そとさま雑記

自然と平凡な日々の暮らしを記録します。 

腰痛!

2009-05-29 13:45:37 | Weblog
いつも元気な夫がついに腰痛に!

 今までも軽い腰痛はたまにあったが、今回のは激しい腰痛である。
 仕事から帰るとすぐ横になった。

 「まだ病院やってるから行った方がいいわよ」
 「いや、寝てれば治るよ。」
 こんなやりとりの翌日、起き上がれない!

 私は運転が出来ない。こういう時本当に困る。
 しかし、車にも乗れない状態。

 起き上がる前に20分程マッサージをしてようやく起き、やっとゆっくり歩いて
 近くの病院へ行く。
 病院の帰りは、結構さっさと歩けるのだが、家で座ったり、寝たりと同じ姿勢を
 していると、又立ち上がりが大変になる。
 その度にマッサージ。

 そんな繰り返しで、私にはあまり良くなってるように見えないので、病院を変え
 たらと薦めるが、頑固者で「少しは良くなってるからいいんだ!」と曲げない。

 歩き方がすっかりおじいさんになったので、人に会いたくないと切に願ってるの
 に、そういう時こそ近所の数少ない知り合いに会ってしまうらしい。カラスにも
 笑われてる気がすると言っている。

 「今日は二人にも会っちゃったよ」と嘆く。
 普段無愛想な人が「どうしたんですか?」と聞くので、コレコレというと「いや
 ~、私も何度もやってるよ」とどこかうれしげに教えてくれるんだそう。
 病院の帰りに会ってくれりゃいいのにとは夫の弁。

 まあ、しばらくは腰痛とのお付き合いが続きそうだ。
 皆さん、そう簡単には治らないらしいので覚悟してかからなくては。
 と言いつつ、私は腰痛経験ないので涼しい顔だ、申し訳ない!

江戸川だより (桑の実)

2009-05-28 11:12:37 | 江戸川ウォーク
5月28日

 6日ぶりの江戸川ウオーク。
 厚い雲がたれこめ、今にも降り出しそう。

 土手入り口のセンダンはもう殆ど花を落としてしまった。
 近くの桑の実はまだまだ食べごろな黒い実が着いているので、3ヶほど失敬する
 。
 奥にある大きな桑の木は毎年黒くならず白く朽ちていく。
 しかし今年は、もう一本黒くなる木を見つけた。その木はまだ白く朽ちていく実
 もあるので、食べるのは止めておく。

 土手の上は先日の草刈りで綺麗に刈られたアカツメクサやヘラオオバコがもう伸
 びはじめ、30センチぐらい伸びてるのもあるぐらい、たくましい!
 土手の盛り土をする前は、ニワゼキショウが芝の間に沢山咲いていたのに、今は
 全然出て来ない。残念!

 雲はどんどん厚くなる。
 下の道を行くとノイバラはもう完全に終わったけれど、ウツギはまだ上のほうだ
 け咲いていた。
 今朝はスズメだけが元気なようだ。
 少しだけ咲いているヒルガオのそばにまだ若いネズミモチの花が目一杯咲いてい
 る。でもそのすぐ傍までクズの触手が・・・

 なにしろクズは元気なのだ!
 もうすぐこの岸辺の木々を飲み込みそうな勢い。

 おっと、天から水が降ってきたみたい。
 もうすぐ6時、帰りましょ。

映画とカルミア

2009-05-20 00:15:41 | Weblog
今週も映画を観てしまった。
ちょっと観すぎなようだ、少し反省!

映画は「60歳のラブレター」
 監督  深川栄洋
 脚本  古沢良太
 キャスト  中村雅弘 原田美枝子 イッセー尾形 綾戸智恵
       戸田恵子 井上順

 この映画は、実際にどこかの銀行が全国から募集した「60歳のラブレター」をもとにして、三組のカップルの結婚、恋愛をリンクさせた物語だ。
退職を機に離婚を決めて実行した夫婦、親の代からの魚屋をついで60歳の誕生日を迎える夫婦、妻を亡くし、中学生の娘と暮らす医師と独身の翻訳家のカップル。
そして、離婚夫婦の娘とパートナー。
この登場人物たちが適度に絡みあい、織り成される話し。

