ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

尾瀬のマイナーコースを歩いて来ました――1日目

2013年05月10日 | 雪山/尾瀬

2013/5/3  ここのところ、GWには尾瀬へ行くのがほぼ恒例になっています。

2005年は鳩待峠~ススヶ峰~平ヶ岳~山ノ鼻~鳩待峠 (S子)
2008年は鳩待峠~カッパ山~至仏山北尾根~笠ヶ岳~湯の小屋温泉 (S子、K嶋、H田)
2009年は大清水~鬼怒沼~黒岩山~赤安山~小淵沢田代~尾瀬沼~大清水 (S子、K嶋、Y根)
  2010年は直前の帯状疱疹発症で中止。
2011年は鳩待峠~赤倉岳(直前の雪庇の状態悪くて断念)~鳩待峠 (S子、K嶋)
  2012年は天候悪く中止。

今年は膝の状況に不安を抱えているので、比較的楽そうなコースを計画しました。しかも、無雪期を通じてもまだ歩いたことのないコースへ行ってみようと思ったのです。それは富士見峠~白尾山~皿伏山~尾瀬沼のコース。僕は若いころ、毎年1回か2回は必ず尾瀬を歩いていた時期がありました。その頃、無雪期の登山道をほとんど歩いたのですが、このコースはまだ歩いたことがなかったのです。

東京を早朝出発し、沼田駅8:02発のバスに乗ると、戸倉で乗り換えて、鳩待峠には10:15に到着します。

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▲鳩待峠です。雪は平年並みなんでしょうか? ここで準備をして、いざ出発! 10:45ころ。

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▲鳩待峠からしばらくは普通の登りが続きます。でも、すぐになだらかな登りへ。初日の山にまだ慣れていない肉体には優しいコースです。11:29ころ。

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▲林間のコースが続きます。S子はそんな変化の乏しい風景にブツブツと文句を言っていました。確かに、尾瀬の魅力のひとつ、それは地形のダイナミックさにあると思いますから。とりわけ積雪期にはその最大の魅力が最も引き立つのです。12:09ころ。

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▲いよいよ、そんな尾瀬の魅力が眼前に現われ始めました。湿原です。横田代でしょう。無雪期の湿原も美しくて大好きですけれど、雪に覆われた湿原は白無垢の美しさそのものです。12:41ころ。

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▲振り返ると、至仏山のたおやかな山容が光と影のまだら模様に輝いていました。12:53ころ。

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▲地上に先端だけをのぞかせている針葉樹には霧氷がびっしりと付いていました。13:00ころ。

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▲尾根の右側、南東方向には日光の山々が望めます。中央に聳えるのは日光白根山でしょうか。13:05ころ。

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▲振り返ると、上州武尊山が見えていました。これは望遠で撮った写真です。13:26ころ。

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▲中原山1968.8mへの登りでしょう。アヤメ平ももうすぐです。13:29ころ。

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▲冬枯れの裸木が美しく装われていました。13:30ころ。

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▲中原山を越えると、至仏山の全身は見えなくなります。見納めのショット。左に見える三角に尖った山は笠ヶ岳。13:40ころ。

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▲前方にはこれまで見えなかった燧ケ岳がせり上がって来ました。13:41ころ。

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▲アヤメ平に入りつつあります。右には日光白根山が。13:49ころ。

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▲13:50ころ、アヤメ平に到着しました。アヤメ平南端にテントの場所を決め、整地し、テントを設営。ちょっと体を休めて、その後、北へひとり散歩に向かいました。
振り返って、テントの方向を撮影した写真です。中央灌木帯に黄色いテントが見えています。14:58ころ。

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▲右に燧ケ岳、左には尾瀬ヶ原が写っています。これで僕は尾瀬ヶ原を東西南北から眺めたことになります。東は燧ケ岳山頂から、西は至仏山山頂から、北は景鶴山山頂から、そして、南はこのアヤメ平から、です。15:01ころ。

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▲振り返ってテント方面ですが、テントの姿は見えません。アヤメ平がわずかに低い方へカーブしているからです。無雪期にアヤメ平を見たことはありますが、これほど広いとは知りませんでした。15:01ころ。

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▲もう一度、尾瀬ヶ原です。今度は中央少し左に景鶴山が見えます。逆三角形の白い雪壁の上が山頂です。この景鶴山にも数回登ったことがあります。15:02ころ。

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▲テントへ戻ることにしました。中央にほんの小さく黄色のテントが見えています。15:04ころ。

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▲天場近くに戻って来ると、日光方面の山が再び見え始めました。中央に日光白根山。左に見える手前の山々は明日歩く山域なのでしょうか? 15:07ころ。 

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▲我々のテントです。4人用で、四半世紀以上使用し続けています。15:10ころ。

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▲このアヤメ平は吹きっさらしですから風が吹き続けています。用心のために雪のブロックを積みました。3段積みましたが、これでテントが持ち上げられるような風からは守られることでしょう。16:10ころ。

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▲天場から西を眺めると、至仏山の上半分が見えています。大きな黒雲が北の空を覆っていました。16:23ころ。

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▲まだ明るい時間帯から夕食タイムが始まります。つまみはK嶋さんの叉焼とS子のエンドウ豆。酒は芋焼酎の「三岳」を持って来ました。17:42ころ。

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▲メインのおかずは生野菜たっぷりの肉野菜炒め。ただ、それだけではありません。香り付けには大量の行者ニンニク! K嶋さんがこれでもか! というほど担ぎ上げてくれていました。最高に美味! 18:45ころ。
写真には撮り忘れましたけれど、K嶋さんが作ってくれた春雨サラダも本格的で美味しかったですよ。何だか家で食べる夕食よりも贅沢!

この晩は何時ころに休んだのでしょうか? おそらく21時ころかと思います。行動時間4時間ほどですから、疲労もなく、実に心地よい!
ただ、夜になっても風は少し強く、雪のブロック塀がないテント南西面がパタパタと音を立て続けていました。女性2人は寒かったようですが、僕は3シーズン用シュラフでも寒さはさほど感じませんでした。    

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2 コメント

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気持ちが良さそうですねーーー!! (ano)
2013-05-10 20:58:00
気持ちが良さそうですねーーー!!
雪の白色と空の青色、いいです。
行者にんにく入り野菜炒めも・・・美味しそうです。三岳も・・・♪
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村山のT石です。メールありがとうございました。 (T石です)
2013-06-08 00:37:10
村山のT石です。メールありがとうございました。
 先日は拝島での突然の再会・・・。うれしかったです。何年ぶりでしょうか。12、3年ぶりでしょうか。
 あの大けがからの復活。素晴らしいですね。ブログを少し見る限りでは、かなりタイトな山行をしている様子。尊敬いたします。
 私は今、武蔵五日市に住んでおります。お二人に比べれば、全くもって、お散歩というレベルですが、子供らと奥多摩、あきる野、檜原の山に登っております。
 
 明日は日の出山に登る予定です。かみさんに怒られないように、朝早く登って、昼前には何食わぬ顔で帰って来て、家事をお手伝いするといった週末を過ごしています(笑)。

また、ご連絡いたします。
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