レビュー一覧は、こちらから。
イ次長、命はとりとめました。
ジヒョクが危険を感じて引き返したため、九死に一生を得た感じです。
「あいつだ・・・白謀士。」
という言葉を発した直後、意識不明に陥ってしまいました。
白謀士に指示を出したのは、サンム会でした。
用済みとなったイ次長を切り捨てようとしたのです。
パン院長は、イ次長の一件を不問にふすなら、特任部隊を組んで良いとト次長に言いました。
多分、パン院長にサンム会からの手が伸びたのでしょう。イ次長を廃したから。
ト次長は、ジヒョクの希望を叶え、自らの意思で行動することを許可したようです。
それは、ト次長の最終任務である“白謀士の拘束”のためでした。
特任部隊に配属されたのは、ジヒョクをはじめとして、カン局長、ハチーム長、ジェイたち数名のみ。極秘任務でした。
ジヒョクは、ジェイにこの任務から抜けた方が良いと言いました。
父親かもしれない、白謀士との全面戦争にになるからと言いました。
ジェイが傷つくのは目に見えていますもんね。
しかし、ジェイが手を引く筈はありません。
ずっと父の生還を祈って来たジェイ。そんな父が怪物となって戻って来たわけです。もし白謀士が父なら、自分こそ止めるべきだと考えているのです。
イ次長が襲われた時、情報院のセキュリティシステムが故障していました。しかし、外部から侵入した形跡はありません。
調べて見ると、既に解決済みとされていたチェ・サンギュンの作った悪性コードがまだ残っていることが判明。そのコードが突然動き出し、セキュリティシステムを攻撃したと分かったのです。
ジェイとジヒョクは、すぐさまチェ・サンギュンを訪ね、事情を聞きました。
冷静を装っていましたが、ジヒョクとジェイには、サンギュンが何かを隠していると、察せられました。
サンギュンの行動を見張っていると、すぐに動き出しました。
接触した相手は、白謀士の一味と思われました。
そして、アジトもすぐに判明。
SATの要請をし、ジヒョクたちはアジトを急襲。
が、相手も用意周到で、あちこちに爆発物を仕掛けていて、容易に攻め込むことが出来ません。
その中で、サンギュンが撃たれて重傷を負ってしまいました。
激しい銃撃戦となりました。
白謀士を追い詰めたジヒョク。
両手を挙げた白謀士ですが、その手に持っていたのは起爆装置。
躊躇う事無くボタンを押しましたよ。
辺りは一瞬のうちに火の海となりました。
と同時に、周辺の電子機器が一斉に通信不能に陥ってしまったのです。
EMP爆弾と言うモノらしいです。強力が電磁パルスを放出する武器で、広範囲で通信機器や情報機器の機能停止を引き起こすモノです。
ジヒョクに銃を突きつけた白謀士。
引き金を引こうとしたとき、ジェイが飛び込んで来ました。
お父さん・・・と、ジェイが白謀士に呼びかけました。私が分かる?・・・と。
白謀士が初めて動揺を見せました。
「覚えてない?目を覚まして」
と、ジェイが叫んだ時、白謀士がジェイの方を見ました。
その瞬間、ジェイが引き金を引きました。以前、躊躇なく自分を撃った相手ですからね、ジェイとすると、二度目は無いと言う思いがあったせいなのか、或いは、単に要員としての反射的な行動だったのか・・・。
父を撃ってしまったと言うショックでジェイが呆然としている間に、仲間が白謀士を連れて姿を消してしまいました。
ト次長は、サンギュンの意識が戻り次第、事情聴取をと言いました。
しかし、相手は未成年であり、体調も回復していないの事情聴取すると言うのは、殺人に等しい事だと、ジェイが語気を強くして反対。
ト次長は聞き入れませんでした。白謀士は危険な男で、急がないと被害者がまた出る可能性があると。悠長なことは言っていられないと。
ジヒョクが、宥めるように言いました。
サンギュンが持っていたPCは防御ポーチに入れられていたので、無事だと。中のデータを調べることが出来るとね。
サンギュンのPCの中に、ある場所の資料が入っていました。
そこでは、2日後、ある事件の10周年の追悼式典が開かれることになっていました。
ト次長の息子も被害者の一人でした。
ト次長は遺族として毎年出席してきたのですが、今回は遺族代表として追悼文を読むことになっています。
白謀士の狙いが自分だと思っているト次長は、囮になると言いました。予定通り式典を行うと。
チャンスだからと。
ジェイに昔から親しくしている神父から連絡が入りました。
告解室にジェイの父らしき人物が来たと言いました。
神父からその人物の懺悔の内容を聞き、ジェイは思いました。もしかしたら、父は自分を別の人と混同してしまっているのではないかと。
一緒に掴まった同僚と自分とを混同してしまっているように思えました。
ある種の神経障がいだとジェイは思いました。
白謀士は、長い間捕らえられ、地獄のような場所でいるうちに、瀕死の同僚から殺してくれと頼まれ、それを実行してしまったのです。
その時から、自分が殺したのは同僚なのか自分なのか、分からなくなってしまったのです。
命からがら逃げだして悟ったのは、自分が命を賭して守ろうとした国家や政府、組織、理念は特権階級支配する体制でしか無いのだと言う事でした。
「誰もが信じる国家と情報が人の命と尊厳を軽んじている。奴らの醜い裏の顔を私が世間に暴いてやります。」
と、白謀士は言いました。
復讐はさらなる復讐を生むだけです・・・と、神父は諭そうとしました。
しかし、もう無理でした。
「あの人は父なのでしょうか、白謀士なのでしょうか。」
と、ジェイはジヒョクに問いました。
先日、白謀士は撃とうと思ったら撃てる状態だったにもかかわらず、ジェイを撃ちませんでした。
「ヤツの中にユ・ジュンマンが残っている証拠だ。」
と、ジヒョクは言いました。
もし私が出来なければ、先輩が父を止めて下さい・・・とジェイが言いました。
追悼式典の日になりました。
厳重な警戒の元、式典は開始しました。
ト次長が追悼文を読み始めました。
その時、ジヒョクにジェイから連絡が入りました。
出席者名簿がハッキングされてすり替わっていると。
サンギュンから、連絡があったようです。サンギュン、やっと自分の行動が間違っていると分かったのです。
しかし、恨みは消えていなかったようです。
意識不明のままのイ次長の病室に忍び込みました。
メスを振り上げてますーっ
名簿をすり替えられたのは、キム何某。
ジヒョクが慌てて着席場所を見た時、ト次長が壇上から降りようとするのに合わせて、歩み寄ろうとしている人物がいるじゃありませんか。
止められないと見たジヒョクは、上空に向けて一発銃を撃ちました。
式典会場にいた人たちは、悲鳴を上げてその場に座り込みました。
動くなというジヒョクの声にもかかわらず、キム何某が懐に手を入れた瞬間、ジヒョクが狙撃。
倒れ込んだキム何某に近づいたジヒョクは愕然としました。
彼が手に持っていたのは、起爆装置。そして体には時限装置。
自爆するつもりだったの
ジヒョク、辺りを見回しました。
沢山の人がいます。どうすれば・・・ですよ。
その頃、ジェイは、別ルートを調べていて、もう一つのEMP爆弾を発見していました。
こちらも、時限装置が動いています。