徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人世界放浪昼寝旅ーインドの貧困などー3月某日

2012年04月09日 | 南アジア
インドを旅していても、テレビや新聞などはよく見る。

 最近のインドのテレビチャンネルは数えきれないほどチャンネル数があり
 ニュース・チャンネルだけでも相当数あるのだ。
 インドの各言語のニュース・チャンネルのほか、英語のニュースもある。

 それらを見て、インドの国内事情を知る手掛かりとするのだ。

 3月20日のラジャスタン州の新聞『ダイニック・バースカル』紙には
 インドの貧困層が減少したとの見出しがあった。

 貧困の基準(貧困ラインとでも呼ぶか?)は
  農村部では 1ヶ月の収入が672ルピー(1344円)以下の者
  都市部では 1ヶ月の収入が859ルピー(1718円)以下の者

   これを貧困ラインと呼び、この貧困ライン以下の生活をしている者の人口は

  なんと、3億4千4百万人もいるのだ!

  日本の人口の3倍の人々が上記の収入以下の生活をしているのだ。

 それでも、インド政府は「2010年度は貧困層が減少した」と明言している。

 でも、逆の言い方をすれば、約10億の人々が貧困ライン以上の生活を
 しているという言い方もできるわけだ。

 また3月13日付けの全国紙『ナブ・バーラト』には

  ビハール州での
  2010年12月から2011年11月までの1年間の女性関連事件の統計が
  発表された。

  それによると
     持参金問題関連での殺人事件    1286件
     持参金問題での喧嘩沙汰      2612件
     強姦                868件
     女性を拉致監禁事件        2697件
   この数字は、ビハール州だけの数字だ。

  特に最近テレビニュースでも取り上げられるのは「拉致」だ。

  「若い女性」「男女を問わず子ども」が狙われており、
  デリーなどでも、相当数の「行方不明者」がいる。

   子どものいる家庭では、なるべく「ひとり」で外に遊びにださない
  ようにしている。

  それは「ちょっと目を離したスキにさらわれた」という発言が多いからだ。

  殺人事件も毎日起きている。

  毎日の新聞記事には殺人事件は10件以上載っている。

  日本では報道されていないと思うが、ケララ州の漁船がイタリアの船に
  ぶつけられて沈没し、漁民が亡くなった。
  イタリア政府の陳謝はなし。

  それと関連してか、左翼ゲリラ(毛派)がイタリア人旅行者2名を拉致監禁する
  事件も起きている。

  これらの状況から、開発が進んでも、変わらぬ人心や
  インド全体の治安状況が低下していることが見えてくる。
     
 

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