徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人のひとりごと 熱海日乗(令和4年5月15日、日曜日、曇り)

2022年05月16日 | 日記
  ヤハカワ・ミステリーのアビール・ムカジーの『カルカッタの殺人』を読み終えた。
  「なり切り老人」のワタシは刑事になり切って、昨日の不思議な少年について推理してみた。
  どうして彼は山の中を歩いて駅への道を尋ねたのか?
  どうして帰りの運賃が1170円のところ1070円しか持ち合わせがないと言ったのか?
  あまりにもできすぎた小銭の持ち合わせだ。100円足りないというところがおかしい。
  どうして熱海まで熱海プリンを食べに来て帰りの運賃の不足することに気付かなかったのか?
  どうしてスマホを持っていてグーグルマップを使用できるのに駅への道を調べなかったのか?
  結論として、彼には寸借詐欺の疑いが持ち上がった。
  老人は、不足分の100円だけあげる人はいないと読んでいたのだ。
  やさしい老人なら、特にやさしい女性の老人ならば「あらあら、それは大変ね~~」と
  言って、500円か千円札を出して
  「これでジュースでも飲んで。お金は返さなくてももいいから」と言うだろうと
  はじめから読んでいたのだ。
  老人は「今日はいいことをした」と思い込む。
  あちこちのリゾートマンションや別荘がある山道を歩くことによって、
  小金持ちの老人に遭遇すれば一日4,5千円は稼ぐことができる。
  警察に詐欺だと駆け込む人もいない。
  少年には罪の意識はまったくない。
  だが、昨日、話しかけた老人は違った。
  まったく金をくれる意志もなければ、スマホを持っていることも指摘された。
  もともと散歩中で金などもっていなかったのだ。
  あてが外れたのだ。
  だが、ワタシと別れた後、どのような行動をとったかはワタシにはわからない。
  そう言えば、拝借詐欺にワタシは遭遇したことがある。
  30年くらい前のことだ。
  当時、会社からの帰りは約5キロをマラソン練習のため「帰宅ラン」をしていた。
  ある時、暗い細道を走っているとバイクを押している少年2人組に止められた。
  「ガス欠なんですがお金がないのでガソリンを入れられない」と言うのだ。
  ワタシはランパンのポケットに入れていた500円玉を渡してこれでガソリンを入れと
  言った。少年2人組は「ありがとうございます」と言ったが、よくよく考えてみると
  原付バイクは2乗り禁止だ。なのに2人でバイクを押していたのだ。
  拝借詐欺だったのだ。
  後日、この暗がりで拝借詐欺を断ったので暴行された人がいて警察沙汰になった。
  ワタシは500円だけど黙ってあげておいてよかったと思ったものだ。
  2対1じゃ勝ち目はないからね~~。

  午後、散歩に行く前に競馬中継を観た。
       
       白馬のソダシが最終コーナーから直線で抜け出し
       
        見事に勝った。
        馬券は買わないが、競走馬が疾走する姿を見ることは好きだ。

  夜、風呂に行くと、
   入り口に「発熱のある方は入浴をご遠慮ください」の貼り紙がしてあった。
  

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