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韓流ラブストーリー完全ガイド 恋風号 (コスミックムック) |
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ジウクの両親の命日が来ました。
ジウクは、ピョン代表とその妻である“オンマ”と一緒に納骨堂に行きました。
その時、ジウク母が呟いたのです、あの男がいなければ・・・と。
この日、同じ納骨堂にボンヒ母娘も来ていました。彼女たちはボンヒ父のお参りに来たのです。まさか、命日が一緒
ピョン代表が、ボンヒを見かけたのですが、声をかけるタイミングを逸しました。だから、見間違いかと思ったようです。
ジウクは、パン捜査官に、チョン・ヒョンスの調査を一時ストップするよう言いました。
気付かれていたからです。
チョン・ヒョンスは、ジウクに不満を言いました。
ジウクたちに親しみを感じていたのに、何故俺を疑うんですか?・・・と。
ジウクは、何か嫌な予感がしたのです。
ある日、ソ・ジョンハと言う依頼人が来ました。
彼は、カフェで別の男を殴り、逮捕されたのです。
その理由を聞いて、ジウクたちは“???”。未来が時々見えると言うのです。
殴った相手は、カフェの店員をナイフで刺すつもりだったと分かったから、止めようとして事件を起こしてしまったと。
ジウクたちは、信じられない思いで、ソ・ジョンハを見つめました。嘘としか思えなかったからです。
ところが、彼の言うとおり男は懐にナイフを持っていたし、ピザをピョン代表が持って帰るのも、コップを割ってしまうのも直前に予知したんです。
そして、何と次に彼が口にしたのは、
「この中の2人が死ぬかも。」
なんて言葉。
ピョン代表とパン捜査官はすぐに信じちゃって、健康診断を受けに行ったり、お札を買い求めに走ったり・・・。
ある日、公園で、ボンヒは一人の男を見かけました。
地下鉄で痴漢をしたあの男です。また、公園で女性を隠し撮りしていました。
懲りない奴だと、ボンヒは追いかけ、捕まえました。
この男、殺人事件を目撃したと以前言っていました。そのマンションは殺人事件が何度も起ってるから、怖くて引っ越しした・・・と問わず語りに話す男。
その話が気になりました。
チャン・ヒジュンの事件の夜、自分も窓を開けたけど、メガネを外していたので何も見えなかったということを思い出しました。
それは、ジウクも聞いていました。
ボンヒは、事件の目撃者になっていたのかもしれない・・・とジウクは考えました。
で、現場に急いだのです。
そこで、偶然、ユジョンとナ検事に会いました。
彼女たちは、検察庁長の指示で事件の再捜査をしていましたのでね。
そして、発見したのです。
屋上のタンクの中の遺体を。2体あったのかな?
「もしかして、私が知らないうちに何かを目撃したのなら?それでヒジュンが殺され、私が犯人にされたなら・・・。私もヒジュンもあまりにも悔しいです。」
ボンヒが呟きました。
ジウクは、そっと手を取りました。
落ち込んだ様子のボンヒを、何とか立ち直らせようと、ジウクは、自分の所為だと言いました。
あの時、もっときちんと自分が捜査していれば・・・と。
ふっとボンヒは笑顔を見せて言いました。
「公私の区別もできず、仕事を口実に言い寄る。私たち、どうも公私のラインが曖昧です。だから、私もじらすのを止めて答えます。告白の返事を・・・。」
その瞬間、まだボンヒが何も答えていないのに、ジウクはぱぁっと笑顔を見せてボンヒを抱きしめました。
まだ答えてませんよ、正式に外で答えます・・・とボンヒ。
明日か明後日・・・と言うと、明日・・・とジウク。
翌日、ボンヒもジウクも精一杯オシャレして出かけました。
ボンヒは裁判所に。
その時、偶然・・・偶然だよね?チョン・ヒョンスと会いました。配達に来ていたのです。
バイクにはねられそうになったボンヒを、咄嗟に庇ったチョン・ヒョンス。
その拍子に、お互いの荷物が落ちちゃって。
