まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『医師ヨハン』4話まで

2021-06-29 16:42:35 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ヨハンが何かを真剣に考えている時、右手の指でコツコツと机を叩く癖があります。

そのせいかどうかは分かりませんが、彼の手の中指の爪が一つだけ黒く変色しています。

何かしら、ヨハン自身にも秘密がありそうです。それにその黒い爪が関わっていそうに思えてなりません。

 

チュ・ヒョヌの弁護士から人工呼吸器を外してほしいと言う要望が出されました。

これはチュ・ヒョヌ自身が音声データに残しているようです。

でも、家族の意見は分かれていました。ヒョヌ父は可能な限り治療を続けてくれと言い、妻はヒョヌ自身の意向に沿ってくれと言いました。

しかし、妻の本心はヒョヌ父と同じでした。

 

病院側は家族の意向に沿い、治療を継続する決定を下しました。ただ、ヨハンは外す決定がくだされたのです。

 

検査の結果、今回の呼吸不全の理由は肺炎だと判断されました。

その診断に沿った治療が始まったのですが、それを聞いたヨハンは慌てて病室に向かおうとしました。

何故なら、ヨハンが導き出した病名は重症筋無力症で、投与される薬では症状を悪化させてしまうだけだからです。

自分の考えが正しいかどうか確認するため薬を持ってヒョヌの病室に急ぐヨハン。

その前にシヨンが立ちはだかりました。

 

もしヨハンの推察が正しければ凄いことだが、証拠は何も無いわけで。もし重症筋無力症でなかったら、ヨハンが投与しようとしている薬で悪化する恐れもあるのです。

シヨンは、ヨハンが自分の考えが正しいかどうかを知るためにテストしようとしていると考えたのです。

「正直分かりません。教授の治療は患者のためなのかご自身のためなのか。患者を助けたのも、命を救いたかっただけなのか診断が出ていないからなのか。」

ヨハンは呆れたような表情をして背を向けました。

「患者を助けたいなら、急げ。」

 

担当医はヨハンの突然の主張に気分を害しました。

言い争っている時、シヨン母が。

ヨハンはチュ・ヒョヌの治療から外れた筈だと言いました。

ところがその時、チュ・ヒョヌの容体が悪化。

ヨハンは、朦朧としているチュ・ヒョヌに自分の考えを話し、許可を求めました。

チュ・ヒョヌは、ヨハンを信じました。

 

ヨハンが持ってきた薬を投与。

一瞬、容体が悪化するかと思われましたが、直後に急激に好転。状態が安定しました。

ヨハンの推察が正しかったのです。

チュ・ヒョヌはヨハンに礼を言いました。

「俺の話を無視してまで助けてくれてありがとう。」

「無視したわけではありません。逆にヒントを得ました。」

と、ヨハン。

チュ・ヒョヌが、格闘家が目や手足を失う気分にさせるものが何なのか・・・と考えることが出来、出した結論が重症筋無力症だったのです。

 

倒れる前、目や手足を失う事は死ぬことに値する苦痛だとチュ・ヒョヌはヨハンに言ったのです。

だから、安楽死させてくれと。

しかし、ヨハンは言いました。

「苦痛を取り除くことと命を奪う事は違う。私は命を奪う医者ではない

・・・と。

チュ・ヒョヌは病名が確定したことから、本格的に治療が開始され、病状は徐々に安定していきました。

 

手段を選ばずに苦痛を取り除く医者、それがヨハンだ・・・と、シヨンは感じました。

 

シヨンは復帰して初めて父の元を訪ねました。

同じ病院に入院中なのです。もう1年もの間、植物状態でした。

何の好転もありません。

泣きました。涙が止まりませんでした。

病室から駆け出して行くのを、偶然ヨハンが見ました。

シヨンは一人誰もいない階段で泣いていました。

ヨハンはそっと見守るだけで、声は掛けませんでした。

 

ひとしきり泣いて顔を洗ったシヨン。

その時、ジョンナムから食事の誘いの電話が入りました。

ジョンナムはヨハンも呼んでいました。不思議な縁のヨハンとシヨンですからね。

ジョンナムは、何度も何度もシヨンを頼むとヨハンに言いました。

「優秀ですよ。」

と、ジョンナムに言ったヨハン。もち、シヨンの事です。

シヨンは思いもよらない褒め言葉に驚きを隠せません。

理由を聞きました。

「前は意欲が見えなかった。今は自分で考えて行動する。」

 

私の患者はまだ死んでいません・・・と突然シヨンが言いました。

「私の手で心臓を止めた私の患者です。1年以上も植物状態のままです。」

 

後悔したことは?事件の日以来、3年の間一度も後悔したことは無いのですか?と、シヨンが問いました。

患者から苦痛を取り除く方法が死だけなら患者を殺せますか?・・・と。

 

