まだ、みぃがうちに来て日が浅い頃、庭を通る野良猫の中に、私達が勝手に”ボス”と名付けた猫がいました。がっちりとした筋肉質の身体つきで、目つきも鋭く、いつもあごや顔に傷を作っていました。百戦錬磨って感じです。
そのボスは、何故かみぃに敵対心を燃やしており、庭を通る時みぃを見かけると、家の中に居ようと何だろうと必ず突進してきました。ある時は、テラスのガラス越しに睨み合っていたかと思うと、イキナリ、両手(前足?)でドドドッとガラスをたたく!ガラスには、肉球痕がくっきり。
そして、気が済んだら、何事も無かったかのように、けっと後足で芝生を蹴散らして去って行くのです。
またある時は、家の影に猫の気配がするので、「みぃ?」と呼んで見ると、「にやぁ~。」という返事。ちょいといつもと違う声だな・・・と思いつつも、「みぃ?おいで~。」と呼んでいると、返事しながら姿を現したのは、ボス。おいおい・・・。
また別の日には、片側2車線の広い道路を、ちゃんと横断歩道で青信号になるまで待って、悠々と渡っていましたし・・・。
でも、私はそんなボスを抱っこした事が何回かあります。見栄なのか、虚勢なのか、意地なのか、声かけても、近づいても逃げないのです。抱っこしたら、意外にも軽く、可愛い声で甘えました。それでも、緊張からか、身体を硬~くしてたのを覚えています。
きっと、ボスは、悪さをしたステキな王子様が、魔法使いに罰を与えられて、野良猫に変えられているんだ・・・というのが、ご近所での説でした。お腹には、ファスナーがあって、チィ~ッと開ければ、人間になるんだ・・・とね。
そのボスの姿を見なくなって、もう何年か経ちました。きっと何処かで静かに眠っている事でしょう。
あんな見事な猫、未だかつて見た事がありません。
そのボスは、何故かみぃに敵対心を燃やしており、庭を通る時みぃを見かけると、家の中に居ようと何だろうと必ず突進してきました。ある時は、テラスのガラス越しに睨み合っていたかと思うと、イキナリ、両手(前足?)でドドドッとガラスをたたく!ガラスには、肉球痕がくっきり。
そして、気が済んだら、何事も無かったかのように、けっと後足で芝生を蹴散らして去って行くのです。
またある時は、家の影に猫の気配がするので、「みぃ?」と呼んで見ると、「にやぁ~。」という返事。ちょいといつもと違う声だな・・・と思いつつも、「みぃ?おいで~。」と呼んでいると、返事しながら姿を現したのは、ボス。おいおい・・・。

また別の日には、片側2車線の広い道路を、ちゃんと横断歩道で青信号になるまで待って、悠々と渡っていましたし・・・。
でも、私はそんなボスを抱っこした事が何回かあります。見栄なのか、虚勢なのか、意地なのか、声かけても、近づいても逃げないのです。抱っこしたら、意外にも軽く、可愛い声で甘えました。それでも、緊張からか、身体を硬~くしてたのを覚えています。
きっと、ボスは、悪さをしたステキな王子様が、魔法使いに罰を与えられて、野良猫に変えられているんだ・・・というのが、ご近所での説でした。お腹には、ファスナーがあって、チィ~ッと開ければ、人間になるんだ・・・とね。
そのボスの姿を見なくなって、もう何年か経ちました。きっと何処かで静かに眠っている事でしょう。
あんな見事な猫、未だかつて見た事がありません。