レビュー一覧は、こちらから。
1人で大丈夫だと大口をたたいて山に入ったものの、結局、ラ・イオンは道に迷って鉱山を発見することは出来ず。
仕方なくアジトに戻ってくる他、ありませんでした。
兵を連れて行こうと考えを変えたラ・イオン。
しかし、この辺りの役所は軒並みテソたちの息がかかっていると言う話です。
どうすれば・・・と思った時、一か所だけ、融通の利かない役人がいるとチャ・マルチョンが愚痴ってた事を思い出しました。
で、ラ・イオンはその役所に向かいました。
ジョイは帳簿を調べていました。
そこで、一つの印に気が付きました。自分の服についてる印と同じです。
それが何を意味するのかは、まだこの時点では描かれていません。
役所では、丁度ホン・ソッキの死体が運ばれてきていて、騒動となってる最中。
そこにラ・イオンとユクチル、グパル一行がやって来たのです。
目撃者の吏判が供述していた犯人の人相にラ・イオンが似ていたため、即、逮捕。
いくら暗行御史だと言っても、信じてもらえません。最近、偽の馬牌を持った偽暗行御史がよく現れるため、疑われたのです。
しかし、知らせを聞いたジョイが、暗行御史の七つ道具と任命書を持って駆け付け、身分が証明されたのです。
その頃、ビリョンを案内に立てたドス一行は、鉱山に到着していました。
が、テソが仕掛けた罠に引っ掛かり、命は失わないまでも、散々に矢を射かけられる始末。
騒動に気づいたテソとチャ・マルチョン。
ドスは、大変な目に遭ったため、いつもの余裕なんぞ吹っ飛んでいました。本性丸出しです。
最初からテソに喧嘩腰ですわ。
「全部私に渡してお前は消えろ。」
といきなり言いました。
流石に我慢できなくなったテソ。ドスを殴りつけ、それを切っ掛けに大乱闘となったのです。
その隙をついて、ビリョンが逃走。
ラ・イオンの元に行かれては、マズイですわな。
テソが、ビリョンを捕らえろと命令し、手下たちが一斉にビリョンの後を追いました。
ラ・イオンたち一行は、案内人のお陰で、ようやく鉱山にたどり着くことが出来ました。
丁度そこに、ビリョンが逃げて来たのです。
ビリョンを追って来たテソたちが、矢を射かけて来ました。
必死に隠れたラ・イオンたち。
その時、テソが現れ、導火線に火をつけました。
ジョイは、調べていた資料に火薬の原料もあったことを思い出しました。
必死に導火線の火を消そうとしましたが、上手く行きません。
ラ・イオンは、ジョイを逃がしました。
次の瞬間、仕掛けていた爆薬が次々と爆発。
鉱山はあっという間に吹っ飛んでしまいました。
ドスやチャ・マルチョンたちは、一斉に逃走。
ジョイたちは無事でした。
しかし、ラ・イオンは爆発した坑道の中にいたため、生死は不明。
結局、遺体すら見つからず、死亡したと判断されてしまいました。
遺体の無いまま、実家でお葬式が執り行われました。
何とか無事に都に戻って来たドス。
暗行御史は死んだと父領議政に報告しました。
領議政はほっとしました。鉱山が無くなったことは残念だけど、仕方が無いと言いました。
そして、散々にテソをけなし始めたのです。
テソは元々性根が腐ったヤツで、自分のモノに出来ないなら、いっそ壊してしまうようなヤツだとか。
その時、テソが現れました。
テソは絶望していました。父は、庶子である自分を、表向きは冷たく遇していても、本心は息子と思ってくれているんじゃないかという期待を持っていました。
一方で、それが自分の思い過ごしだとも察していたのも確かです。
期待半分諦め半分と言う感じだったでしょうか。
しかし、ドスが鉱山で言ったのです。
テソのモノは全てドスのモノで、テソの命さえ、ドスのモノだと父が言った・・・と。
つまり、テソを殺せと父に言われたと。
その言葉を確かめに、やって来たのです。
私を殺せと言ったのは、本当ですか?と、テソは聞きました。
その瞬間、領議政は不審な表情を浮かべました。本当のところはそこまでの指示は出していなかったのでしょうね。ドスが勝手に嘘を言ったのでしょう。
領議政がちゃんと答えず、話を鉱山の事に逸らしたのが、テソの気持ちを硬化させたようです。
テソはいきなり傍にあった家系図に剣を突き立てました。
“族譜”と言う所謂家系図に似た文書は、一族にとってとても重要な物で、火事になった時には最初に持ち出すべきものだと言われているそうです。
だから、領議政は、それまで保っていたいくばくかの冷静さも、この瞬間吹き飛んでしまったようです。
お前ごときが何をするですよ。
テソは、領議政からもらった飾り玉のついた紐を引きちぎりました。
これまでいくら忠実に従っても認めてもらえないのは、自分が至らないからだと自分を責めました・・・とテソ。
「生涯をかけた鉱山を失ってしまった今、これから私は何をどうすればいいのですか」
テソがいくら必死に思いのたけをぶつけても、父領議政は全く理解してはくれませんでした。
立場をわきまえず、自分に歯向かっているとしか受け取れないのです。
「分かっているだろう。私はお前を殺せないのではなく、殺さないだけだと。お前が消えても我が一族には何の影響も無い。だが後ろ盾を失ったお前は、相当生きづらくなる筈だ。」
決定的な言葉でした。
テソは領議政に正式なお辞儀をしました。クンジョル・・・です。
「どうか、お体を大切に。」
そう言うと、テソは領議政の前から去って行きました。
ちょっと、領議政の表情が複雑でしたね。まさか本当にテソを失うとは思ってなかったの大声で叱れば、元の関係に戻れるとでも思っていたの
ジョイはグァンスンやビリョンと共に、江華島に向かいました。
ラ・イオンの死を受け入れるしかありませんでした。
ラ・イオンの死は、すぐに王宮に伝えられました。
領議政は大臣たちを集めた場で王にその旨、報告しました。
王命をいただいたにもかかわらず、任務半ばで死んでしまうなんて、臣下としての務めを果たしていないと主張。
そして、この責任を弘文館大提学に全て負わせようと言ったのです。それも、いきなり極刑だなんて
そこに、ラ・イオン登場です
「弘文館の副修撰ラ・イオン。忠清左道の監察を終え、復帰しました。」
カッコ良い