ヨハンは3年前の事を話し始めました。

ユン・ソンギュの疼痛管理を担当していたヨハン。疼痛管理とは、鎮痛剤で意識を失わせ苦痛を和らげた後、死なない様に薬を減らし再び苦痛を与えることです。

栄養供給を中断しても殺人、鎮痛剤過量で死んでも殺人でした。

ヨハンは、殺人罪になるのが怖くて2か月以上生かして苦痛を与え続けたのです。患者が殺人犯であると自分に言い聞かせて。

ユン・ソンギュが言ったのです、たとえ死んでも良いから苦痛を終わらせてほしいと。

助けてくれとも、殺してくれとも言わなかったようです。ただ、苦痛を終わらせてほしいとだけ。

 

「苦痛を取り除くために殺すんじゃない。たとえ死んだとしても苦痛を取り除くんだ。それだけだ。患者を任意で殺すのは犯罪だが、患者の望みを無視し、苦痛を放置する事こそ犯罪かもしれない。俺が2か月の間施したのは治療じゃなく、拷問だった。」

後悔などしていない、ただ怖かったんだ、すごく。

 

私もすごく怖かった・・・とシヨン。

でも、教授のように自分の行動に後悔は無いと言えないんです・・・と。

今でも、患者の命を預かることが怖いんです・・・と。

 

「当たり前だ。患者にとっては恐怖をしらない医師より怖さを知る医師が必要だ。それでいいんだ、カン・シヨン。」

 

シヨンは心が少し落ち着きました。

ヨハンの後姿に深々と頭を下げました。

 

シヨン父の容体が急変しました。

連絡を受け、シヨン母もミレも、カン院長やクォン教授等々、主だった医師が駆け付けました。

シヨン母が、必死に救命措置を施しました。

しかし、シヨンが現れません。電話にも出ません。

事情を聞いたヨハンは、以前一人で泣いていた階段に行ってみました。

シヨンはやはりそこで一人泣いていました。

 

ヨハンはほどけていたシヨンの靴ひもを結び直してあげました。

「患者には時機がある。医師は駆け付ける準備ができていないと。今がその時だ。娘であり医師である君が今、父親には必要だ。」

 

シヨンはマッサージを続ける母に泣きながら言いました。

事故の時、マッサージするシヨンに、痛いと、父は言いました。とても痛いと。

「止めて。お父さんが苦しんでるわ。」

シヨン母は手を止めました。


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『医師ヨハン』3話まで

2021-06-29 10:10:37 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

シヨンの復帰以上に、ヨハンの復帰には反対意見が多かったのは勿論です。

同じペインクリニック科のクォン教授が先頭となって、たくさんの反対意見が出ました。

しかし、シヨン母の大物からの推薦があると言う言葉で、黙らざるを得ませんでした。大物というのは、元大臣なんだとか。

 

ここで、この病院の組織図と言うか、勢力関係の様子が少しずつ明らかになってきました。

病院長のカン・イムンはシヨン父の弟ですが、兄嫁であるシヨン母の勢力を弱めようと画策しているようです。その派閥に属するのが、クォン教授。

渋々ヨハンの復帰を受け入れたのは、元大臣の推薦という理由だけじゃなく、ヨハンの言動によって何か問題が起こった時には、シヨン母の科長再選任の可能性が消えると言う期待からです。

シヨン母はペインクリニック科の科長です。

実力もずば抜けているようで、信頼度も高い人物です。表情が変わらないためキツイ性格に見えますが、娘のことをしっかりと見つめてもいるようですね。

ところで、シヨン父は死んだわけじゃないのかしらね。

 

シヨン母も、ヨハンの復帰を心から喜んでいるわけではなさそうです。

免許は再取得できるが、この病院で働くチャンスは今回だけだとヨハンに直接言いました。

3年前の事件の時、ヨハンは“罪ではなく法を犯した”と表現したようです。

シヨン母も同じ意見のようです。

「償いを終えたから働く場を提供しただけだから、誰よりも熱心に静かに目立たないで。」

と言いました。

ヨハンは何も答えませんでした。意図したわけじゃなくても、そうはならないだろうと、ヨハン自身察しているのでしょうね。

 

シヨンは初出勤の日ヨハンと再会したことを、運命のように感じたのかもしれません。

緊張しながらも、指導を受けられることを嬉しく感じたようです。

たった一日の関わり合いだったけど、一人の患者を助けることが出来、逃げ出そうとしていた自分がやり直す決心をすることが出来た日となったからです。

 

もう一人再会した人が。

イ・ユジュン医師、パク・ジョンボの担当医だった人です。

ヨハンに誤診を指摘されたことに俄然ファイトを燃やし、ヨハンと勝負したいと移って来たのですが、その実は、ヨハンに憧れを抱いたのではないかと、私は推察しますがね。

 