離婚夫婦の妻は、結婚当初から夫に愛されてないと分かりながら30何年間も地味に誠実に家事をこなし、夫を支えてきた。今まで外で働いた事もない。
その年になってよく離婚を決心したものだ。私だったらもっと早く別れてると思う。

一番心に響いたのは、魚や夫婦の話だ。
夫は糖尿で妻から運動や食べ物の管理を厳しくされてるのだ。
ところが或る日逆転する。妻の方が脳腫瘍の手術をすることに。
まさかの展開に夫は呆然自失。
どうにかして妻に助かってもらいたいと、必死で妻の好きなビートルズの曲を病室で弾く。下手だけど味のある歌にこちらも胸が迫って涙が出る。

やはり、我々の年代には容易に想像の出来る事や経験のある事なので、共感できる事が多々あるのだ。

離婚夫婦が、元の鞘に納まるのはちょっと話しの展開が無理ありすぎの感じがする。自由になった妻があんな事で戻るとは思えない!
ハッピーエンドは大好きなんだけれど・・・

映画を観た後は、友達と別れて市川の友人宅へ行く。
カルミアの花が咲いたから見に来てねとお誘いを貰ったので。それにアミー(犬)にも会いたいしね。

カルミアは華やかに咲いていた。見事な樹だ。美しいピンク!
五分咲きでこれだけ美しいから、まだまだ楽しめる。
木々の手入れは殆ど自分でしているとの事。感心してしまう、手入れの行き届いた庭に。
ティッシュを食べる特技のあるアミーと遊んだり、和菓子を食べたり、パソコンを
開いて情報交換したりであっという間に3時間近く過ごしてしまった。
名残りおしいけれど、主婦の時間が待っている。

千切れんばかりの尻尾のアミーと友に別れを告げ、自転車で40分。
楽しい一日でした!
近くの友とちょっと離れた友に感謝・謝々(*^_^*)


江戸川だより (オニアザミ?)

2009-05-18 10:04:57 | 江戸川ウォーク
5月18日

 曇っているが、暑くなるとの予報。
 5時40分家を出る。
 昨日一日歩いてないだけで、またまた道が変わってる。
 今日の道は歩きやすいが、とっても疑問な事がある。
 外環道路の建設中なわけだけれど、歩道ではなく真ん中の外環と思しき道に信号 が取り付けられたのだ。
 外環って高速じゃないの? 

 疑問は疑問として、何気なく空を見上げると美しい雲がながれて行く。
 真綿をゆっくり引き伸ばしたような繊細な雲がうろこ雲の上を流れていく。
 その頭上には半月がまだ残ってる。置き去りにされたように・・・

 あんなに咲き誇っていたノイバラも殆ど終わり、スイカズラも勢いがなくなった
 。
 下の道を帰ると、アザミが去年よりもたくさんはえている。
 このアザミは、3年前には3本だけだったのに、去年は急に増え、20本ぐらい
 になった。
 すっきりしたアザミならいいが、オニアザミといいたいような花だし、葉っぱだ
 って怖いようなトゲトゲなのだ。悪いけれど好きじゃない。
 その葉が、去年より又多くなりそうだ。

 雲がどんどん増えてきた。
 でも、天気予報は晴れで暑くなるそうだ。
 

お三味線とコーラス

2009-05-18 07:16:56 | Weblog
5月17日

 日曜日だというのに雨。それも激しい風と!
 勿論歩くのは中止、でも今日は午後のコーラス練習の前に友人の三味線のおさら
 い会に顔を出す事になっている。

 場所は茅場町の東京証券会館ホール。
 こんな事でもなければ一生足を踏み入れない場所である。
 
 11時に会場へ
 友人は7番目の出演。やってたのは4番目の「菖蒲浴衣アヤメユカタ」。
 どこか自信なげで撥の扱いが弱々しい。
 ただ周りをプロのお囃子と三味線、謡の方々がガードしてるので楽曲としてはな
 りたっている。
 ただ、どうしても主役に感情移入してしまうので、ハラハラドキドキ心臓に悪い
 。疲れる。

