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ジェイの父・・・白謀士は、冷たい目でジェイを見つめ、直後に銃を放ちました。
え・・・ですよ。
弾はジェイの胸に当たりました。ジェイは信じられないような表情を浮かべ、その場に崩れ落ちました。
ジヒョクが気が付いた時、傍にはチョン・ピョンイルの死体と倒れたままのジェイ。
既に白謀士の姿はありませんでした。
ジェイは、防弾チョッキを着ていました。
弾は確かに彼女の心臓を撃ち抜いていました。防弾チョッキを着ていなければ、即死だったでしょう。
ジヒョクはジェイの息があるのを知り、ほっとしました。
ジヒョクの失われた記憶が少しずつ戻り始めました。
ジェイはカン局長から聞いた“父”の話をしました。
白謀士と呼ばれていて、中朝国境地帯を掌握する犯罪者の上の犯罪者だということを。
ただ、確定した事実ではないと言いました。
今回顔を見たが、父では無かったと言いました。
整形手術を受けている可能性もあると、カン局長が話してなかったっけ
ジェイは、自分を躊躇なく撃った白謀士が父であってほしくないと言う気持ちだったのかもしれません。
しかし、ジヒョクはその話を鵜呑みにはしませんでした。トドメを刺せるのに刺さなかったのが気になったようです。
ジヒョクは、白謀士がチャン・チョヌを殺しその端末を奪ったと考えています。その端末から、ジヒョクが持つキム室長の端末に連絡を入れて来たと。
そして、チャン・チョヌの遺体に手掛かりを残しチョン・ピョンイルの存在を知らせた。
その上で、チャン・チョヌもチョン・ピョンイルも公開処刑してみせたんだと。
サンム会と何らかの原因で仲違いしたに違いないと。
白謀士からの最後に入ったメッセージは、“答えを遠くで探すな。身近にあるかもしれない”と言う内容だったとジェイは言いました。
ト次長が辞任しました。
パン院長は、後任にカン局長を据えることにしました。
イ次長の推薦のようです。でも何だか、イマイチ気が乗らない様に見えます、パン院長。
イ次長は、これを機に・・・と、人事案を持ち出しました。
あまりにも性急でごり押し的なやり方に、パン院長も少々不快な思いをしたように見えます。でも、イ次長はそんな事、意に介さず、決定事項のように押し切りました。
海外部門の人員を削減し、国内部門を強化する内容ですってよ
イ次長がカン局長をト次長の後任に推薦したのは、意のままに操れると考えているからのようです。
元々国内部門は政権に忠実な働きをしてきたようです。その時々で自分たちを守ってくれる政権にすり寄っていたんですね。
ト次長は国家情報院を去る前に、ジヒョクに言い残しました。
「我が組織は国家ではなく政権に尽くして来た。国内部門が中心となり、集めた膨大な情報を権力者のために使った。誰かが止めないと。」
他に目的があるのでは?と、ジヒョクが聞きました。
「自分が知ってることだけが真実だと?真実は誰も独り占めできないと悟ったわ。真実は立場によって違って見える。」
と答えたト次長。そして、カン局長を見張って・・・と言いました。
イ次長は、ジヒョクを海外部門から国内部門に異動させる決定を下しました。
突然の、それも自分に何の相談もなく決めたことを、チョン局長は不満に思いました。そう言う事がこのところ多くなっています。
それに今回の人事で自分は全く報われませんでした。
これほど尽くしているのに、イ次長は自分をないがしろにしていると感じたようです。
カン局長に何かの情報を渡しましたよ。イ次長にとってマズいモノなんでしょうね、きっと。
ジヒョクとジェイは、キム室長から奪った端末を製作したプラネットという会社を調べ始めました。
会長に面会を申し込むと、訪問理由を問われないまま、シン会長に面会が叶いました。
それだけでも怪しいですよね、巨大企業なのに、あっさりと通すということが。
端末のプログラムを作ったのは自分だと、シン会長はすんなり認めました。しかし、依頼者については忘れたと。
「この会社の本来の業務は何ですか?」
と、ジヒョクが問いました。
サンム会との関係で事業を拡大してきたとジヒョクは睨んでいるのです。
「顧客の正しい選択を助けることです。顧客が望む情報を予測し、それを提供することです。」