有名な格闘技の選手チュ・ヒョヌが目の不調を訴えて入院して来ました。

実は彼の試合を見ていたんですね、ヨハンは。

試合中に突然の目の不調を訴えたのを見て、その場で治療を行ったのがヨハンだったのです。

眼科でもないヨハンの治療が間違っていたのではないかと、ヨハンを呼び出しましたが、その直後に目の状態が回復。

検査結果からも異常が見つからなかったため、すぐに退院しようとしました。

が、ヨハンは、絶対に何か他に不調の理由があると主張したのです。

そして、広く意見を求めようとしました。

 

復帰早々に勝手に他の科の患者についての考察を求めようとしたヨハンに、クォン科長たちはいっそう気分を害しました。

勿論、担当している眼科や神経内科の医師たちも。

 

チュ・ヒョヌは実は自分の不調に以前から気づいていました。

しかし、格闘技選手である自分にとって戦えないことは死んだも同然だと考えていて、不調をスルーしてきたようです。

だから、延命中断の正式な意思表示をしていたのです。

 

神経内科で検査を・・・とシヨンがヨハンの指示を伝えに行ったのですが、振り切ってチュ・ヒョヌは退院しようとしました。

ところが、人目を避けて階段を降りようとしたとき、突然倒れたのです。

階段から転げ落ちたチュ・ヒョヌは左足を骨折。

結局退院は出来なくなりました。

 

神経内科の医師は整形外科での治療を勧めましたが、ヨハンは神経内科で精密検査を・・・と主張。

しかし、チュ・ヒョヌはそれを拒否。足の治療だけを要求しました。

ヨハンが近づくのも拒否してしまいました。

 

しかし・・・、シヨンはずっとヨハンに付いていますが、他の仕事は?と疑問に思ったのは私だけでしょうか。

 

病院前では、ヨハンの復帰に抗議する団体のストが行われていました。

先頭に立つのは、チェ・ウンジョン。

遠くからソン検事も見つめています。

 

ヨハンを拒絶していたチュ・ヒョヌがヨハンを呼びました。

「もし俺が自発呼吸も出来ず動けぬまま生きるのであれば、死なせてください。」

と、ヒョヌが言いました。ヨハンの安楽死事件を知ったのです。

「私が取り除くのは患者の苦痛であって、生きる苦しみではない。」

と、ヨハン。

自分にとって苦痛は動けずに生き続けることだと、チュ・ヒョヌは言いました。

 

その直後、チュ・ヒョヌが呼吸不全を起こし、意識不明となってしまいました。

延命治療の拒否を表明しているチュ・ヒョヌに治療を施すべきかどうか、医師の間で意見が分けれました。皆、責任逃れをしようとしているのが、見え見えです。

そこにヨハンが。

すぐに治療を開始しました。

「法的に延命治療を拒めるのは、治療しても回復の見込みが無く病状悪化により臨終寸前の場合です。担当医と専門医が臨終前だと判断した時のみです。臨終寸前だと判断を?」

と、治療を止めようとする医師たちにヨハンが言いました。

誰も言い返せる人はいませんでした。

 

突然、チュ・ウンジョンがシヨンを呼び止めました。シヨンを知っていて・・・と言うのではなく、偶然でしょう。

チェ・ウンジョンがシヨンに話したのは、3年前ヨハンが死なせた患者ユン・ソンギュは生きようとしていたということ。新薬の臨床試験を受ける同意書を書いていたんだと。

そのサインをもらった看護師こそ、チュ・ウンジョンだったのです。

そして、同意書にサインしたその日、ユン・ソンギュが死んだと。

「生きようとしていた患者を安楽死させた。明らかな殺人よ。」

 

シヨンは混乱しました。

生きようとしていた人を安楽死させ、死にたいと言う患者を生かそうとしているヨハン・・・。

 

イ医師がその裁判記録を見たとシヨンに言いました。

ヨハンはその同意書を知らなかったと証言していたようです。知ったのは死んだ翌日だと。

更にシヨンは混乱しました。

患者の情報を見落とすと言うミスをしたのか、希望より苦痛を取り除くことを選択したのか。

患者の意思を無視して判断したのか・・・。

 

ヨハンがチュ・ヒョヌの血液検査をしろと命じた時、シヨンは言いました。

まだ意識不明だと。同意なく検査は出来ないと。

そして続けました。

「教授は私の恩人です。教授のお陰で私は戻ってこられました。患者を診る資格はないと逃げていた私に患者を任せてくれましたよね。信じてくれたし私も教授を信じていました。ユン・ソンギュは生きたがっていたと。何故・・・。」

知りたいか?とヨハン。

「今の患者はユン・ソンギュではなく、チュ・ヒョヌだ。病名も分かっていない。混乱するなら俺に興味を持つな。」


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