 次はもっと疲れた。曲は超有名な「勧進帳」。
 主役の隣にはいかにも大先生らしき方がガード。
 撥さばきたどたどしくて、気の毒になる。なんで「この曲?」
 一緒に行った友によると「これは道楽なの、やってる年数によってプライドもあ
 るのよ!」と。納得。

 次の「連獅子」は主役は二人なのでまあまあ聞けた。
 ただ、間に陣取った先生が両脇に厳しく手で指示を出すのが気になったが・・・

 いよいよ友人の番。
 曲は「月の巻」。落ち着いてる。いいぞ!
 主役は二人。主旋律は男性の生徒、撥さばきがいい。
 友人は副にまわってるが、戸惑いもなくまじめに力強く弾いている。
 一度も先生に小突かれずにやり遂げた!! すごい。おめでとう。

 次は「新曲浦島」
 これは素晴らしい。自信にあふれているし、なんの心配もなく聞ける。

 どんどん楽しくなるのだが、食事があるので人形町へ。
 今半でランチ(混んでいた)をし、私は森下のコーラス練習会場へ行く。

 コーラスの指揮者が検査入院されてしまったので急遽団員のご主人でアルテリー
 べの先輩のHさんが指揮代行に来て下さった。

 Hさん苦戦する!
 何しろ1ヶ月一回の練習なので、忘れる忘れる。
 そこへ持ってきて、久しぶりの指揮者なので息が合うまでに時間がかかる。
 ドイツ語の発音にもちょっと違いがあるので、お互いに苦戦。

 私自身も間違えてばかり・・・お三味線の事言えない!

 三味線の会の皆さんの一生懸命な姿を見習わなくてはと思った一日でした。
 なぜって、三味線はコーラスと違い個人技ですから、人に頼れない。
 コーラスも本当は頼ってはいけないのに、ついつい頼ってる自分が情けないので
 気をつけなくてはと強く思わせられた。

江戸川だより  (牧草?)

2009-05-16 09:53:30 | 江戸川ウォーク
5月16日

 今朝は夫も息子も出かけないというので、ゆっくり寝てウオークは中止!と思っ
 ていたのに・・・目が覚めてしまった、いつもの時間。

 5時15分に起きてしまい、もう眠れない。
 5時40分にスタート。

 土手を登ると、昨日も感じた牧場のような匂い!
 一面の草を刈った後の匂いは、強烈だ。
 私には懐かしい匂い! 遠い記憶を呼び覚まされるような・・・

 今日は曇ってるので、土手は様子が昨日とは一変している。
 広々と寂しげで、静か。
 空も怪しげな黒雲に覆われつつある。
 
 中ほどまで行くと、やっとスズメが忙しく、ここが先途とばかり夢中で食事中。
 富士山も厚い雲の彼方へお隠れになった。

 下へおりてウツギに会いに行く。
 気温が低いせいか、きのうより花は増えてないようだ。
 その前でストレッチをする。
 今日は発声のための息の流れの練習をしてみた。
 何か歌いたくなって、「この道」を歌ってみると、いつも出にくい「あ~あ、そ
 うだよ~」の箇所がなんなくクリア。うれしい。
 勿論、人がいないか確かめてから歌った。

 きょうのヒルガオは又増えていて、かわいいピンク色!
 初めは白っぽかったのに。
 スイカズラもまだまだ咲いている。上の写真はスイカズラ。

 今朝も右足は痛い。
 4日前の朝、足が痛くなったとき「なんで?」「ア~あ、いよいよ来たのか」と
 落ち込んだが、原因を思い出した。
 前日、流しの前の棚の三段目に無理やり爪先立ちで手を伸ばした際、脚が見事に
 攣ってしまい、ものすごい痛さ。
 それが原因だと思う。

 でも、こういう事が引き金になって脚の痛さは忍び寄る!と教わった。
 イヤダイヤダ!!! 早く直したい。

卯の花! 

