並んだ

大相撲秋場所：両国国技館
見えてきた、双葉山の記録
横綱・白鳳（２5歳）

四場所連続の全勝優勝を狙う白鳳が、ついに千代の富士の「53連勝」に並んだ。

千代の富士（現九重親方）が昭和63年に33歳で成し遂げてから22年、今日（17日）
全勝優勝を狙う横綱白鳳は、琴奨菊をはたき込んで連勝を「53」に伸ばし、
昭和以降2位の記録に並んだ。白鳳は相撲に入り3段目の頃、ビデオで千代の富士が
全盛の頃、千代の富士の、前ミツの取り方を見て研究し、関取になったときは、
千代の富士より直接アドバイスを受けていたと言う、白鳳が3役の頃、九重親方より
「もっと体が大きくならばすごい横綱になる」印象的な一言もあった。
このときの予言に、白鳳は恩返しを果たすことができたと。
並ばれた、九重親方は「ここまで来たら、自分の記録を超え、次の目標（双葉山の記録）に向ってくれたらよい、連勝とは難しいものであるが、これを阻止する、元気な横綱や
大関がいないのが寂しいが、この連勝記録は立派の一言だ。白鳳に対戦する者も,
びびっていては勝てない」と今日の記録をたたえた。
昭和の記録　
大鵬の「45」　千代の富士の「53」　このまま勝ち続ければ、来場所7日目には
双葉山の金字塔「69」に並ぶことになる。
白鳳は「偉大な人たちを尊敬しながらやっていきたい。」これからの一番一番を大切に、
土俵を努めながら一人旅は続く。

父親のジジド・ムンフハトさんは、　ウランバートル市内の自宅でテレビ観戦していて
「うれしい」の一言、ムンフハトさんはモンゴル相撲の元横綱（モンゴルのスポーツの
祭典）で、自分の持つ52連勝の記録を並んだときも激励し、来場所は双葉山の69連勝の記録を更新することにも、期待を込めた口調だったと。
放駒親方　「何処まで記録を伸ばすのか、誰が土をつけるのか大いに興味がある」
貴乃花親方　「万全で言うことない、気持ちも充実しており、連勝記録を伸ばしてほしい」
熊ケ谷親方　「日々研鑽あってこそ、しこやテッポウといった基礎運動は欠かないそこだ」
鶴田卓彦　横審・委員長　「戦後最多の、千代の富士の記録に並んだことはすばらしい、
一人横綱として、相撲界全体を引っ張っていく姿には敬服に値する。顕彰を含め考えたい」