土手で繋がる人の輪

このところ、心がホッコリするようなことが続く。

１０日ほど前、駅に向かって歩いてた。

途中左側の空き地の奥、新築の家で二階のベランダ、お布団を干す奥さんと

目があった。

すると、満面の笑みで「こんにちは！」と挨拶された。

私もつられて挨拶を返す。

「えッ、誰？」と思いながらとうとう駅に着いても思い当たらなかった。

それから一週間ほどしてまた「朝歩いてますか？」と声をかけられた。

同じ人だった。いつも見かけてましたよと話されたので、やっと納得した。

朝の土手でお会いしてたんだ。

私の記憶力の無さを思い知った。

そういうことが時々ある。

いつかは銀行でぱったり目が合った人、曖昧なまま「こんにちは」と挨拶。

帰り際に、ああ土手で時々会う方だと思い出したり、いろいろだ。

今日はまた、先日土手で「仕事しない？」と声かけてくれた知り合いが家にまで

来てくれた。

子供が小学生の頃の級友のお母さんなので、我が家を知っている。

私も返事を曖昧にしてたので、困っていた所だった。

彼女の家は引っ越して、どの辺か聞き逃したので土手で会うしかないのだが

今朝も会えなかった。

右手がやはり痛いので重いものは持てないから、仕事は無理なのと丁重に断る。

「でも、嬉しかったの、この年で仕事しない？って言われて」と話す。

「そうなんだ、ムリね。結構重い物扱うからね」と納得してくれた。

しばらく庭の木々の話しで盛り上がった。気持ちのいい人だ！

土手での出会いも広がっていく。

これからどんな人に会えるだろう。楽しみだ。