2009-05-15 07:10:44 | 江戸川ウォーク
5月15日

 昨日書くのを忘れた事。
 私が心待ちにしていた「夏~は来ぬ~♪」の卯の花がとうとう咲き始め、昨日は
 枝の先端のほうからあちこち咲き始めていて、ニコニコしてしまう。

 卯の花、つまりウツギである。今は園芸用に栽培されたウツギの花がたくさんあ
 るようだ。ガーデニングに目覚めた友人が教えてくれた。
 私は、他には箱根ウツギ・ニシキウツギ・タニウツギぐらいしか知らなかったの
 で、驚いた。

 この江戸川のは、たった一本だけなので、多分自然に生えたものだと思う。
 我が家の卯の花とも微妙に違う。葉が丸い。家のは細めで小さい。

 今朝も、きれいに昨日よりは少し多めに咲いていた。当たり前か。

 昨日は強風が吹いてコーラスの帰りは寒かった!
 なので、今日の富士山ははっきり見えた。すばらしい!

 それよりなにより、土手を登った途端世界が変わっていた。
 昨日、一面の草刈りが行われたのだ。
 アカツメクサも何もかも、きれいさっぱり刈られていた。
 なんと広々したことか。
 こぼれた種をムクドリ・スズメ・ヒバリやハト達が嬉しそうにチュッチュク、チ
 ュッチュクいいながら啄ばんでる。
 やっと白い穂がでてきたチガヤも全部刈られ、残骸がまるで遠目に綿のようにフ
 ワフワ浮いている。

 ちょっとガッカリだが、この時期すぐにまた生えてくる強い雑草たち。
 すっかり歩きやすそうになった斜面を、江戸川へ下ってみた。
 水辺へ降りたの何年ぶりだろう?

 いるいる小さなお魚達、ハゼのようだ。
 なんと丸いクラゲも泳いでる。
 砂浜には初めわからなかったが、クラゲが打ち上げられて丸い模様があちこちに
 出来てる。水分が抜けて丸い型だけが残ったのが面白~い発見だった!

 今朝はちょっと右足の筋肉痛で、よっぽどサボろうかと思ったが、来て良かった
 な~。


 

江戸川だより (ヒルガオ)

2009-05-14 13:06:18 | 江戸川ウォーク
5月14日

 5時45分スタート!
 今朝は昨日より気温は低いようだ。少し風がある。

 入り口のセンダンは大分花開いてきた!
 入り口近くの桑の木を覗くと、赤い実がいよいよ黒くなりつつある。
 手の届かない奥のほうに黒い実があり、手前には4コほどしかない。悪いけど4
 コ頂いた。とても小さいけれど美味しい。
 半分赤いものはチト酸っぱい。
 昨日はその桑の木の前に、オバサマが陣取って柔軟体操を真剣になさってて、桑
 の実を頂くどころではない。
 帰りに頂こうと思ったら、なんとまだやってた!50分も!

 途中から下の道へ。
 
 スイカズラの花盛りへ行くと、まあビックリ!ヒルガオがまとまって咲いている
 ではないか・・・
 早朝からのヒルガオ?
 何も不思議は無い。ヒルガオはお昼になってもつぼまないで咲いてるので、単に
 ヒルガオというだけの事。
 なかなか可愛い花。

 今日一つ学んだ事。
 さっきの桑の木の近くに、どうみてもスイカズラの花が咲いていた。
 ところが、これがどう見てもつる性ではないのだ。
 しかし花はスイカズラそのもの!

 帰宅してから調べてみた。
 そうしたら書いてあった。つる性ではあるが、小木性でもあると。
 
 自然は難しい、分からない事ばかり。そして知る喜びもある。
 

ヨコハマの母!

2009-05-14 08:50:55 | Weblog
5月13日

 朝、森光子さんが出ていた。「放浪記」出演中に89歳の誕生日を迎えたとの事
 すごいですね。
 私の母はその一つ上の90才、今年の10月には91才になる。
 
 そうだ、今日こそ母の所へ行こう。森さんにちなんで。
 なにしろ、このごろ弾みをつけないとヨコハマは遠い。車なら近いが。

 出掛けに「これから行くからね」と電話する。
 直前に電話するにはわけがあるのだ。
 前は、予定を立てたら母に何日に行くからねと電話を入れてたが、そうすると自
 分の頭の中で勝手に日にちを早めてしまい、兄から「何で約束しといて来なかっ
 たんだ?」とお怒りの電話がくる。
 そんな事が続いたので、やりかたをかえた。
 それにもう一つ理由がある。
 母は、私が行くと言うと、遠くからお金を使って来るのだからとお金を用意して
 私が帰るまでに、そっと私のバッグに気がつかないように入れておく。
 隠すように入ってるので、私は気がつかず、何日かたってやっと気がつき「えー
 ッ」と電話を入れることが何回かあったのでやり方を変えた。