それを拾おうとした時、ヒョンスの携帯から流れる曲に、ボンヒは気がついたのです。チャン・ヒジュンの事件の夜、すれ違った男が吹いていた口笛の曲だと。
どうにか、平静さを装い、その場をしのいだボンヒ。
少し前、ヒジュンの事件の目撃者を募ろうとして横断幕を掲げてもらったアジョッシに会った事を思い出しました。
アジョッシは、情報提供者がいたことをボンヒに話しました。
どんな人物だったのかとボンヒが聞いたら、アジョッシは、覚えていないと言いました。
たまたまボンヒと一緒にいたチョン・ヒョンスは、一瞬、顔を背けましたが、試してみようと思い、アジョッシに向き直ったのです。
すぐには思い出しませんでしたが、直後にヒョンスがその時の情報提供者だったとアジョッシは気付いたようです。
ボンヒは、後日、ヒョンスの写真をアジョッシに見せに行ってました。
その時、アジョッシが指差したのは、コ・チャンホの写真。ヒョンスではないと言ったのです。
でも、それは既にヒョンスによって脅されていたからでした。
ボンヒは、それをこの時察したのです。もしかしたら、チョン・ヒョンスに脅されて嘘の証言をしたのではないかと。
確かめようとアジョッシに電話しましたが、切られてしまいました。
悪い予感がますますボンヒの胸の中で広がりました。
口笛の曲が同じなのは、偶然よ・・・と思おうとしました。でも、そんなのあり得ない・・・とやはり思うのです。
チョン・ヒョンスは、ボンヒが思いだすかどうか確かめるために、意識的に近付いたのでは?・・・と思いました。
それが事実なら、自分が人殺しを引き入れ、ジウクに人殺しの弁護をさせてしまったことになる・・・と。
悩むボンヒの姿を、チョン・ヒョンスは見つめていました。
ボンヒが気がついたかもしれないと感じていました。そうなると、ボンヒを始末しなくちゃいけなくなる・・・。それは出来るならば避けたいと思いました。
ボンヒは、ジウクにOKを出そうと思っていました。ジウクもそのつもりで、花束も用意して待ち合わせのカフェにいました。
でもね、ボンヒは言えなくなってしまったのです。
丁度その時、来合わせたユジョンを口実にしました。
今日は返事をしません、またじらせることにします・・・とジウクに言いました。
ジウクは、ボンヒに何かあったと感じました。なんだかんだと言い訳めいた理由をつけて自分を受け入れないボンヒを見て、何かあったと感じたのです。
でも、ボンヒの気持ちを尊重するしかありませんでした。
ソ・ジョンハは、結局ジウクの弁護によって罰金刑で済みそうでした。
暴行の相手が、再度同じカフェに現れ、店員に暴行を加えようとして逮捕されたことで、ソ・ジョンハの言い分が認められたこともありました。
ますます‘未来が見える’というソ・ジョンハの言葉が真実味を帯びて来ました。
この時はまだジウクは信じていませんでした。
でも、裁判後、別れた直後にソ・ジョンハが交通事故で死んでしまった事で、彼の言葉が真実だと考えざるを得なくなりました。
‘この中の2人が死ぬかもしれない’・・・という。
その一人が、ソ・ジョンハ自身だということまでは、本人も見えていなかったのです。
息を引き取る寸前、ソ・ジョンハは未来を見ました。ジウクが泣きじゃくっていました。と言う事は、死ぬのはジウクでは無いと言う事ですね。
「泣かないでください。大丈夫ですから。」
それがジウクにかけた最期の言葉でした。
そして、会いたいと心待ちにしていた恋人が駆け付けたのを見て、
「おかえり。」
と呟いた直後、息を引き取ったのです。
ジウクは大きなショックを受けました。
誰かを失った事が無い人など誰もいない・・・。誰にもひとしく残酷な限りあるつかの間の人生の中で、何ができる?
いつなんどき、突然の別れが来るかもしれないということを、ソ・ジョンハと恋人の事で改めて気付いたのです。
今どこにいる?・・・ボンヒに電話したジウク。
ジウクは、ボンヒに駆けて行き、抱きしめました。力いっぱい。
「もう俺を好きになってくれ。」
待つと約束したのに、守れなくて済まないが、今すぐ、好きになってくれ。
驚いたボンヒですが、感動したようです。