と、シン会長。
人を企業に売る事ですね・・・とジヒョク。シン会長は否定しませんでした。
ジヒョクはその面会で感じました。自分たちは常に監視されていると。
ジヒョクのこともジェイのことも、細かいデータまで調べられていると気付いたからです。例えば、常にジヒョクが飲んでいる水が出され、ジェイが知ってる菓子が出されたからです。
シン会長に会った事は、直後にイ次長も承知していると知りました。
ジェイが白謀士に狙撃されたことも。
その理由はすぐに分かりました。
ジヒョクたちのチームは解散となり、ジヒョクとジェイは共に国内部門に異動が発表されたのです。
ジヒョクは納得できませんでした。
ジヒョクはカン局長・・・今はカン次長に抗議しました。
しかし、カン次長はジヒョクたちを守るためにやって来たと、言い放っただけ。
ジヒョクは、スヨンを犠牲にしたことを指摘しました。
死ぬ間際にスヨンが残した言葉を告げました。恩のある人に逆らえず、間違った道だと分かっていたがすすむしか無かったと言う言葉です。
スヨンの遺品だとジヒョクがカン次長の机に置いて行ったもの・・・それは、カン次長とスヨンが明るく笑う写真でした。どこかに旅行に行った時のもののようです。
ある日、プラネットに勤務するジェイの先輩が交通事故を起こし、瀕死の重傷を負いました。
先輩の夫はその事故に不審を抱いていました。
で、ジェイを訪ねて来たのです。
事故の前、上の指示で大量の個人情報を流出させたと夫に話していたようです。
本人の携帯の通話履歴等も事故後削除されていると判明。
夫は妻の手帳をジェイに差し出しました。
事故の直前の防犯カメラの映像は、単なる事故ではない可能性を示していました。
先輩の手帳にメモされていた組織を調べてみたジェイ。
しかし、住所の場所は既に退去した後。実態はありませんでした。
調べて見ると、その組織とキム室長とのつながりが判明。つまり、サンム会とつながっていたと言う事です。
そして、選挙の度に、組織に属していた心理学専門の大学教授に大金が流れていたことも判明しました。
大統領選挙が間近に迫っていました。
サンム会はプラネットを通じて大量の個人情報を得て、心理学教授たちの協力で人々の投票行動を変えようと画策しているのでは?・・・とジェイが指摘。
「サンム会は選挙に介入するつもりです。」
前年にも総選挙があったと聞いたジヒョク。中国に潜入していた要員の名簿が流出し、自分たちが襲われた事件は、その選挙の直前に起こっていました。
チャン・チョヌと白謀士、そして北朝鮮のリ保衛部副部長の会合が発端となったと考えていたジヒョクは、リ保衛部副部長に関する情報を仕入れました。
すると、なんと、既に死んでいると言うじゃありませんか。
それも、1年前自分たちが襲われたその日に。
新しい情報が入りました。
ジェイの先輩が最後に通話したのは、国家情報院の要員が使う回線だったのです。
ジヒョクはジェイが危険だと止めたのに、すぐにその番号にかけてしまいました。
相手が出ました。何も話しません。
ジヒョクは一方的に話しました。
「あんたらが1年前に何をしたか、これから何をするか全部知ってる。2時間後に会おう。」
待ち合わせ場所を言い、通話を切りました。
現れたのは、カン次長でした。
ジヒョクを車ではねようとしましたが、反対に衝突事故を起こし、意識を失ってしまいました。
直後に、ハチーム長から連絡が入りました。
ジヒョク本人から新しい動画が届いたという。
「チームに外部との内通者がいた。キム・ドンウクだ。」
その言葉を聞いた瞬間、ジヒョクの記憶が鮮明になりました。
突然ジェイをイ次長が呼び止めました。
君を襲った白謀士を近くで見たのか?と、イ次長。
質問の意味を問うジェイに重ねて言いました。
「君のお父さんだったかと聞いているんだ。」
そして続けました。
「君のお父さんは失踪したんじゃない。何者かに売られたんだ。自分の実績のために、北朝鮮に売られたんだ。」
イ次長は、あるプロジェクトのナンバー等をジェイに渡しました。それを見ればわかると言って。
ジェイが付き止めました。
ト次長だったようです。
ジェイはト次長を訪ね、銃を突き付けて真実を聞き出そうとしました。
その様子を遠くから白謀士が見ていました。