 母は家の中はゆっくり歩いてるが、もう外へは出ない。
 なので、預金は兄に頼まないと引き出せない。
 従って、その日では間に合わないから90才の母からお小遣いを貰うことは無く
 なった。

 ヨコハマの最寄りの駅から「今着いたから」と母に電話を入れ、荷物がおおいの
 でタクシーに乗り、実家に。

 家の戸を開けた途端「何で、俺に電話してこない!!!」と兄の声。
 「今お袋からアンタがくるっていうから、車出そうとしてたんだ!」と一喝。
 「あッ、ごめん」と私。

 母の部屋
 「家に入った途端に怒られた!」
 「私もさっき怒られたんだよ!」と母
 「どして?」
 「アンタが来るのを知ってて何故早く言わない!って」と母。

 又怒られちゃったねと二人でヒソカに爆笑!

 しょっちゅう私と母は兄から怒られてる。
 私は母とは似ていない。外見上は。
 ただ、人に迷惑をかけたくないというか、あまり世話されたくないという性格が
 似ているのだ。
 それが、世話焼きの兄には気に入らない。

 兄は本当に父に似て、面倒見がいいのである。
 そして心配性でもある。
 先月で仕事が終わったので、これから母も大変かも・・・

 ただ女は強し、母も私も兄の扱いは心得てる!
 長年の付き合いですからね。義姉はもっと心得てる!アハハハ

 ところで、長年ヨコハマに来ているが、ここ何年かはヨコハマで遊んだ事がない
 のだ。赤レンガ倉庫の辺りは行ったことが無い。
 ランドマークやインターコンチネンタルホテルのあたりは何度も行ってるが。
 今度行ってみた~い!

映画「スラムドッグ$ミリオネア」

2009-05-11 09:46:44 | Weblog
先週又映画をみてしまった。

 今回は近くのTさんと約束して、当日雨だったので歩いてコルトンプラザの中の
 TOHOシネマへ「スラムドッグ$ミリオネア」を観に行ってきた。

 この映画の原作は、ヴィカス・スワラップの著書「ぼくと1ルピーの神様」で、
 それを元に映画化したもの。

 この本が出版された時すぐに読んだので、映画はアカデミー賞の作品賞を獲得し
 たが、どんなものかと見る気になった。

  監督  ダニー・ボイル
  キャスト  デヴ・バテル(新人)

 インドの映画であるが、製作はイギリスとアメリカになってる。
 
 インドのムンバイに住む青年ジャマールが、テレビのクイズ番組に出て、次々
 と難問をクリアし、ついには全問正解し賞金を獲得する。しかし、スラム街出身
 のジャマールにこんな難問を答えられる訳がないと疑惑を持たれ、警察に逮捕さ
 れる。
 
 現代の日本では考えられないような拷問をうけるが、身に覚えのない事は言えな
 いと頑張る。その内に取り調べの警官が、彼に興味を持ち、或いはと彼にいろい
 ろ質問を始めるのだ。
 クイズの設問ごとに何故彼が答えられたかを、過去に遡って解き明かしていく。
 こういう所は原作の手法どおりだ。斬新なやり方。

 映画は、クイズと平行して幼馴染で生き別れたラティカとの恋愛を軸にして進行
 して行く。ラティカもまた数奇な運命を辿っている。
 原作と決定的に違うのはここの所。
 本では淡い恋で終わるし、主題ではない。

 親もなく、家もない教育もない兄弟が過酷な人生の中で学んできた事、知った事
 がたまたま設問されたのだ。
 辛酸をなめた彼の人生が彼を救ったのである。

 本と映画は別物と思えば、なんら不都合はない作りになっていた。
 インド映画の面白さが実に出ていて、最後のプラットホームでの群舞には呆れを
 通り越して笑ってしまった。普通こういう主題で最後にこれはないだろう!

 原作は外交官の書いた処女作で去年話題になった。
 この原作者も映画のよさを認めているようだ。
 映画も面白かったが、原作は久々に引き込まれた本でした!