬の一件で進展がありました。その製薬会社が麻薬の製造を成功させ、今度は別の組織に流通させようとしているいう情報が入ったのです。
組織の担当者はワン・アオと言う男。
ロシア側と取引をするらしいと言う情報も入っていました。
この時点で、ト次長はチャン・チョヌの行動はちゃんと海外部門で管理していると言う事を明らかにしました。
実は、製薬会社の者として、ワン・アオの組織と接触していて、既に韓国に入国していました。
所在を掴んでいないと常々明かして来たト次長です。何度もスヨンにチャン・チョヌから連絡が入っていないか、確認すらしていました。
スヨン、裏切られた気分になったでしょう。
スヨンは、ト次長に怒りをぶつけました。
ト次長はスヨンの勝手な行動を責めました。そして、チャン・チョヌのことを心から信じているわけではないと明かしたのです。
長い間潜入しているうちに、寝返って相手側の人間になってしまうことは多々あるようで。
チャン・チョヌがそうではないと断言できないと思っているわけです。
で、スヨンにどう思うかと聞きました。スヨンは、そんなことは無いと即答しました。
しかし、根拠は一切ありません。
チャン・チョヌがワン・アオと会いました。
ワン・アオはチャン・チョヌの事をスパイではないかと疑っています。
当然、ト次長たちはその動きを掴んでいます。しかし、スヨンには報告されませんでした。
作戦から外された格好です。
スヨンは自分に好意を示すオ・ギョンソクに、情報を渡すよう命令しました。責任は自分が取るからと言って。
オ・ギョンソクの話で、チャン・チョヌが以前ボイスフィッシングの事件に関わっていたと知ったスヨン。
思い出しました。少し前から、精神科医である叔母のところに1時間おきにボイスフィッシングのメールが届いているということを。
自分への連絡に違いないと気付きました。
チャン・チョヌと連絡が取れました。
チャン・チョヌはワン・アオと取引の現場に向かう途中でした。
が、あまりにも厳重な警戒の仕方に、チャン・チョヌは通常とは違うと感じていたのです。
そこにスヨンからの連絡が入ったので、チャン・チョヌはほっとした様子でした。
スヨンはト次長たちのチームが動いていると教え、情報を上に伝えると言いました。その後連絡をすると。
今度は信じていいのですか?と、チャン・チョヌが言いました。
「私を信じて。」
スヨンがきっぱりと言いました。
情報院に戻ろうとしたスヨンは、自分が尾行されている事に気が付きました。
ト次長の指示でした。
つまり、自分は信じられていないと言う事です。
スヨンは、情報院に戻ると、駐車場の車に仕掛けをし、爆発させました。
皆の注意をそちらに惹きつけておいて、オ・ギョンソクと共に文書保管室に向かいました。
そこはチーム長以上の者でなくては、入室出来ない決まりになっています。
文書保管室にいたのはキム・ジェファン。
30年と言う長い間ブラック要員として海外で活動してきたベテランで、スヨンとも親しい間柄でした。
スヨンは、チャン・チョヌが今回はいつもの取引ではないと言っていたのが気になっていました。
で、文書保管室で取引相手のワン・アオの組織の情報を調べようと思ったのです。
その中で、スヨンは、チャン・チョヌの韓国への復帰要請が何度も出されている事を知りました。が、その都度、却下され続けて来たことも。
取引されるモノが判明しました。
『メビウス』と呼ばれる生物兵器だったのです。
スヨンはすぐにチャン・チョヌに連絡しました。
危険だと、取引に行ってはいけないと。
しかし、通信状況が悪く、上手く伝えられません。
駆けだしたスヨンは、キム・ジェファンを見つけ、協力を求めました。
しかし、キム・ジェファンはいきなりスヨンに襲い掛かったのです。
なんと・・・キム・ジェファンは長い潜入生活の中で、相手側に寝返ってしまっていたのです。
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